ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品はアンソニー・ホロヴィッツのミステリー小説【メインテーマは殺人】をネタバレ無しで感想を書いていきます!
海外の作家の作品は苦手でしたがいつまでも読まず嫌いはダメだと思ったので、ピエール・ルメートルの【悲しみのイレーヌ】を読んだのですが衝撃的で海外の作品に興味をもてるようになりました!そして、やっと評価が高いアンソニー・ホロヴィッツの作品を読む日が来たのでした!
骨太のミステリーが楽しめる作品!!
概要
- 作品名:【メインテーマは殺人】
- 作者:アンソニー・ホロヴィッツ
- 発売日:2019年9月27日(文庫本)
- 発行所:東京創元社
あらすじ
自らの葬儀の手配をしたまさにその日、資産家の老婦人は絞殺された。彼女は、自分が殺されると知っていたのか? 作家のわたし、ホロヴィッツはドラマの脚本執筆で知りあった元刑事ホーソーンから、この奇妙な事件を捜査する自分を本にしないかと誘われる……。自らをワトスン役に配した、謎解きの魅力全開の犯人当てミステリ!
引用:東京創元社
4大ミステリーランキング制覇!
今作アンソニー・ホロヴィッツ【メインテーマは殺人】は『このミステリーがすごい』、『週刊文春ミステリーベスト10』、『本格ミステリ・ベスト10』、『ハヤカワ・ミステリマガジン ミステリが読みたい』日本の4大ミステリーランキングの海外部門を制覇したスゴい作品なのです!
1位になるだけでもスゴいのにさらに4冠ですからとんでもない事ですよ!ただアンソニー・ホロヴィッツがスゴいのはこれだけではなく前年の【カササギ殺人事件】は何と【メインテーマは殺人】の上を行く7冠を達成している怪物級の作品がいるのです!!
そんな名作を量産するアンソニー・ホロヴィッツ【メインテーマは殺人】以外にもまだまだ楽しみがあるのでシリーズ作品を全て読破したいと思います!
変化球無しの火の玉どストレート作品!】
今作【メインテーマは殺人】は先ほど紹介したピエール・ルメートル【悲しみのイレーヌ】のような変化球の作品ではなく、渾身の160キロ以上のどストレート作品であります!
簡単に言うと王道の謎解きミステリー作品となっております!小手先だけの無駄な仕掛けもがない骨太のミステリー作品に出会えました!!
作者が主人公の作品!?
今作【メインテーマは殺人】の主人公は曲者だけ頭がキレる元刑事ホーソンとワトソン役でもあるホロヴィッツ達が活躍していきますが、主人公が作者のホロヴィッツ自身というのは今までにも日本の小説でも見かけることがありますね。
作者が作品に登場するのはメタ要素(メタフィクション)と呼ばれていますが今作【メインテーマは殺人】でのホロヴィッツ自身が登場するだけではなく作者自身の情報が反映されています、『刑事フォイル』や『絹の家』等々沢山出てきていましたが、その時は分からなかったのですが読み終わってから作中に登場するホロヴィッツ自体の情報は現実の情報が盛り込まれているのには驚きました。
作中にメタ要素があると現実とフィクションが混在して頭の中がごちゃごちゃになってしまいましたが、たまにはこういった何とも不思議な読者体験もよいものです。
犯人当てミステリー
物語の導入部分も気になる入り方で、自分の葬式の手配をした老婦人がその日に何者かに殺されてしまうという何とも不思議な事件が発生します!自分が殺されてしまう事が最初から分かっていたのか!?
先ほども書いた通り今作【メインテーマは殺人】は王道の犯人当てミステリーですが久しぶりにそういった海外作品を読んだ気がします。
勿論様々な謎を解く手掛かりは作中に提示されていましたが、バンディーは恥ずかしながら最後まで犯人が判らずじまいでした・・・なので途中でトリックや犯人判る事なく最後まで楽しめたのでよしとします!(笑)
ホーソンとホロヴィッツのシリーズはホーソンの活躍して解決した事件をホロヴィッツが執筆する作品となっていますがバンディーが感心したのは今作【メインテーマは殺人】っていうタイトルの付けかたが秀逸でした!
気になる方は是非今作【メインテーマは殺人】を読んでみて下さい!4大ミステリーランキングを制覇したのに納得でした!!ただどんでん返しは派手なトリックが好きな方には少々物足りないかもしれませんが・・・。
【メインテーマは殺人】
バンディー的オススメ度
★★★★★★☆☆☆☆