ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は岡崎琢磨の連作短編ミステリー【珈琲店タレーランの事件簿】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
【珈琲店タレーランの事件簿】は書店で目にする事が結構あり以前から気にはなっていたので今回初めて読んでみることにしました!『このミステリーがすごい!』大賞シリーズなので少し不安ですが・・・。
日常系ミステリーかと思っていたが・・・
概要
- 作品名:【珈琲店タレーランの事件簿:また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を】以下【珈琲店タレーランの事件簿】
- 作者:岡崎琢磨
- 発売日:2012年8月4日(文庫本)
- 発行所:宝島社
あらすじ
女性バリスタの趣味は――謎解き!理想の珈琲を追い求める青年が、京都の一角にある珈琲店「タレーラン」で、のっぴきならない状況に巻き込まれて……。魅惑的な女性バリスタが解き明かす日常の謎の数々。
引用:宝島社
岡崎琢磨
今作【珈琲店タレーランの事件簿】を読む前に作者岡崎琢磨の作品を一冊だけ読んだことがありました。【貴方のために綴る18の物語】で謎の人物から18の短編を1日1話読んでいけば報酬が貰えるというかなり興味を惹かれる内容のお話でした!
【珈琲店タレーランの事件簿】も2022年5月現在でシリーズ7弾まで出ている人気作品なんですね~!面白いからこそ続いてる訳なのでその人気の秘訣を解明する意気込みで読みました!
バリスタが主人公のミステリー
今作【珈琲店タレーランの事件簿】主人公は珈琲をこよなく愛する青年アオヤマと女性バリスタの美星が主人公の連作短編小説となっています!
どちらかと言えば今作【珈琲店タレーランの事件簿】は日常系のミステリーに分類されバンディーが好きなジャンルの1つでもあります!全7章で構成された作品です。
アオヤマが持ち込んだ謎をバリスタの美星が謎を解き明かすパターンがお決まりの作品でしたが1話事にバラエティー豊かなお話がありましたが残念ながら全てが面白かった訳ではありませんでした・・・。
文体はそこまで重くなくどちらかと言えば読みやすいので本読むのが苦手な方にもオススメしやすい作品ではありますが、如何せん話の途中でアオヤマが驚いた時に『ぐわぁ』みたいな表現が多くありましたがその点が拍子抜けしたので残念でした。ギャグセンスを文章に反映させるのはむずかしいですね~、失敗したら薄ら寒い作品にしかなりませんからね。
終盤の展開は良かった!
最初は日常の謎系のほんわかした話が続いて、このままこういった良くある感じの日常系連作短編作品で終わると思いましたが・・・。
しかし、今作【珈琲店タレーランの事件簿】は違ったのは詳しくはネタバレになるので詳しくは書かないですが、ある時を境に物語の雰囲気が少し変わります!そのメリハリが良かったです!
ずっとほんわかした作品より珈琲みたいなピリッとしたビターな隠し味がある方が厚みが出ますし、読んでいる時の驚きも増えて印象に残ります。美星の隠された暗い過去も関係しており、キャラクターの深掘りにもなっています!
今作【珈琲店タレーランの事件簿】は様々な要素が詰まってるので色々な人でも楽しめる作品です!しかも、シリーズ化されているので今作が気にいったら是非続編も読んでみて下さい!
このミステリーがすごい!大賞
今作【珈琲店タレーランの事件簿】は『このミステリーがすごい!大賞』を受賞した作品を送り出している宝島社文庫からでています!
バンディーは最初『このミステリーがすごい!大賞』の作品はあまり面白いと思える作品がなく、偉そうに申し訳ありませんが、期待していない大賞でした・・・。
しかし、以前紹介した降田天【女王はかえらない】や新川帆立【元彼の遺言状】で考えを改めさせられました!今までは勝手に敬遠していましたが、これからも『このミステリーがすごい!大賞』作品には注目していきます!!
【珈琲店タレーランの事件簿】
バンディー的オススメ度
★★★★★☆☆☆☆☆