ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は樋口有介のミステリー小説【ピース】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
タイトルをゴリ押しする訳は・・・?
概要
- 作品名:【ピース】
- 作者:樋口有介
- 発売日:2006年8月1日(単行本)
- :2009年2月1日(文庫本)
- 発行所:中央公論新社
あらすじ
埼玉の山中で起きた連続バラバラ殺人事件。捜査が難航する中、ベテラン刑事が気づいた、ある遺体の特徴とはーー。
引用:中央公論新社
連続バラバラ殺人事件
今作【ピース】は連続バラバラ殺人事件が起こり関連性が全く判らず先が気になる展開でミステリーの王道的な導入部分です!
埼玉の秩父地方で主人公?の青年が働くバー『ラザロ』で働いていたピアニストの女性もこのバラバラ殺人事件の被害者になってしまいます。
県警の刑事坂森と同僚達が事件を捜査するべく『ラザロ』や周辺で聴き込みを行いバーのマスターと刑事坂森の意外な共通点も判明します。語り手が代わったりしながら話は進んでいきます、この時点では先が凄く気になります(笑)
個性溢れるメンツ
今作【ピース】に登場する人物達は個性溢れるメンツが多く、過去に闇を抱える主人公の青年、元刑事のバーのマスター、したたかな刑事の坂森、バーに訪れる常連客等々が登場します。
主人公が過去に何かしらの闇を抱えている設定はバンディー以外に好きでそのせいで青年は今回の事件である人物から疑われたりします。
『ラザロ』のマスターも元刑事でしかも公安にいたという特殊な過去の持ち主です(あらすじにも書いてるのでネタバレではありません!)公安と言えば日本のスパイ的なイメージがありますがそんな過去をもつマスターもまた気になる人物ですね~!
1番バンディーが気にいってるのが県警の老刑事坂森なんですね~!『ラザロ』のマスターとの関係性や息子も坂森と同じく警察官になってますがエリートでそれを誇らしく思っている坂森、フワフワしてる用で切れ味鋭い推理をするのでキャラクターが確率されているので坂森を主人公にした作品が読みたくなりました。
ミステリーとしては・・・
今作【ピース】はバラバラ殺人事件などミステリー要素があったので期待して読んでいきましたが、真相が判明した時はかなり肩透かしを喰らいました(笑)
犯人の動機が腑に落ちないのと、ある人物が犯人に行った事(ネタバレになるのでかなり際どい説明です。)が現実離れしていたのでそこで冷めてしまいました・・・。
ミステリーに慣れ親しんだ人程がっかりするかも知れませんが、ミステリー読み初めた方には丁度いい内容と展開だと思います!
ミステリー小説としてはまとまりもなく素直に納得出来る作品でなかったのは残念でした。
タイトルをかなり強調していたが・・・
そして、もう1つ言いたいのは今作【ピース】のタイトルを読み終わった後に改めて見たらゾッとする事書いてあおってますが、実際バンディーは読み終わってタイトル見ても『ふ~ん、・・・で!?』っていう感想しか抱かなかったです(笑)
たまに書店のpopによくあるあおって読者の期待値を上げるが、全く期待値を上回る事なく『残念』のレッテルを貼られる作品が増えた気がします。
書店の戦略は判るのですが、推して作品が面白く無かったら意味が無いですからね~!主人公の青年の過去等意味深な設定ありますが全体的に上手く活かしきれなかった感が拭えませんでした!
結構ダメ出ししちゃいましたが、唯一の救いは刑事坂森の存在ですかね~!彼が居なかったら散々な結果に終わった事でしょう・・・。【ピース】を読んで残念に感じたらおススメの警察小説【地の底のヤマ】を読んでお口直しをして下さい(笑)
【ピース】
バンディー的オススメ度
★★☆☆☆☆☆☆☆☆