前作の衝撃を越える事が出来る作品か!?夕木春央【十戒】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど~も、バンディーです!!

今回紹介する作品は夕木春央のミステリー小説【十戒】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!

夕木春央といえば以前紹介した【方舟】が様々なミステリーランキングにランクインした衝撃作でしたが、果たして今作【十戒】はそのハードルを越えていけるのか!?

殺人犯を見つけてはいけないミステリー小説!?

孤島

概要

  • 作品名:【十戒】
  • 作者:夕木春央
  • 発売日:2023年8月9日(単行本)
  • 発行所:講談社

あらすじ

殺人犯を見つけてはならない。それが、わたしたちに課された戒律だった。

浪人中の里英は、父と共に、伯父が所有していた枝内島を訪れた。
島内にリゾート施設を開業するため集まった9人の関係者たち。
島の視察を終えた翌朝、不動産会社の社員が殺され、そして、十の戒律が書かれた紙片が落ちていた。
“この島にいる間、殺人犯が誰か知ろうとしてはならない。守られなかった場合、島内の爆弾の起爆装置が作動し、全員の命が失われる”。
犯人が下す神罰を恐れながら、「十戒」に従う3日間が始まったーー。

引用:講談社BOOK倶楽部

【方舟】に続け!

今回紹介している【十戒】の感想を書く前に【方舟】について触れておきます!もちろんネタバレ無しで!

地下施設を訪れた人達は地震が発生したせいで閉じ込められてしまいます、水が施設に流水してきて水没するまで時間がなく生き埋めになるまでにタイムリミットもありません、そんな状況のなか連続殺人が起こるのでした・・・。

閉じ込められた状況から水没までのタイムリミットがないパニック要素もあるミステリー作品ですが、特に目立つような事がある作品は無いのかも?って思ってしまいますが必ず最後まで読んで下さい!必ず衝撃が訪れます!!

爆弾が仕掛けられた孤島で起こる事件

今作【十戒】は前作【方舟】のように地下施設ではなく孤島が舞台になっています、主人公の里英の叔父が所有している島は叔父が亡くなったのでリゾート施設として開業するために9人の人達が下見にきました。

里英の父親以外は全員知らない人達ばかりだが多少なりとも亡くなった叔父と関わりがある模様、そんな矢先に島の施設から爆弾が発見され騒然とするなか9人の内の1人が殺されているの発見されます。

次の日の早朝に十の戒律が書かれた『十戒』の紙が落ちているのを発見します、一番大きな事は『決して犯人を探してはいけない』もしその戒律を破ったら島に仕掛けらている爆弾が爆発し全員死亡することを意味します。

殺人事件が起こってるのに犯人を探してはいけないってのが斬新で今までにありそうで無かったですね?『十戒』のお陰で制約がかかっているのでうかつに行動出来ず犯人の方が優位な状況です、そんな中でも事件は発生しもすが3日間『十戒』を守れば無事に帰れる事になっているが果たしてどうなるのか!?

事件自体は普通

前作【方舟】もそうでしたが事件自体はそんなに驚くポイントもなく普通なんですね~。そんなにややこしい事件ではなくシンプルで読みやすかったのがまだ救いですが(笑)

【十戒】での犯人は一体誰なのか?どのような真相なのか?この『十戒』のお陰で縛られているのに解決出来ることは出来るのか?等々気になる点は見事解決してくれたのでホッとしました。

ただバンディー的には衝撃度は前作【方舟】の方が上であとからじわじわ来て考察しがいがあるのは今作【十戒】でしたね~!是非とも読み比べて欲しいので前作【方舟】は読んでた方がいいかも!?

最後に

今作【十戒】を読む前は本の表紙のデザインや2文字のタイトルなど前作【方舟】と同じような作品で二匹目のどじょうをすくう感じがしてあまり良いイメージは無かったです。

実際に読み終わってみたら意外に楽しめましたが予測は当たってる部分もありましたし、【十戒】は読んでる途中で真相は予想出来たのですがまさか本当に当たるとは思いませんでしたが。

今作【十戒】も本当に作者が書きたかったものなのか、それよりも【方舟】がヒットしたので出版社、編集者から話を持ちかけられたように思います。もし次回作も感じ2文字で同じような表紙ならもう期待は出来ないでしょうな・・・。

バンディー的に良かったのは読み終わった後に公式でネタバレ解説があり犯人と最後に放った言葉を打ち込まないとログイン出来ない等遊び心があり面白かったです!

【十戒】

バンディー的オススメ度

★★★★★☆☆☆☆☆

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