ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は斜線堂有紀の小説【恋に至る病】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
斜線堂作品は以前にタイトルと表紙にヤられた【廃遊園地の殺人】を読んで以来2作品目になりますが、今作【恋に至る病】はちょっとした話題作なので読むの楽しみにしていた作品です!
斜線堂作品1番のヒット作!?
概要
- 作品名:【恋に至る病】
- 作者:斜線堂有紀
- 発売日:2020年3月25日(文庫本)
- 発行所:メディアワークス文庫(角川)
あらすじ
やがて150人以上の被害者を出し、日本中を震撼させる自殺教唆ゲーム『青い蝶』。
その主催者は誰からも好かれる女子高生・寄河景だった。
善良だったはずの彼女がいかにして化物へと姿を変えたのか――幼なじみの少年・宮嶺は、運命を狂わせた“最初の殺人”を回想し始める。
「世界が君を赦さなくても、僕だけは君の味方だから」
変わりゆく彼女に気づきながら、愛することをやめられなかった彼が辿り着く地獄とは?
斜線堂有紀が、暴走する愛と連鎖する悲劇を描く衝撃作!
引用:角川
近年の新たなヒットへのきっかけ?
今回紹介する斜線堂有紀【恋に至る病】は冒頭にも書きましたが、斜線堂作品で1番のヒット作みたいですね~!(2022年8月時点)
小説がヒットするのって大体はテレビで紹介されたり、書店員さんのポップや売り方、あとは大前提に作品が面白い、口コミやアニメ化、映像化されて原作もヒット等々が思い浮かびます!
しかし、最近ではそんなヒットへのきっかけが変わりつつありまし、今時と言うべきか時代にマッチした結果ではありますが、それはTiktokで紹介されバズって作品が売れるって方法が加わりました!
今後そういった風に時代と共に最先端の技術と共に増えていく事でしょう!色々な方法で作品が世に知られて売れたら作家も読者も嬉しいのでこれからもっとドンドン活性化して欲しいですね~!!
◯◯に至る病シリーズ!?
今作【恋に至る病】と言うタイトル何ですが『◯◯に至る病』って言うタイトルの小説が増えつつあります!
バンディーの頭の中に真っ先に思い浮かんだのはやっぱり我孫子武丸の【殺戮にいたる病】ですね~!!これほど衝撃的な作品はもう一度記憶を消して読み直したいくらいです!まだ未読の方にはオススメしたい作品ですがエログロ要素があるのでご注意を!!
あとは映画化された櫛木理宇【死刑にいたる病】と以前紹介した【葬式組曲】の天祢涼【陽だまりにいたる病】があります!以外にあるもんですね~!やっぱり『◯◯に至る病』って文がいいのかも知れませんね!?
さて今作【恋に至る病】は一体どのような作品なのでしょうか!?
ミステリーではないかも!?
今作【恋に至る病】は『ラスト4行の衝撃』って煽り文があったのでミステリー作品と勘違いしちゃいましたが、最後まで読むとそこまでミステリー色は強くなくどちらかと言えば恋愛小説に近いかも知れません!
恋愛小説でミステリー要素がある作品では乾くるみ【イニシエーション・ラブ】がありますこちらは二度読んでしまいたくなる作りになっていますが、今作【恋に至る病】はそう言った衝撃が訪れる作品ではないので勘違いしないようにして下さい!
ラスト4行の衝撃
今作の主人公は高校生の少年宮嶺と幼馴染の少女寄河景の2人で自殺に導いてしまうゲーム『青い蝶』の管理人(マスター)をしているのが景でこのゲームのせいで150人もの命を奪っているのでした。
もちろん景自身が手をかけてプレイヤーを殺している訳では無く、『青い蝶』ゲームから出される課題をクリアしていくと最終的には自殺してしまう仕組みになっています。このゲームは実際に起こった事件がモチーフのような気がします。
景が何故そんなゲームを立ち上げたかの理由は物語を読んでいれば明らかになりますが、やっぱり1番大きな原因は主人公宮嶺の『ある出来事』が影響してますが、そちらは実際に読んで頂ければ判明します!
そして、いよいよ今作【恋に至る病】の1番のポイント『ラスト4行の衝撃』は残念ながらバンディー的にはそんなに響かなかったです・・・。至る病系作品【殺戮にいたる病】に味わった衝撃には遠くおよびませんでした!
考察してしまう作品
『ラスト4行の衝撃』はそこまででしたが、それらを込みで読み終わった後の考察は良かったです!ミステリーって思って読むからハードルが上がってしまったのでしょうね!
物語のラスト全ての事件とトリックが解明してスッキリするの作品も読後モヤモヤせずに終わるからよいですが、物語の最後を作者が明かさずに空白を作る事によって読者に色々考えて楽しむ『考察できる作品』もまた読者の楽しみだと思います!
今回紹介した【恋に至る病】はTiktokでバズって新たなヒットの仕方で成功した作品ですが、必ずしも万人に受ける作品ではないと言う事です!あと、やっぱり『ラスト4行の衝撃』のような煽り文は最近何の意味もないと感じるようになりました・・・。
【恋に至る病】
バンディー的オススメ度
★★★★☆☆☆☆☆☆