ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品は真門浩平の連作短編小説、【バイバイ、サンタクロース 麻坂家の双子探偵】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
初めての作家でしたが、色々課題はあるものの満足出来た作品でしたね〜!
麻耶雄嵩的な読後感が味わえるミステリー!?
概要
- 作品名:【バイバイ、サンタクロース 麻坂家の双子探偵】以下【バイバイ、サンタクロース】
- 作者:真門浩平
- 発売日:2023年12月26日(単行本)
- 発行所:光文社
あらすじ
特別に優秀な児童が通う帝都小学校で、群を抜く知能を持つ双子の兄弟、圭司と有人。刑事を父親に持つふたりはミステリが大好きで、身の回りに起こったさまざまな謎に挑戦する。桜の葉は何故ちぎり落された? 雪上の奇妙な足跡の鍵を握るのはサンタクロース? 密室殺人現場からの脱出経路は? トリック解明にロジカルに迫る圭司と、犯人の動機や非合理な行動に興味を持つ有人。6年生の冬、そんなふたりの運命を大きく変える事件が待っていた――
引用:光文社
双子の小学生探偵が主人公
今回紹介している作品【バイバイ、サンタクロース】は麻坂家の双子の兄弟が主役のミステリー小説です。
見た目は似ているが正確が全然違う兄弟で、探偵気質の圭司とそれに振り回される助手的な立場の有人、この双子の兄弟が活躍していきます!小学生とは思えない言動に少し違和感と驚きは少々ありますが・・・。
特に圭司は俺様的なキャラクターですが、謎の解決をさせたらピカイチです!有人も助手的な立場ですが有能なキャラクターで優しくていい子がピッタリな男の子です。
2人の父親は刑事なので小さいころから実際の事件の話を聞き、解決に繋がったケースもあるほど有能な圭司。小学4年生から6年生までの事件が描かれてますが、現実では考えれないギリギリな設定だと感じましやはり所々無理だと感じる設定もありましたね〜!
小学4年生から6年生までの物語
1つの学年の話だけではなく、先ほどは設定は無理があるとは書きましたが小学4年生から6年生まで描いてる点は良いなと思いました!
麻坂兄弟の成長も読みながら感じれるし、友達達との関係性の変化もあったりしてメリハリがあり、読んでいても章ごとに変化を感じることが出来ました!
事件も殺人事件から日常の謎まで幅広くあるので、飽きる事なく読める筈です!日常の謎は小学生にピッタリだが殺人事件に関してはやはり現実味は少ないと感じた!!
やっぱり物語ラストが印象的
今作【バイバイ、サンタクロース】は話によっては謎やミステリー要素的に当たり外れがあり、面白さ波があったりしまだまだ荒い点はあったがこれから先が気になる作家ではあります!
バンディーが話的に1番好きだったのは『誰が金魚を殺したのか』ですね〜!話の進め方やミスディレクションがありきたりだが秀逸に感じた(笑)
やっぱり1番の山場は『ダイイングメッセージ』です!こればかりは直接読んで驚きを味わってもらいたいです!!賛否両論あるかも知れませんがバンディー的にはこのオチのつけかただから印象に残りました!
麻耶雄嵩の【神様ゲーム】に似た雰囲気がありますが、まだまだそちらを上回ることは出来ませんでしたね〜!それでも充分にポテンシャルは感じたので次回作に期待です!!
【バイバイ、サンタクロース 麻坂家の双子探偵】
バンディー的オススメ度
★★★★★☆☆☆☆☆