複雑に絡み合う話の先には・・・!?【彼女が最後に見たものは】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど~も、バンディーです!!

今回紹介する作品はまさきとしかのミステリー小説【彼女が最後に見たものは】をネタバレ無しで紹介していきます!

今作【彼女が最後に見たものは】は以前バンディーも紹介した、じわじわとロングヒットを続ける人気作【あの日、君は何をした】の続編で前作が印象に残った作品でしたので読む前から期待と不安が半々の作品です!!

前作を越える作品になれるか!?

概要

  • 作品名:【彼女が最後に見たものは】
  • 作者:まさきとしか
  • 発売日:2021年12月7日(文庫本)
  • 発行所:小学館

あらすじ

クリスマスイブの夜、新宿区の空きビルの一階で女性の遺体が発見された。五十代と思われる女性の着衣は乱れ、身元は不明。警視庁捜査一課の三ツ矢秀平と戸塚警察署の田所岳斗は再びコンビを組み、捜査に当たる。
そして、女性の指紋が、千葉県で男性が刺殺された未解決事件の現場で採取された指紋と一致。名前は松波郁子、ホームレスだったことが判明する。
予想外の接点で繋がる二つの不可解な事件の真相とは――!?

彼女はなぜ殺されなければならなかったのか。
彼女はなぜホームレスになったのか。
誰も知らない真実が明らかになる瞬間、世界が一転する。

理不尽な死と家族の崩壊を圧倒的な筆致で描く、
大ヒットミステリ『あの日、君は何をした』続編!!!

引用:小学館

今勢いがある作家!?まさきとしか

今作【彼女が最後に見たものは】の作者まさきとしかの作品を読むのは今作で2作品目になりますが、初めて読んだまさきとしかの作品【あの日、君は何をした】が結構衝撃的で印象に残った作品だったので続編が読めるのは純粋に嬉しかったですね~!

【あの日、君は何をした】は最初はそこまで大々的に扱われていませんでしたが、徐々に書店等で押され始めヒット作までのし上がりました!それに伴いまさきとしかに対する期待も高まってきてる気がします。

複雑に絡み合う話

今作【彼女が最後に見たものは】はクリスマスの日に亡くなったホームレスの女性の事件と男性が刺殺された事件この2つの話がメインで進んで行きます!この一見無関係と思われる2つの事件が一体どのような意味があるのか?今作は短編作品では無いので全く関係ない事件を書扱うって事は絶対いつか交わると身構えてしまいますね~!

2つの事件それぞれに事件を起こした犯人がいるので2つの謎解き?真相を楽しめるので贅沢な作品になってますしその後に待ち受ける真実にも唖然とするはず・・・。

ただクリスマスの日に亡くなった松波郁子の話は心がけ苦しくなりました、郁子の過去についても描かれてますが不幸の連続とまではいかないまでもかなり不遇な日々が描かれています。

そしてもう1つの事件、刺殺された東山義春の事も描かれていますがこちらは先ほどの郁子の時は本人の話でしたが、東山義春の事件は義春の事よりも妻の里沙がメインに描かれています!先ほど郁子の場合は胸が締め付けられながら読んでいましたが里沙の場合は『嫌悪感』を抱きながら読んでましたね~(笑)全く正反対の感情を持ちながら読む事はあまりないですね!

憎たらしい人物を描くのが上手い!

バンディーは作者のまさきとしかは『憎たらしい人物』を描くのは上手いと感じました!今作だけではなく前作【あの日、君は何をした】の時も読んでいて感じました!とにかく書き方は悪いですが憎たらし人物の事が『ウザいな!』とイライラしながら読んじゃいましたがまんまと作者のまさきとしかの術中にハマってました(笑)

先ほども書きましたが、夫が殺された筈の里沙の言動や行動全てにイライラしていました!SNSでのマウントとるような内容や承認欲求の塊ですわ!!自分が中心でないと気が済まない自己中な人物だと感じましたが、現実にもSNSにそういった人物がいるので皮肉にも感じました。

三ツ矢&田所シリーズ!

今作【彼女が最後に見たものは】はシリーズ続編となっています!前作【あの日、君は何をした】にも登場した『三ツ矢と田所』のコンビが再登場します!前作読み終わった時もっとこのコンビをみてみたいと思っていたのでバンディー的には嬉しかったですね~!

続編とは言ってもストーリー的に繋がってる訳ではないので今作から読んでも問題ないので今作【彼女が最後に見たものは】を読んで気にいったら前作【あの日、君は何をした】を読んでもいいですし、前作を先に読んでれば三ツ矢と田所のコンビに愛着が湧くかも!?

この三ツ矢が魅力的なキャラクターで過去に起こった事件のせいで『ある特殊能力』をもっており、キャラクター的にも飄々としているがクセのある人物で周りから変わり者扱いを受けていますが相棒の田所がいることで上手くバランスが取れているコンビなので第3弾是非とも読みたいです!!

複雑過ぎたかも知れない・・・

今作【彼女が最後に見たものは】は2つの事件が思いもよらない所で関わってくるのが最大の見所ですが、ちょっと複雑過ぎたかなって感じてしまいました(笑)

2つの事件に関わる登場人物達が若干多い為途中から頭の混乱しがちで、登場人物や出来事を整理しながらになるので最後の本当に大事なポイントがスッと頭の中に入ってこずモヤモヤして読み終わってしまいました(笑)あくまでもバンディー個人的な感想ですが。

やっぱりミステリー作品なので頭で考えたり読み終わった後考察するのは大事でバンディーも大好きですが、やりすぎは良くないのと重要なポイントにはスッキリしておく事は大事だなと感じましたね~!

今作【彼女が最後に見たものは】は2つの事件の交わり方は良かったですが、やはり前作【あの日、君は何をした】がバンディー的には印象に残りました!小学館から出る作品は以前紹介した桜井美奈【殺した夫が帰ってきました】もそうですが日常の中にミステリーを落とし込んだ作品が多いイメージです!ただ今作は読むのが辛かった・・・。

早く『三ツ矢&田所シリーズ』映像化しないかな~!!

【彼女が最後に見たものは】

バンディー的にオススメ度

★★★★★☆☆☆☆☆

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