ハイ!ど~も、バンディーです!!
先日1月20日に直木賞と芥川賞の受賞作の発表がありましたね!芥川賞は宇佐見りん【推し、燃ゆ】直木賞は西條奈加【心淋し川】が受賞されていました!
今回紹介する本は受賞した作品ではなく直木賞にノミネートされた、長浦京【アンダードッグス】を紹介していきます!!
息つく暇もない怒涛の展開!!
概要
- 作品:【アンダードッグス】
- 著者:長浦京
- 発売日:2020年8月19日(単行本)
- 発行所:角川
あらすじ
「君の選択肢に『No』はない。『Si(はい)』でなければ『morte(死)』だ」――1996年末、元官僚の証券マン・古葉慶太は、顧客の大富豪・マッシモからある計画を託される。それは、中国返還直前の香港から密かに運び出される国家機密を強奪せよというものだった。かつて政争に巻き込まれ失脚した古葉は、逆襲の機会とばかりに香港へ飛ぶ。だが、彼を待っていたのは、国籍もバラバラな“負け犬”仲間たちと、計画を狙う米露英中、各国情報機関だった――。裏切るか、見破るか。策謀の渦巻く香港を“負け犬”たちが駆け抜ける!
引用:角川
長浦京とは
バンディーが【アンダードッグス】の作者長浦京を知ったのはここ数年でこのミスにランクインし出してからでした。
【リボルバーリリー】がこのミスで6位、ミステリが読みたいでは3位さらに大藪春彦賞を受賞した作品です。以前紹介した【凍てつく太陽】も同じく大藪春彦賞を受賞しているので面白さは保証されていますね。
【マーダーズ】はミステリが読みたいで6位にランクインし日本推理作家協会賞候補になった作品です。
【リボルバーリリー】・【マーダーズ】2作とも気にはなっていましたが、内容がハードボイルド色が強くなかなか重い腰が上がらず未読のままになっていました・・・
しかし、今回紹介する【アンダードッグス】はスパイ映画のような内容が気になり読む事を決断しました!!
まるで映画を観ているような作品
【アンダードッグス】は中国返還前の香港が舞台になっており世界各国の諜報部員(スパイ)が暗躍しあるミッションを遂行しなければならないのですが、主人公の古葉は日本の元官僚が一体どのようにこの作戦に巻き込まれていくのか?先が読めませんでした。
話もお腹いっぱいになるほど二転三転状況が変わり息つく暇もない間にドンドン進んで行きます、それでも話の続きが気になりページをめくる手が止めれませんでした(笑)
さらにもう一つの年代2018年古葉の養女の話も時折出てきてさらに展開が読めなくなるのですが、話が進むごとに徐々に明らかになる展開、2つの物語が交わる時驚きの結末が待っていましたね~!!
唯一の欠点
先が気になる作品で面白かったのですが、唯一気になった点は展開が早すぎ色々な事が起りすぎてお腹いっぱいになってしまった事ですね(笑)随所にどんでん返しは必要ですが、一杯盛り込みすぎたらいいって事では無いと事が分かりましたね。
小説と言うよりは映画に似た作りでしたね!あまりにも現実とかけ離れた物語なので実感?は感じ辛かったですね・・・小説とはフィクションなのでそういうものですが・・・(笑)
直木賞候補作!
【アンダードッグス】は直木賞候補になったタイミングで読み始めたのですが、直木賞選ばれたら嬉しかったのですが残念ながら受賞は逃してしまいました。
直木賞を受賞するのは条件や傾向があるとは思いますが、ミステリー作品はなかなか受賞しにくいとは思いますが、真藤順丈【宝島】も受賞していますので、長浦京はいずれ直木賞を獲得しそうな気がしてなりません・・・
【アンダードッグス】
バンディー的オススメ度
★★★★★★★★☆☆