ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回は第91回アカデミー作品賞を受賞した作品【グリーン・ブック】を紹介していきます!人種差別が色濃く残る1960年代を舞台にした実話に基づいた作品です!
人種差別を目の当たりにしながらも育まれる友情の物語
概要
- 作品名:【グリーン・ブック】
- 公開日:2018年11月16日
- 監督:ピーター・ファレリー
- 出演:ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ
- ジャンル:ヒューマンドラマ
- 制作国:アメリカ
あらすじ
人種差別が色濃く残る1960年代のアメリカ南部を舞台に、黒人ジャズピアニストとイタリア系白人運転手の2人が旅を続けるなかで友情を深めていく姿を、実話をもとに描き、第91回アカデミー作品賞を受賞したドラマ。1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒として働くトニー・リップは、粗野で無教養だが口が達者で、何かと周囲から頼りにされていた。クラブが改装のため閉鎖になり、しばらくの間、無職になってしまったトニーは、南部でコンサートツアーを計画する黒人ジャズピアニストのドクター・シャーリーに運転手として雇われる。黒人差別が色濃い南部へ、あえてツアーにでかけようとするドクター・シャーリーと、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに、その旅に同行することになったトニー。出自も性格も全く異なる2人は、当初は衝突を繰り返すものの、次第に友情を築いていく。
引用:映画.com
予告
ありがちな実話を基にした感動物語と思いきや・・・
よく映画で『実話を基にした感動作!!』って謳っている事多くありますが、正直バンディーはそういった謳い文句にうんざりしているのと実際に観てみて本当に面白い作品に巡り出会えるのはほんの一握りです!
しかし今作【グリーン・ブック】は初めて謳い文句通りだと思いました(笑)感動と言うよりはバンディーは心に響いた作品でした!!名作の時に起こる観終わった後の素晴らしい余韻にも浸れました!
しかも今作はアカデミー作品賞を受賞しています!以前紹介した【ファーゴ】や【パラサイト 半地下の家族】等やはり印象に残る作品ばかりなので何か面白い作品を捜す時に『アカデミー作品賞』を受賞した作品やノミネートされた作品を観ておけば大丈夫!っていう一つの指標になると思います(今の所駄作の作品には出会っていないので・・・)
人種差別を描いた作品
主人公の一人ジャズピアニストのドクター・シャーリーは裕福で教養もある黒人ですが、コンサートツアーの為に今なお黒人に対する人種差別が色濃く残るアメリカ南部を出かけます。
映画を観始めた時ももう一人の主人公イタリア系白人のトニーが家に工事の為に来ていた黒人作業員に対してトニーの妻が労うために飲み物を渡したのですが、作業員が帰った後に彼らが飲んだコップをトニーがゴミ箱に捨てる場面が描かれるのですが、この時点でこの映画の行く末を暗示していると思いました!!
妻は人種差別等せず平等に接していますが、夫のトニーが黒人に対する行う人物なのでさらにどうなるのか不安になってきました。人種差別を行う白人のトニー(運転手)と人種差別を受けている黒人のドクター(依頼人)この二人が一緒にツアーを3ケ月程回るってなったら問題が起らない訳が無いと思いながら観始めたのですた・・・
案の定ドクターに対する人種差別は酷く時には暴力を振るわれたり、トイレをするにも室内では無く汚い外のプレハブトイレを使うよう言われたり、レストランも黒人っていうだけで使用できませんなんならコンサートを行う客人、招かれた側なのに昔からあるしきたりの為に食事もとれません、おまけに警察官からも差別まがいの対応を受けます。
2021年現在でもアメリカで白人警官が黒人に対し過剰な取り調べやあろうことか射殺していまう事件も起き世界的にも問題になったりしており未だに人種差別が無くなっていないのが悲しいがな現実です・・・
それよりももっと人種差別が色濃く残っている1960年代の話なので、今作【グリーン・ブック】を観ていたら露骨に描かれているので観ていってドクターに好感を持っていたので余計にダメージを受けながら観ていました。
実際に現実でも起こっている問題で映画の時代設定から50年経った今でも人種差別は残っているので、根絶するのは難しい事かもしれませんが一人一人が考え方を変えないと無くならないデリケートな問題だと思います。バンディー自身は黒人を目にする機会が無いだけで、実際に学生時代や社会に出て同じ学校や職場に日本人ではない人がもしいたら自分自身差別や酷い対応を取らないか?って聞かれたら恥ずかしながら100%否定する自信が無いのが真実です。
ただ今作【グリーン・ブック】を観終わった後は意識の変化は確実に訪れると思います!!機会が少ないだけで実際に行われている問題に映画を観て触れることが出来るはずです!そこからどのように皆さんは感じで行くのか・・・?
問題を目の当たりにし徐々に芽生える友情
対するトニーの心境の変化もこの映画を通して感じる事が出来ます、最初は依頼人に対するドクターに関して差別を行う人間ですからいい感情は抱いていません、しかし共に旅する内にお互いの事を理解しあい良き友になっていく過程は観ていて胸が熱くなるものがありました!特にラストシーンは何とも言えない気持ちになりましたね~!
教養も無く乱暴なトニーに対して常に間違いを正し導いていくドクターの姿は先生に見えますし、対するドクターも裕福な為まだまだ俗的な事を知らないので逆にトニーが教えてあげるといった風に二人の間柄は徐々に良くなっていき笑いあえる間柄になっていきます。トニーは共にツアーを回っていく中でそんな依頼人でもあるドクターに対して心もとない人々から受ける仕打ちを目の当たりにするのです、今までは差別を行っていた側の人間だった側のトニーの心境も変化していきます徐々に変化していきます。
人には言えない問題を抱え、白人のようにも受け入れられず黒人のようにも受け入れられないと苦悩するドクターと自分の思うままに生きてきたトニーこの相容れない二人が見せてくれる関係性は最高でした!!タイトルにもある【グリーン・ブック】は黒人専用の宿泊施設が乗っている本の事です!差別や白い目で見られず安心して過ごせるように黒人専用のホテルを紹介するって今では考えれない話ですが、そのような事が実際に起こっていた時の実話に基づいたお話の映画です!
【グリーン・ブック】
バンディー的オススメ度
★★★★★★★★★☆