ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品は似鳥鶏のミステリー小説【推理大戦】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
推理大戦ってタイトルからして色々な推理が展開すると思うと楽しみでワクワクしますね〜!
魅力的な名探偵達が勢揃い!?

概要
- 作品名:【推理大戦】
- 作者:似鳥鶏
- 発売日:2021年8月25日(単行本)
- :2023年11月15日(文庫本)
- 発行所:講談社
あらすじ
日本のある富豪が発見したという「聖遺物」。
世界的にも貴重なその「聖遺物」を手に入れるため、世界中のカトリックそして正教会は、威信と誇りをかけ「名探偵」を探し始めた。
いったい、なぜ?
それは、「聖遺物争奪」のために行われる、前代未聞の「推理ゲーム」に勝利するため。
アメリカ、ウクライナ、日本、ブラジル――。選ばれた強者たちは、全員が全員、論理という武器だけでなく「特殊能力」を所有する超人的な名探偵ばかりだった。つまり、全員が最強。しかし勝者は、たったひとりだけ。
つまり、真の名探偵も、たったひとり――。
世界最強の名探偵は、誰だ?引用:講談社
名探偵
今作【推理大戦】は各国代表の名探偵が『聖遺物』をかけて推理ゲームを繰り広げる作品になっております。
日本の名探偵だけでは無く、世界中の名探偵が集結する所は良い設定ですね!
各章をみる限りはアメリカ、日本、ウクライナ、ブラジルから参戦する名探偵がいる事が分かります。
最初から一気に集結する訳では無く、各国の名探偵を紹介する為に各章に分けて丁寧に掘り下げてるので、キャラクターひとりひとりに対してある程度どのような人物か把握して読めたのは良かった。
簡単に説明するだけでは無く、しっかりページ数を割いてる点はGOODだと思いましたが、反対に残念な点でもありました、この残念な点は後で説明しますね!
特殊能力
あらすじにも書いてありネタバレでは無いのでか書きますが、登場する名探偵達は何かしらの『ある特殊能力』を持っています。
この特殊能力は各章で代表の名探偵について書かれてる章の中で説明がされてますが、それぞれが一癖も二癖もある能力ばかりでワクワクしますね〜!
たまにはこんだけ特殊能力があるような名探偵が活躍する作品も良いですね!?途中で後出しジャンケンのように特殊能力がある事が判明すると冷めますが、最初から分かってたら特殊能力込みで読者も楽しむ事が出来るので潔い!
推理+特殊能力なので内容も厚みが増し普段のミステリーとは違う楽しみ方が出来ました。
特殊能力もしっかりと作中の役にたってるのもGOOD!!
最終章が本番!?
今回紹介した【推理大戦】さまざま名探偵を各章に渡って丁寧に紹介してる点は良かったのですが、その分肝心の物語本編が最終章から開始という点が残念でした。
難しい所ですがもっと名探偵増やして欲しいという気持ちがあったが、これ以上増えたらまた各章が増え本編までの道のりが長くなり読者は飽きそうになります。
なので今回登場した人数がベストなのかも知れませんね〜!
序盤から登場する廻が主人公的な立ち位置で物語の進行役をつとめます、名探偵では無く普通の少年ですが、今回の推理ゲームの主催者が祖父なので決して無関係な人物ではありません。
推理ゲームの景品が『聖遺物』である関係上宗教的な要素も関わってきます、世界から名探偵が参加する上で重要な景品が『聖遺物』なのは納得です。
これが日本にしか関係の無い宝物なら世界から名探偵が参加する理由が弱いので納得出来ますが、個人的にはあまり宗教等の話に疎いバンディーは話がすっと入りづらかった、この点は人によって好き嫌いが分かれるはず!?
せっかく各国の名探偵が集結してアヴェンジャーズ感が強かったが、肝心の最終章では活かしきれなかったのが残念でした・・・。
ドタバタして少しだけ盛り上がりがあるだけで平坦に終わった印象。
各章で名探偵の紹介してる話の方が楽しかったので、各国の名探偵を掘り下げた別の話があったらきっと読んじゃう!
【推理大戦】
バンディー的オススメ度
★★★★☆☆☆☆☆☆
