ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品は深木章子の本格ミステリー【消人屋敷の殺人】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
深木章子はバンディー的にはリーガルミステリーが得意な印象でしたが、今作は本格ミステリーなのでどんな作品になってるか楽しみでした!
タイトルからして期待してしまう!?

概要
- 作品名:【消人屋敷の殺人】
- 作者:深木章子
- 発売日:2020年6月26日(文庫本)
- 発行所:新潮社
あらすじ
明治初頭、日影一族の棟梁の隠居所だった武家屋敷が官憲に包囲されたが、一族は忽然と姿を消した。奇怪な伝承に彩られ、断崖絶壁の岬の突端に建つこの館を人は「消人屋敷」と呼ぶ。ここに隠遁する覆面作家を訪ねた女性編集者が失踪、三ヵ月後、謎の招待状で五人の関係者が集まった。嵐で巨大な密室となり、また不可解な人間消失が起こる。
引用:新潮社
タイトルが良い!
今回紹介している深木章子【消人屋敷の殺人】はタイトルからしていいですよね〜!?
〇〇屋敷の殺人とか色々当てはめれそうでまさにミステリーにはうってつけのタイトルです!
古き良き時代の匂いが漂うタイトルですが、『消人屋敷』ってのが最高!確実に文字のごとく人が消える屋敷ってすぐに想像できます。
改めてタイトルって大事だと感じました!手に取りたくなり、内容がイメージ出来るタイトルの作品は尚良し!!
消人屋敷
今作【消人屋敷の殺人】はタイトル通り、『消人屋敷』が舞台の作品です。
あらすじにもあるが、そもそも消人屋敷は明治初頭に持ち主の日影一族が官憲に包囲され突入した時には誰も居なくなり、『人が消え失せた』事から消人屋敷と名付けられた由来があります。
消人屋敷は武家屋敷でバンディーは武家屋敷というキーワードを見つけると小島正樹のミステリー小説【武家屋敷の殺人】を思い出してしまうんですね〜!
こちらも面白かったので未読の方は是非チェックしてみて下さい!
そんでやっぱり〇〇屋敷の殺人ってタイトルでしたね(笑)他探したらまだまだいっぱいあると思いますが今回は割愛します。
今作【消人屋敷の殺人】は現在は覆面作家が住んでおり、その屋敷に謎の招待状で集まった5人をメインに物語が進み始めます。
失踪した人達を探す
今作【消人屋敷の殺人】は兄弟や関係者が失踪しており、その人達を探す人物達が多い作品です。
主人公は幸田真由里とフリーライターの新城誠この2人がメインになります。幸田は兄が新城は弟が覆面作家の黒碕冬華だと確信し、行方が分からなくなった兄弟を協力して探す事になり消人屋敷を訪れる事になります。
黒碕冬華はペンネームで幸田の兄と新城の弟が合同ペンネームで作品を作り上げています。バンディーも小説を読み始めた昔は共同ペンネームってなんや!?と思いました(笑)
皆様もまだピンと来ない方もいるかも知れませが、例を挙げると岡嶋二人、降田天、藤子不二雄がいますね〜!漫画【バクマン】を読んで貰ったら分かりやすいと思います!
話が逸れましたが幸田と新城は協力して消人屋敷に乗り込むのですが、断崖絶壁の岬の先端に建ってるなんとも辺鄙な場所ですが、そこで嵐が起こり外部との連絡も交通も遮断され巨大な密室が出来上がり、またしても不可解な消人事件が起こるのです!
このド定番なミステリーの展開がワクワクしますね!
騙された・・・
内容的には行方不明の人物を捜したり、密室になったり人が消えたり、殺人が起きたりと正直言って目新しいさはありません・・・。
読んでいて正直退屈な時もありそこが残念な点ではあります・・・。
ここまで、書いたら評価は悪そうに感じるかもしれませんが決してそうではありません!
上記のままなら確かに退屈な作品でしたが、それは最後まで読んで頂ければ納得するはず!?
詳しく書くとネタバレになるので書きませんが、もちろんミステリー小説なので最大のトリックが今作【消人屋敷の殺人】にはあります。
これが良かったですね~!今まで経験した事ある筈のトリックだけにバンディーは見事に騙されました(笑)
このトリックがあったこそ、それまで少しあった残念な点も相殺されることになりました。
定番のトリックでもまだまだやりようがあると希望が持ってた作品でした。
【消人屋敷の殺人】
バンディー的オススメ度
★★★★★★☆☆☆☆
