ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回は書店でフっと気になりタイトルに惹かれて手に取った小説【向日葵を手折る】を紹介していきます!
ジャケ買いでは無く、タイトル買い!
概要
作品名:【向日葵を手折る】
著者:彩坂美月
発売日:2020年9月18日
発行所:実業之日本社
あらすじ
少年少女の成長と、ラストで明かされる真相に、慟哭必至の青春ミステリ!
父親が突然亡くなり、山形の山あいの集落に引っ越した小学校6年生の高橋みのり。
分校の同級生と心を通わせはじめた夏、集落の行事「向日葵流し」のために植えられていた向日葵の花が、何者かによってすべて切り落とされる事件が起きる。
同級生たちは「あれは向日葵男のしわざだ」と噂するが、さらに不穏な出来事が続き……。
あざやかに季節がめぐる彼女の4年間と事件の行方を瑞々しい筆致で描く、烈しくも切ない青春ミステリ。
引用:実業之日本社
ミステリーというよりは青春小説!?
タイトルに書いてある通り【向日葵を手折る】はタイトルに惹かれて購入したのであらすじほとんど見ていません(笑)
主人公みのりが山あいの集落で移り住んでかけがえのない友人との出会い、4年間で起こった様々な出来事が描かれていきます!
作中に昔からの言い伝え【向日葵男】なる人物の話題がたびたび上がり、この物語に大きく関わってきます!本当に【向日葵男】は実在するのか・・・?
【向日葵を手折る】はバンディー的にはミステリー小説というよりは少年少年達の成長姿を描いた青春小説の方がしっくりきます!そこにミステリー要素を添えた感じですね。
田舎の閉鎖的・排他的な部分が見える
【向日葵を手折る】は山奥の集落が舞台なので、読んでいると田舎特有の?閉鎖的・排他的な部分が描かれています!
噂程度には聞いた事ありましたが、以前実際にあったニュース等を見ていると、秋田県の上小阿仁村で医者のいじめがあり4年間で4人の医者が辞めています。
真偽は分かりませんが、未だにそういった閉鎖的・排他的な地域もあるのは事実だと思います!そんな要素も【向日葵を手折る】には描かれており、他所から来た物に対しては冷たく、自分達の集落の絆は固く結ばれているのが伺えました。
そういった実際に起こっている問題を上手く取り入れ描いています。
少年少年達の成長
やはり主人公みのりを通して描いてく成長がこの小説のキモだと感じました!
最初は受け入れられなかったのですが、徐々に受け入れられ主の登場人物、隼人・玲との思春期特有の焦れたい思いも描いた恋愛の要素も含んでいます。
全9章で構成されていますが、最終章以外の8章でみのりが暮らしていた4年間が描かれています!
4年間を通して少年少女達の成長を感じとれる作品でしたし、ミステリー要素があるので謎が解けた時はなるほど!と思えました。
バンディー的感想
小学生高学年から高校までを主に描いているので、作中と同じ世代の人達に読んでもらいたいですね~!
もちろん大人の人達も全く問題なく楽しめます、やはりかつて経験した甘酸っぱい青春を思い出すかもしれませんね!リアルタイムに青春を謳歌してる人達の方が没入感はありますね~。
以前紹介した学園をテーマにした【女王は帰らない】や【神様ゲーム】に比べミステリー要素は強くありませんが、真実を知った時の読後感はなんとも言えませんでした!!ミステリー初心者の方にオススメですね!
【向日葵を手折る】
バンディー的オススメ度
★★★★☆☆☆☆☆☆