登場人物が全員死んでいる斬新ミステリー!?五条紀夫【クローズドサスペンスヘブン】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど~も、バンディーです!!

今回紹介する作品は五条紀夫のミステリー小説【クローズドサスペンスヘブン】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!

今までの小説と違い登場人物がすでに『死んでいる』設定の斬新なミステリー小説なんで、たまにはこう言った新たな作品は嬉しいですね~!!

設定も良かったが本の表紙もセンスが良くてGood!

概要

  • 作品名:【クローズドサスペンスヘブン】
  • 作者:五条紀夫
  • 発売日:2023年4月1日(文庫本)
  • 発行所:新潮社

あらすじ

俺は、間違いなく殺された。なのに、ここはどこだ? 気がついたら目の前にはリゾートビーチと西洋館。姿の見えない配達人から毎朝届く不思議な新聞によると、現世で惨殺された6人が、記憶を無くした状態で、この天国屋敷に返り咲いたらしい。俺は誰だ? なぜ、誰に殺された!? 俺たちは真相を知りたい――。

引用:新潮社

ジャケ買い作品!?

今作【クローズドサスペンスヘブン】は内容も面白そうなのはもちろんですが、それよりもバンディーが1番買おうと思ったポイントは本のジャケットです!

俗に言う『ジャケ買い』で、今までの小説には無かったようなタイプのジャケットで映画のようなセンスがある表紙なのでこれは気になるし、目に付いちゃいますね~!

ただお洒落なだけではなく、しっかり【クローズドサスペンスヘブン】っていう作品を表してるので文句無しの表紙です!

お前はもう死んでいる!?

今回紹介している作品【クローズドサスペンスヘブン】は設定が斬新で登場人物がすでに『死んでいる』状態で物語が始まるというあまり読んだ事ない作品でした!

通常ミステリー作品は登場人物がいて、事件が起こりさらに連続殺人が発生して被害者が減っていき犯人を指摘するのが通常なのですが、犯人含め全員死亡している状態からのスタートなんで先が読めない展開でワクワクしますね~!!

舞台が天国!?

さらに物語の舞台は『天国』ですからね!登場人物が死んでいるからこそ出来る舞台設定ですね~!そんな天国で暮らす場所は屋敷なのですがその屋敷は登場人物達が生前殺された場所なのでした。

舞台も屋敷も周辺の場所しかないタイトル通り『密室』になっていてミステリー好きにはたまらないお約束もしっかり入った特殊設定の作品です!

しかも屋敷にある『ある道具』はドラえもんの秘密道具みたいな使い方が出来るのです(笑)詳しくはネタバレになるので詳しくは書きませんが、その設定も上手く作品に取り入れてるんですね~!!

一体誰が犯人なのか?

今作【クローズドサスペンスヘブン】は全員『死んでいる』のは先ほどから何回も書いてますが、それに加えて生前の記憶がほぼない状態なのでさらに謎が深くなっています!

名前も職業も分からない為主人公は唯一髭がはえてるので呼び方が『ヒゲオ』、メイドの格好しているので『メイド』と言うようにかなり分かりやすい呼び名がついているのです!見たまんまの名前なんでバンディー的には覚えやすくて助かりました(笑)たまに難しかったりややこしい名前をつける作品がある時は覚えるのに苦労しますからね~。

作品自体も一体誰が6人を殺したのか?犯人は6人の中にいて誰なのか?名前や特殊設定を上手く活かしており謎が解明した時は成る程~!と素直に思えたしそんな事も伏線だったのか・・・って気付きました!

登場人物のコミカルなやり取りや文体からかなり読みやすい作品になってるのでミステリー苦手な方や初心者の方も安心して読めるのでオススメですし、ミステリー要素もしっかりしてるので玄人の方も楽しめる良作でした!

良い出会い

今作【クローズドサスペンスヘブン】は内容ももちろん面白かったですが、冒頭で書いた通り『特殊設定』や『表紙の良さ』等全体的にいい印象を受けましたし次世代の作品って感じがしましたね~!

しかも作品のラストはあんな風に終わるとはかなり余韻に浸れる終わりかたなのも良かったです!早く作者五条紀夫の次回作を読んでみたいと思いました!ただもう少しボリュームとミステリー部分を楽しめたら良かったなとは個人的に感じました・・・。

久しぶりにいい作品に出会えた事に感謝ですし、これからも今作【クローズドサスペンスヘブン】のような作品に出会える事を願います!!

【クローズドサスペンスヘブン】

バンディー的オススメ度

★★★★★★★★☆☆

【サクッと!オススメ作家別リスト!!】

-