ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品は三津田信三のホラー小説【怪談のテープ起こし】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
度々紹介してますが三津田信三と言えばホラーミステリーの最高傑作【首無の如き祟るもの】がありますが、ホラーのみの作品もやはり良かった!
フィクションだと思えなくなる・・・
概要
- 作品名:【怪談のテープ起こし】
- 作者:三津田信三
- 発売日:2016年7月26日(単行本)
- :2019年1月18日(文庫本)
- 発行所:集英社
あらすじ
自殺する間際にメッセージを録音して残す人がいる。それを集めて記事にしないか? 編集者時代の三津田に企画を提案したライターが突然失踪。後日、三津田の元に届いた1本のテープには何が。カセットやMDに録音された体験談に材を取った6つの怪異譚と、それらを連載し本になるまでの、担当編集者との裏話的なエピソードから成る作品集。この物語を読むあなたは恐怖を「体感」することになる。
引用:集英社
連作短編ホラー小説
今作【怪談のテープ起こし】は連作短編小説で6つの話があります。
ひとつひとつのお話は怪異譚なので確かに怖いですが、人によっては当たり外れがあるかもしれません!?
バンディー的にお気に入りの話は第1章の『死人のテープ起こし』でした!
自殺した人間の最期のメッセージがテープに吹き込まれており、その描写が背筋がゾワゾワしました!やはり三津田信三はホラーを書いたら素晴らしいですね〜。
今作【怪談のテープ起こし】で気に入ってる構成があり、章の合間に主人公と編集者とのやり取りが描かれており、その幕間がより作品を補強する形になってるところです!
他にも主人公が三津田信三自身になってるので、本当の事かフィクションか分からないところがより怖い!!
嫌な怖さ
今回紹介している【怪談のテープ起こし】は好き嫌いは分かれるかもしれませんが、ひとつひとつの怖さはしっかり安定してるのでどの話を読み終わっても頭に残ると思います。
最近では以前紹介した背筋【ある近畿地方の場所について】やフェイクドキュメンタリーQの書籍【フェイクドキュメンタリーQ】のようなモキュメンタリー作品が人気ですね~!
フィクションか現実の出来事か分からない曖昧な境界線がより読者の想像をかき立て怖さが倍増する!?
雨穴の【変な家】も映画化され書籍も大ヒットしており、やっぱりホラーと言うジャンルは小説や映画でもずっと人気がありますね。
中でもやはり三津田信三のホラーは先ほども書きますが、背筋がゾクゾクする怖さでバンディーが1番痛感したのは【首無の如き祟るもの】でした!
次世代のホラーミステリーを担う阿泉来堂の【僕は■■が書けない 朽無村の怪談会】もホラーではあるが、やっぱりまだ三津田信三のような怖さは感じないんですね~。
映像化
今作【怪談のテープ起こし】に限らず三津田信三作品は映像化したらより面白くなると思いますが、不安もありますね。
やっぱり監督や演出によってかなり変わるので、ある程度ホラーを熟知してる監督や演出家が理想ですね!名作が駄作になりかねませんからね(笑)
後は演者問題!演技力無いのにアイドルや時の人を使うのはバンディー的にはNGですね〜!集客は良くても大概評価は良くないと思います!!
【首無の如き祟る】のようなホラーミステリーはバンディーは是非とも映像化してほしいが、しっかり描いて欲しいのでNetflixで何回かに分けたドラマの方が相性は良さそう!
そう考えれば映画【リング】はよく出来た映画で演出も演者も良く、本当に恐怖を味わえた数少ない映画であった!またこれからもそんな作品が産まれる事を願う!
【怪談のテープ起こし】
バンディー的オススメ度
★★★☆☆☆☆☆☆☆