今1番面白いホラーミステリー小説!?【忌木のマジナイ 作家・那々木悠志郎、最初の事件】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど~も、バンディーです!!

今回紹介する作品は阿泉来堂の小説【忌木のマジナイ 作家・那々木悠志郎、最初の事件】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!

阿泉来堂と言えば【ナキメサマ】横溝正史ミステリ&ホラー大賞読者賞を受賞したデビュー作とは思えない面白さの作品がありますが、今作にも期待を抱きながら読んでいきました!

那々木悠志郎の最初に待ち受ける事件とは・・・

幽霊

概要

  • 作品名:【忌木のマジナイ 作家・那々木悠志郎、最初の事件】
  • 作者:阿泉来堂
  • 発売日:2021年12月21日(文庫本)
  • 発行所:角川

あらすじ

ホラー作家、那々木悠志郎の担当編集となった久瀬古都美は、彼が初めて体験したという怪異譚を題材にした未発表原稿を読むことに。

そこに書かれていたのは、心霊現象に懐疑的な小学6年生、篠宮悟が、流行りの噂話で語られる『崩れ顔の女』を呼び出してしまうという物語だった。

その顔を見てしまった者は視力を奪われ、精神的に追い詰められた末に自殺してしまうという怪異。その真相を調べにやってきた那々木悠志郎の助けを借りて、悟は調査を進めていく。

一方で、原稿を読み進める古都美のもとにも『崩れ顔の女』が現れる。怪異の目的は何なのか、原稿に登場する怪異が自分のもとにやってくるのは何故なのか。

答えは那々木悠志郎の原稿の中にーー。

彼の物語はここから始まった。

引用:角川

那々木悠志郎シリーズ第3弾!

今回紹介している作品【忌木のマジナイ 作家・那々木悠志郎、最初の事件】デビュー作【ナキメサマ】そして、第2弾【ぬばたまの黒女】に続く第3弾でございます!!

那々木悠志郎シリーズは何と言ってもホラーとミステリーの要素を上手く両方取り入れており、怖さだけでは無くミステリー的な驚きが待ち受けるのが特徴でバンディーはかなり好きなジャンルなので毎作楽しみにしています!

ホラーミステリーと言えばバンディーは三津田信三【首無しの如き祟るもの】『バンディー的ベストオブベスト』トップ5に入る作品で初めて読んだ時は度肝を抜かれました!!ミステリー好きで未読の方は是非読んだ方が良い作品でございます!

しかし、三津田信三刀城言揶シリーズは戦前から戦後が舞台の作品なので万人受けしづらいのが難点ですが、その点阿泉来堂の那々木悠志郎シリーズは現代が舞台なので抵抗無く読めるかと思います!

那々木悠志郎の初めての事件!

今作【忌木のマジナイ 作家・那々木悠志郎、最初の事件】はタイトルにある通り那々木悠志郎の最初の事件が描かれています!しかし、今作から初めて読む人からしたら『那々木悠志郎って誰?』って思いますよね!(笑)

先ほど書きましたが、今作は第3弾って事から分かるように一応シリーズ作なので【ナキメサマ】次に【ぬばたまの黒女】そして、今作【忌木のマジナイ 作家・那々木悠志郎、最初の事件】の順に読んだ方がより主人公那木悠志郎々の人となりが分かるのでシリーズ作を読んでた方がより楽しめます!勿論今作から読んでも十分楽しめます!

タイトル通り那々木の最初の事件なので一体どう言った怪異に出くわしたのか・・・?

過去と現在を行き交う物語

物語は那々木の新たな担当女性編集者の久瀬に未発表原稿を渡す事になりますが、その原稿は実際に初めて那々木が遭遇した事件が書き記していました。

作中作の形で『最初の事件』が書かれていますが、その中の主人公は小学6年生の篠宮悟で心霊現象に懐疑的な少年です。クラスにどこか馴染めずガキ大将の男にもちょっかいをかけられたりして悟の不遇な描写が続きます。

先生と家族もろくな奴がいないので読んでて心苦しいですが、勿論意味があるので描かれているので我慢して読んでください(笑)そして、『崩れ顔の女』という都市伝説のような噂話に実際に巻き込まれ徐々に怪異を体験するようになります・・・。

そして、那々木から託された未発表原稿『崩れ顔の女』を読んでくと久瀬にも何故か怪異が少しずつ襲い始めます!このように過去と現在を行き交いながら物語は進み最後には勿論驚くべき真相が待っています!

こういった過去と現在が行き交いながら進んでいく話はいいですね~!過去と現代の謎解きを2度楽しめますし、2つの話が繋がる作品があるので最後まで楽しめところがポイントが高い!!

次回作にも期待!!

今作【忌木のマジナイ 作家・那々木悠志郎、最初の事件】も前作同様ホラーと謎解きの要素がいいバランスでミックスされているので毎作楽しんで読めるのです!

ただ悟の義理の家族との掘り下げが少し足りなかったのと、何かがあるような雰囲気を匂わせていたキャラクター達が何も無かったりスッキリしない点もありましたが、もしかしたら次回作以降に繋がるかも知れませんね~!今作で起こる怪異はあまりにも現実離れしているのでリアルな恐さを求めている方は物足りないと思います!

あと作者阿泉来堂の別の作品【櫛備十三のうろんな除霊譚】も同じくホラーミステリーで、こちらも続編が期待される作品で今作【忌木のマジナイ 作家・那々木悠志郎、最初の事件】が気に入った方は是非読んでみて下さい!

そして、バンディーが個人的に期待したいことは今回紹介した那々木悠志郎シリーズと先ほど紹介した【櫛備十三のうろんな除霊譚】の世界が交わる話も描いてくれたら非常にテンションが上がるし読んでみたいと心から思えます!

【忌木のマジナイ 作家・那々木悠志郎、最初の事件】

バンディー的オススメ度

★★★★★★☆☆☆☆

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