ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品は麻根重次のミステリー小説【千年のフーダニット】ネタバレ無しで紹介していきたいと思います。
初めて読む作家さんの作品ですが、タイトルや本自体に魅力を感じる作品でした!
先が気になるワクワクする作品だ!!

概要
- 作品名:【千年のフーダニット】
- 作者:麻根重次
- 発売日:2025年1月16日(単行本)
- 発行所:講談社
あらすじ
若くして妻を喪い失意に沈むクランは、人類初の冷凍睡眠(コールドスリープ)実験に参加する。さまざまな事情を抱えた男女7名は「テグミネ」という殻状の装置で永きにわたる眠りについた。
――そして、1000年後。目覚めたクランたちはテグミネのなかでミイラと化した仲間の他殺体を発見する。犯人は誰なのか。施設内を調査する彼らが発見したのは、さらなる“顔のない死体”で――
雰囲気がある作品!?
今回紹介している【千年のフーダニット】はタイトルやカバーのフォントやデザインから古き良き?講談社ノベルス的な感じがして良いですね〜!
よくよく調べたら発行所は講談社なので納得!バンディー個人的には雰囲気があり、かなり気になった作品であります。
SFミステリーでもあり本格ミステリーの要素もある今作【千年のフーダニット】久しぶりに先が気になり、読むのを中断するのが難しかった。
千年後に目覚める
今回紹介している【千年のフーダニット】タイトルから予想出来る通り、人類初のコールドスリープの実験の被験者たちが目覚めるとこから事件が起きます。
しかも目覚めるのが千年後というとてつもない長い冷凍期間で、今までなら100年後とかなら聞いたとある設定でしたが流石に千年後はぶっ飛んでますね〜(笑)
実際に読んでみるとしっかりと千年という設定は活かされてたので納得しましたね〜!
SF要素があるので敬遠される方いるかもしれませんが、ほぼミステリー要素の方が強いので安心して読んで下さい。
実験に名乗りを挙げた男女7名が目覚めた世界はどのようになってるのか?読者も気になるところでワクワクしますね〜!
ミイラ化した遺体
そんなワクワクも千年の目覚めから覚めた後の展開で一気に吹き飛びます!
なんと7人の内の一人がコールドスリープのカプセルの中でミイラ化して発見されます!
しかも殺された状態で・・・。
ミイラ化になるには長い年月がかかるので、すでに千年という設定が活きてきます。
しかもミイラ化した遺体だけでは無く、無事目覚めた残りの6人が千年後目覚めた時に生活出来るシェルターを調べると更に顔を潰された死体を発見するのでした!
ミイラ化した遺体だけでも驚くのに、顔の遺体が出てくることによりさらに混乱しだします。
一体誰が殺害したのか?
生き残りをかけた探索
主人公のクランは千年後にコールドスリープの企業の人間が訪ねてくる予定だが、千年後の状況を知り、自分達で行動を起こし探索を始めるのでした。
千年後なんて全く想像出来ないし、人類がいるかも分からない、何からロボットや地球外生命がいる可能性もありますからね!
そんな全く未知の状態で探索を始めるのは恐怖だし、読んでいてもハラハラドキドキしました(笑)
もし人類に会えてもクラン達は千年前の人間なので不審者でしかないのでより孤独を感じます。
そして外にある重要な施設がある情報をゲットしたので、その場所まで旅に出ますがこの旅の所はバンディー好きでした!
千年後の文明は、どうなってるのか?登場人物達と同じ心境で読めた気がする・・・。
シェルターから出て旅に出る様は、Primeビデオでもドラマ化された名作オープンワールドRPG【フォールアウト4】を思い出しました!
気になった方は是非チェックしてみて下さい!
終盤の展開
ミイラ化した他殺体や顔の無い死体の謎、外部の人間か内部の人間の犯行か?
千年後に人類はいるのか?等など色々な謎があるまま旅を続けます。
章の曖昧の幕間の話も良く、幕間の話は現代っぽく一体どのように本筋に繋がってくるのか期待しながら読みました。
終盤にかけて一気に謎が判明して怒涛の展開を迎えます!ここの展開や真相を知ったらきっと驚くず!?
やや終盤に話を詰め込んでしまいやや残念な結果に終わりました・・・。
雰囲気は夕木春央【方舟】と同じ匂いがしたし、宇宙空間の中で起き殺人桃野雑派【星くずの殺人】にベクトルは違うが同じ匂いはしました。
魅力的な設定で先が気にる展開の【千年のフーダニット】終盤は失速気味でしたがは面白かった!
そして、あまり先入観無しで読んで欲しい作品ですね〜!
【千年のフーダニット】
バンディー的オススメ度
★★★★★★★☆☆☆
