ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品は方丈貴恵のミステリー【名探偵に甘美なる死を】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
方丈貴恵は特殊設定ミステリーが上手い作家の印象ですが、やはり今作も上手かった!!
お腹いっぱいのミステリー作品!?
概要
- 作品名:【名探偵に甘美なる死を】
- 作者:方丈貴恵
- 発売日:2022年1月7日(単行本)
- :2024年5月31日(文庫本)
- 発行所:東京創元社
あらすじ
「犯人役を演じてもらいたい」と、世界有数のゲーム会社・メガロドンソフトから依頼を受け、VRミステリゲームのイベント監修を請け負った加茂冬馬。会場であるメガロドン荘に集ったのは『素人探偵』8名、その中には「幽世島(かくりよじま)」の事件に関わり現在はミステリ作家となった竜泉佑樹もいた……。だが、穏やかな幕開けを迎えるはずだったイベントは一転、探偵と人質になったその家族や恋人の命を賭けた殺戮ゲームへと変貌を遂げる。生き延びるには、VR空間と現実世界の両方で起きる殺人事件を解き明かすしかない──!
引用:東京創元社
竜泉家の一族シリーズ
今回紹介している【名探偵に甘美なる死を】は一応シリーズ作品となってます!
『竜泉家の一族』シリーズと呼ばれ今作は第3弾作品なので、出来ればシリーズ順に読んで頂きたいですね〜。
シリーズ第1弾【時空旅行者の砂時計】シリーズ第2弾【孤島の来訪者】があり、竜泉家の人々が関わってます。
どちらとも特殊設定を扱った作品で、特にバンディーは【時空旅行者の砂時計】はかなりオススメ!
今作【名探偵に甘美なる死を】は前2作のネタバレはありませんが、関わりのある人物達が登場するので前2作読んでおけばより楽しめます!!
VRミステリーゲーム
【名探偵の甘美なる死を】は大手ゲームメガロドンソフト会社からVRミステリーゲームの犯人役を演じて欲しいと主人公の加茂に依頼がきます。
そしてゲーム会社が所有するメガロドン荘に『素人探偵』が8人集められVRミステリーゲームのイベントに参加する事になりました!
主人公の加茂はシリーズ第1弾【時空旅行者の砂時計】の主人公で、集められた『素人探偵』の中に、シリーズ第2弾【孤島の来訪者】の主人公竜泉佑樹も登場してます!
前作までの主人公2人が揃うので余計に前作を読んでおいた方が人となりや関係性がすんなり理解できます。
特殊なスーツを来て体験出来るVRミステリーゲームをプレイするはずだったのが、物語は思いも寄らない方へ動き出すのでした・・・。
デスゲーム
今作【名探偵に甘美なる死を】もVRゲームを題材にしてますが、近年ではこのVRゲームを扱ったミステリー作品が増えた気がします!
現実世界でもVRゲームありますが、今作みたいな肉体ごと操作出来る体験型のVRゲームはまだ出来てないので、近い将来出来るとは思うのでそんな体験出来たら世界が変わるでしょうね〜!
映画で言えばスティーブン・スピルバーグ監督【レディープレイヤーワン】を想像したら分かり易いと思います!
以前バンディーも紹介しましたが、貫井徳郎【龍の墓】や紺野天龍【ソードアート・オンライン オルタナティブ ミステリ・ラビリンス 迷宮館の殺人】もVRゲームを扱った本格ミステリーなので、面白い作品なので興味がある方は是非読んでみては!?
今回紹介している【名探偵に甘美なる死を】はVRとミステリーゲームのイベントと伝えられ『素人探偵』が集められましたが、実は犯人の罠で探偵や人質達の命がかかったデスゲームと化すのでした・・・。
VRと現実で起きる殺人事件
デスゲームと言っても映画【SAW】みたいなグロいデスゲームでは無いので、そういった作品苦手な方も読めるのでご安心を!!
VR内で加茂は犯人役として役割を全うしないといけないし、現実世界でも執行人が殺人を行っておりVRと現実世界2重で殺人事件が起こります。
犯人役の加茂も自分の役割を果たさないと参加者に手渡されたスマートウオッチに内蔵された毒針で自身と人質が死ぬことになるので必死です!
もちろん加茂と竜泉佑樹以外の探偵役も条件は同じです。
やはり今作【名探偵に甘美なる死を】のミステリー部分でのポイントはVRと現実世界で起きる事件の解決と、素人探偵が推理する多重解決ミステリーの要素がある事ですね〜。
ミステリー好きにはお腹いっぱいになる程ミステリー濃度マシマシなので楽しめるはず!?
気になる点はVRと現実世界を行き来するので、それぞれの世界線を想像しにくかったりと少し分かりづらかったのが残念でした。
終盤のトリックが明かされた時はそんなトリックがあったか!と感心したし、最後の加茂とある人物のやり取り、竜泉佑樹と◯◯のやり取りは前作を読んでおくとより沁みるのでやはり前作は読んでおくように!!
【名探偵に甘美なる死を】
バンディー的オススメ度
★★★★★★☆☆☆☆