切ない読後感に襲われる!?ミステリー小説【ラバーソウル】ネタバレ無し感想

ハイ!ど~も、バンディーです!!

今回は読んだ後に切ない気持ちになる!?ストーカー純愛!?ミステリー【ラバーソウル】を紹介します!!

ストーカー男の真意とは

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概要

作品:【ラバーソウル】

著者:井上夢人

発行日:2012年6月2日(単行本)

:2014年6月13日(文庫本)

発行所:講談社

あらすじ

洋楽専門誌にビートルズの評論を書くことだけが、社会との繋がりだった鈴木誠。女性など無縁だった男が、美しいモデルに心を奪われた。偶然の積み重なりは、鈴木の車の助手席に、美縞絵里(みしまえり)を座らせる。大胆不敵、超細密。ビートルズの名曲とともに紡がれる、切なく衝撃の物語。空前の純愛小説が、幕を開ける――。

引用:講談社BOOk倶楽部

 ビートルズのアルバムと同じ構成の小説!?

小説タイトルの【ラバーソウル】はビートルズの実際にあるアルバム【ラバーソウル】

と同じ構成で成り立っています。実際に小説の内容にもビートルズの事にも触れられてますので、ただただタイトルだけ拝借しただけの小説とは違います!!

主人公、鈴木は『唯一社会との繋がりはビートルの評論を書くこと』と描かれています、タイトルだけではなくしっかりビートルズの事にも触れしっかり小説になっている本は今まで読んだ事は無かったので面白い試みだと思いますね!!

音楽好きの方なら小説の目次を見るだけでもニヤッとしてしまうかもしれません。

小説の構成も当時のレコード盤の【ラバーソウル】になぞられており目次も『SideA』・『SideB』に分かれており、各章はそれぞれTrack○○とBonus Trackが記載されておりその細部のこだわりは素晴らしいですね!!

実際に手に取って見てもらいたいです!!

バンディー的感想

ある事故をきっかけに容姿のせいで決して幸せではない人生を送っていた、主人公鈴木誠の人生は急変していくのですが、話を追うごとにストーカー化していく主人公は一体どうなっていくのか!?

すこし話が長くなりがちなのが残念な点ですかね・・・

もう少しスマートにまとめて頂ければ最後まで高いテンションを維持したまま駆け抜けれたと思います!!

以前紹介した、我孫子武丸の【殺戮にいたる病】のようなサイコキラーでは無く、

自分の恋する女性の為にストーキングし、女性に対して害をなす男性達を・・・と言う展開になっていきます。

物語は急変のちに・・・

読み進めて行くうちに、読者は衝撃の真実を知ることになります!!ジャブ気味のどんでん返しを食らうことになるでしょう!驚いた方は真意を確かめる為に、もう一度読み返すかも知れませんし、真実を知った時この小説の構成自体も疑ってしますかも知れません!!

しかし最後には深く悲しい読後感がバンディーは襲ってきて何とも言えない気持ちになってしまいました・・・

井上夢人

もともと井上夢人の作品は今回が初めてっだたのですが、以前【クラインの壺】・【99%の誘拐】の作品を読んだ事があり面白く記憶に残っていたのですが、その作者が岡嶋二人なのですが実はコンビの作家でそのうちの一人が今作【ラバーソウル】の作家、井上夢人なのです!

余談ですが、漫画【バクマン】の主人公二人も亜城木夢叶というペンネームで漫画を描いていましたよね!漫画と小説なので畑は違いますが、共作と言う意味では近いかも知れませんね(笑)

是非岡嶋二人の作品もチェックしてみて下さい!!

【ラバーソウル】

バンディー的オススメ度

★★★★★☆☆☆☆☆

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