ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は三津田信三の奇妙な建物で起こる怪異を描いたホラーミステリー【子狐たちの災園】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
バンディーが大好きなミステリー小説【首無の如き祟るもの】の作者三津田信三が手掛ける刀城言耶シリーズ以外の作品は初めて読むのでどのように違うのか楽しみです!
やっぱり刀城言耶シリーズが好き!?
概要
- 作品名:【子狐たちの災園】
- 作者:三津田信三
- 発売日:2022年7月21日(文庫本)
- 発行所:角川
あらすじ
6歳の奈津江には、不思議な能力があった。誰かが失くしたものを探し出すことができるのだ。優しい両親とともに穏やかな日々を送る奈津江だったが、突然、立て続けに両親を失うという不幸が彼女を襲う。さらに、両親は自分の実の親ではないと知らされたのだ。呆然とする奈津江は、実姉を名乗る深咲に連れられ、父が経営する子どもたちの施設“祭園”に引き取られることになる。そこに暮らすのはわけありの少年少女たちだった。周囲を取り囲む黒い鬱蒼とした森、施設内をさまよう狐面の女、廃屋と化した“廻り家”と呼ばれる奇怪な祈祷所。やがて、奈津江の秘密が明かされるとき、惨劇が幕を開ける――。怪異と謎に溢れた極上のホラー・ミステリ。
引用:角川
奇妙な建物が舞台
今回紹介している作品【子狐たちの災園】は『廻り屋』と呼ばれる奇妙な建物が舞台の作品なのですが、奇妙な建物と聞いてバンディーは以前紹介した雨穴の【変な家】が思い浮かびました!
いざ蓋を開けてみたら全く違いましたが(笑)それぞれ違った面白さがあります、【変な家】は家の違和感から深堀りしていき意外な真相が判明します!今作【子狐たちの災園】は怪異が深く関わってくる作品でした!
作者の三津田信三の【首無の如き祟るもの】はめちゃくちゃ怖かったので今作も心配しながら読みましたが、まだ怖さがマイルドなので助かりました!
気になる設定
今作【子狐たちの災園】は6歳の主人公奈津江は『不思議な能力』を持っていたり、両親が急に亡くなり実は本当の両親では無かったり(ネタバレでは無いのでご安心を)、何秘密がかありそうな設定がてんこ盛りでかなり先が気になりますね~!
そして奈津江は本当の父が経営するこども園『祭園』に移り住む事になるのですが、ここでも奈津江の他にもこどもたちが暮らしていますが、全員『訳あり』な所も先が気になるポイントで設定はいい感じです!
祭園をさまよう怪しい影や不思議な建築『廻り家』があり、そして遂に事件が起こります!ホラーミステリーなだけあって謎もあるので先が気になる展開でラストがかなり気になりました!
ガッカリした・・・
ハイ!ここからは実際に【子狐たちの災園】を読んでみてのバンディー個人的な感想を書いていきます!もちろんネタバレはありませんが今回は辛口感想になってしまうかも知れません・・・。
三津田信三は『刀城言耶シリーズ』をずっと追いかけている程お気に入りの作家ですが、だからこそ忖度無しで感想を書きます!やっぱり『刀城言耶シリーズ』が面白いって事を再認識しました!
今作【子狐たちの災園】は残念ながら単純に面白くない作品でした・・・。あれだけ先が気になる設定があったのに全く活きていなかったし、単純にホラーとしてもミステリーとしての質が低いです!本当にあの名作【首無の如き祟るもの】を書いた作者なのかと疑ってしまうほどガッカリしました。
いつもレベルの高い本格ミステリーを提供してくれるのでハードルが上がってたとは思いますがそれでも『ゴーストライターが書いた?』って思っちゃいました(笑)それぐらい差が激しかった。
後ずっと気になってたのが主人公奈津江は6歳のはずなのに話し方や振るまいが全く6歳には感じられ無かったです!他の子供たちも同じで設定年齢で描けてないので違和感しかなかったです!やっぱりキャラクター設定は大事ですよ!
今作【子狐たちの災園】を読んでかなりショックを受けたので次回作の【刀城言耶シリーズ】に期待です!
【子狐たちの災園】
バンディー的オススメ度
★★☆☆☆☆☆☆☆☆