ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回は今一番!?勢いのある作家、阿津川辰海【透明人間は密室に潜む】を紹介していきます!!
ミステリーランキング上位ランクイン作品!!
概要
- 作品:【透明人間は密室に潜む】
- 著者:阿津川辰海
- 発売日:2020年4月21日(単行本)
- 発行所:光文社
あらすじ
本格ミステリの魅力と可能性に肉薄する4編。
透明人間による不可能犯罪計画。裁判員裁判×アイドルオタクの法廷ミステリ。録音された犯行現場の謎。クルーズ船内、イベントが進行する中での拉致監禁──。
絢爛多彩、高密度。ミステリの快楽を詰め込んだ傑作集!
引用:光文社
前作【紅蓮館の殺人】も良作!!
【透明人間は密室に潜む】を紹介する前に作者阿津川辰海を簡単に紹介します!
バンディーが初めて阿津川辰海を知ったのはこのミスにランクインした【紅蓮館の殺人】で初めて知りました!
阿津川辰海は2017年デビューでまだまだフレッシュな作家です!2020年版このミス6位にランクインした【紅蓮館の殺人】は気になったので読んだのですが、非常に面白い作品でした!全て読み終わった後ある登場人物の最後の叫びが印象に残りました・・・
まだ読んだことない方は是非読んで欲しいですね!今回紹介する【透明人間は密室に潜む】とは繋がりはないのでご安心を!
ひとつひとつが光る、バラエティーに富んだ短編集
前置きが長くなりましたが、【透明人間は密室に潜む】を紹介していきます!
どのミステリーランキングの本でも高い順位でランクインしており、本格ミステリ・ベスト10では1位、このミスと文春ミステリーベスト10では2位、ミステリが読みたいでは3位にランクインして高い評価を得ている作品ですね!
前回紹介した辻真先の【たかが殺人じゃないか】に次ぐ作品ではないでしょうか?ちなみに【たかが殺人じゃないか】は御年88歳で3冠(主なミステリランキングで1位を3つ獲得!!)を達成しているので話題的には【たかが殺人じゃないか】の方が高かった気もしますが・・・
それでも【透明人間は密室に潜む】はバラエティに富んだ4つの作品を楽しめる作品になっています!!
構成
◎透明人間は密室に潜む
表題の作品で透明人間が当たり前に存在する世界が舞台の作品です。妄想する事があっても実際に存在したら・・・って今まで1度は考えた事がある妄想を小説にしかも本格ミステリで書き上げてくれています!
特殊設定ならではのトリックは今までとは一味違いましたし最後にも驚かされました!!
4つの中ではバンディーは1番好きな作品ですね~!!
◎六人の熱狂する日本人
裁判員裁判とアイドルオタクたちが主人公の法廷ミステリーっていうバカげた設定ですが、内容もいい意味でバカげています(笑)
コメディー作品を読んでいるような錯覚に陥るほど笑える部分も多くテンポよく読めましたね!!
◎盗聴された殺人
録音された犯行現場の謎を追う作品ですが、【音】が重要なポイントになる作品ですね!コメディーとシリアスの部分のメリハリがしっかり出来ており、この作品のシリーズ化したらいいのにな~って思える作品でした!!
◎第13号船室からの脱出
最近流行の!?リアル脱出ゲームを舞台にした作品です。
物語を進行しながら同じように謎を解いていくのですが・・・
裏に隠された計画と真相とは?まるで【名探偵コナン】を観ているような気分になりました(笑)
クライマックスまでは当たり障りのない物語と思ったのですが真相が分かった時は驚きましたね~!!
これからの躍進が期待される作家!!
非情なバラエティに富んだ作品で、どれか一つは読者の方の心にヒットするのではないでしょうか?
ただバンディーは表題作の【透明人間は密室に潜む】は面白かったですが、その他の作品はつまらなくはないのですが期待値を超えることは無かったですね・・・
ただ次回のミステリランキングでは大いに躍進し今作以上の作品を届けてくれると確信しています!!
【透明人間は密室に潜む】
バンディー的オススメ度
★★★★★★☆☆☆☆