ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品はヤーン・エクストレムのミステリー小説【ウナギの罠】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
おそらく初めて読むであろうスウェーデン産ミステリー、しかも昔の作品で知る人ぞ知る作品なので読むのがかなり楽しみな作品でした!
スウェーデン産の伝説的ミステリー小説!?
概要
- 作品名:【ウナギの罠】
- 作者:ヤーン・エクストレム
- 発売日:2024年3月27日(文庫本)
- 発行所:扶桑社
あらすじ
ウナギ漁のための小部屋のような仕掛け罠のなかで、地元の大地主の死体が発見された。
入り口には外から錠がかけられ、鍵は被害者のポケットに――
そう、完璧な密室殺人だったのだ。
さらに、遺体には一匹のウナギがからみついていた!
被害者をめぐる複雑な人間関係、深まる謎また謎……引用:扶桑社
伝説的ミステリー作品
先ほども書きましたが今回紹介しているヤーン・エクストレム【ウナギの罠】はスウェーデン産ミステリーの伝説的作品です。
元々は1967年の作品で知る人ぞ知るミステリー小説でした、バンディーも今回扶桑社から発売した2024年版で初めて手に取りました。
かなり昔からの作品ですか、伝説的ミステリーなのでとても内容が気になる作品です!
内容も密室殺人で1960年代の海外ミステリーは一体どんか感じなのか気になりますね〜!!
ウナギの罠
今作【ウナギの罠】の舞台はスウェーデンの集落を舞台とした作品で華やかな都会ではなく、田舎が舞台なのがいいですね〜!
日本の小説の場合は山奥の閉鎖的な集落とかミステリーの舞台には合いそうですし、【ウナギの罠】はこれのスウェーデンが舞台版と勝手に想像しながら読みました。
主人公と言える主人公はおらず、色々な登場人物に焦点が当てられ語られていきます。
しいて主人公を挙げるとすればドゥレル警部が1番近い役割だと思います。
今作の被害者は地主のフレドネルでタイトルにある通り『ウナギの罠』で遺体となってるところを発見されます、これが他殺か自殺なのか?ドゥレルは捜査していきます。
『ウナギの罠』はバンディーが想像してるのとはだいぶ違いかなり大掛かりで小屋みたいな罠なになっていて、日本のウナギを取る時の罠とは違う感じなんでしょうね〜。
色々な人の話を聞いていると被害者のフレドネルは地主で金持ちだがかなり周りからは嫌われ恐れられており、フレドネルに殺意を抱く容疑者は多く一体誰が犯人なのか見当がつきません。
密室殺人
【ウナギの罠】はフレドネルの事件を軸に進んでいきますが、これがまた本格的な密室殺人でかなり硬派な印象でした!
『ウナギの罠』で遺体となったフレドネルですが、この事件の注目ポイントはウナギの罠の入口の鍵は閉まっておりその鍵を持ってたのは遺体のフレドネルのポケットから発見されました。
この鍵が被害者のポケットから見つかった為に完全な密室と化した『ウナギの罠』での密室殺人が今作の見所ですね〜!
【ウナギの罠】を読んでたら以前紹介した孫沁文【厳冬之棺】を思い出し、【厳冬之棺】密室殺人を扱った作品でこちらも面白いので要チェックです!
なかなか密室殺人がどのように起きたのかバンディーは全く分からず、解決編まで読んでなるほど〜!と思いまだまだこんなトリックもあるのかと感心しました!
最後に
今回紹介した【ウナギの罠】はスウェーデンの伝説的なミステリーの呼び名に納得しましたが、気になった点もありました。
作品の改行がほぼ無く、文章が詰め込まれていたのでこれがかなり読み辛くなかなか強敵でした(笑)
作品も1960年代に発売されたので古臭くさや、今なら楽に解決しそうな事もそうはいかないのでもどかしく感じました。
それ以外はかなり硬派なミステリーでスウェーデン産だろうが面白いものは面白いし、作中の様々な人間関係が描かれてますが、その人間関係から思わぬ真相や企みが浮かび上がってきてかなる良かったです!
スウェーデン産の伝説的なミステリー1度は読んでおいて損は無いですね〜!!
【ウナギの罠】
バンディー的オススメ度
★★★★★★☆☆☆☆