まさか!表紙のチャップリンみたいな人物が主人公!?乾くるみ【六つの手掛かり】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど~も、バンディーです!!

今回紹介する作品は乾くるみの連作短編小説【六つの手掛かり】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!

表紙のB級感が何とも言えない雰囲気を醸し出してる作品ですが、作者は乾くるみなので読者をアッと!驚かせてくれるはず!?

期待値が高かった分ガッカリ感が・・・

概要

  • 作品名:【六つの手掛かり】
  • 作者:乾くるみ
  • 発売日:2009年4月15日(単行本)
  •             :2012年3月15日(文庫本)
  • 発行所:双葉社

あらすじ

雪深い山荘で、宿泊者が死体となって発見された。居合わせた人間は知り合ったばかりで、死の真相は不明。だが事件の解明は、その山荘ならではの情景の、些細な変化によってもたらされた(「六つの玉」)。六編のミステリーすべてにおいて見事なロジックが展開される、遊び心満載の一冊、ぜひ覗いてみてください。

引用:双葉社

乾くるみと言えば

やっぱり今作【六つの手掛かり】の作者乾くるみと言えば名作【イニシエーションラブ】が真っ先に浮かびますね~!!まだ読んでない方は是非読んで頂きたいです!

男女の恋物語を描いた作品でミステリー小説とは思えないですが、ラストまで読めばきっと驚かされ、ハードルが上がるのであまり書きませんが【イニシエーションラブ】に限っては二度読み必須な作品です!詳しく書くとネタバレになるので書きません。

そんな作品を産み出した乾くるみなので今作【六つの手掛かり】にはかなり期待してしまいましたが・・・。

六つのお話

今作【六つの手掛かり】はタイトルから分かる通り、六つの話から構成されている連作短編小説になっております!連作短編小説なので作品のラストが特に期待してしまいます!

今作【六つの手掛かり】はそれぞれタイトルにある通り、雪山で起こった事件や15年前の事件の真相を回想するお話の短編が六つあります!

面白いのが一話一話のタイトルに数字が入っており、『六つの玉』→『五つのプレゼント』→『四枚のカード』→『三通の手紙』→『二枚舌の掛軸』→『一巻の終わり』と順番も六から一へとカウントダウンを刻むように進んでいくのがあまり無い~と思いました!

六つのお話はそれぞれメインの登場人物以外は場所も人もそれぞれ違うシチュエーションになってるんでまずは1つ1つのお話を楽しんで下さいませ!

小太りチャップリン!?

先ほど書いたメインの登場人物って言うのが作品の表紙にも描かれている小太りのチャップリンのような人物だけが全編通して登場します。

名前は林茶父という見た目も名前も変わった不思議な人物でバンディーは詳しくは知らなかったのですが『林四兄弟シリーズ』があるみたいで、茶父 は三男で他の兄弟も違う作品に登場してるみたいなのでもし気になった方は追っかけてみてもいいかも知れませんね~!

『林四兄弟シリーズ』みたいに他の作品とリンクする横の繋がりもバンディー結構好きな企みで、特に以前紹介した【ラッシュライフ】の作者伊坂幸太郎作品も横の繋がりが得意で上手いのでオススメです!

そして、今作【六つの手掛かり】の探偵役林茶父はマジックに通じておりその知識を活かして解決していきます、ただ見た目からも小太りのチャップリンみたいな人物なんでキャラクター的にも掴み所がない不思議な登場人物でした。

ハードルが上がってた・・・

まず先に書いておきたいのですが、今作【六つの手掛かり】【イニシエーションラブ】のようなどんでん返しが待ち受ける作品と思って読んだらガッカリするので要注意です!!

確かに最後にちょっとした事が待ち受けてますが、【イニシエーションラブ】のような身体に電気が走るような衝撃は残念ながら受けません、読者が勝手にハードルを上げてしまってることもありますがそれを差し引いてもガッカリするぐらいのラストでした・・・。

どんでん返しのような仕掛けは勝手にハードルを上げてしまったバンディーが悪いですが、根本的に1つ1つの話自体が作者乾くるみには申し訳ないですが面白く無かったのでした・・・。

六つとも全く何も感じず『つまらないな~』って思いながら読みました、1つだけつまらないなのならまだ救いがありましたが全ての話がつまらないのでかなり苦痛でした。

ラストの終わり方は好き嫌いが分れる終わり方ですが話を全て読める方はチャレンジしてみて下さい、もしかしたらバンディーの感性がおかしいだけかも知れませんので貴方の感性は正常でしょうか?

【六つの手掛かり】

バンディー的オススメ度

★★☆☆☆☆☆☆☆☆

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