ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は中嶋博行のリーガルサスペンス【検察捜査】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
若手作家の登竜門?江戸川乱歩賞を受賞した本作【検察捜査】の実力は如何に!?
陰謀渦巻く背後の真犯人は誰なのか!?
概要
- 作品名:【検察捜査】
- 作者:中嶋博行
- 発売日:1994年9月9日(単行本)
- :2015年8月15日(文庫本)
- 発行所:講談社
あらすじ
大物弁護士西垣文雄が横浜の自宅で惨殺された。首や手足はねじ曲げられ、顔は激痛にゆがんでいた。検察官不足の背景もあり、事件の担当検事となった横浜地検の検察官岩崎紀美子は、恨みを買いそうな西垣の手がけた案件を調べていくうちに、資金繰りで追い込まれた産廃処理業者の社長自殺の事件にいきあたる。だが、事件の闇は深かった。検察庁と日弁連の確執とそれぞれの組織の主導権争い、その影が西垣事件の背後に見え隠れする。そして東京地検が日弁連に強制捜査に踏み込むという騒然とする事態に進展。上司の理解も得られず孤軍奮戦の岩崎には、脅迫者が迫る……。
引用:講談社BOOK倶楽部
検察官が主人公!
今回紹介する作品【検察捜査】はタイトル通り検察官が主人公の作品で、あまり検察官が主人公の作品ってあまり多くは無いがします!
バンディーが以前紹介した作品でも木村拓哉、二宮和也主演の映画【検察側の罪人】は思ってた着地点とは違うかったので印象に残ってたのと、同じく木村拓哉主演の名作ドラマ【HERO】も主人公は検事でしたね~!!
女性が主人公でしかも検事って所は最近ドラマ化もされた新川帆立【元彼の遺言状】と通ずる部分がある気がしました!【元彼の遺言状】は弁護士ですが事件の真相を追いかける所も似ていますが今作【検事捜査】の方がシリアス度合いは高いと思います!
惨殺事件から始まる・・・
今作【検察捜査】は老齢の大物弁護士が手足を折られて苦悶の表情で惨殺されるところから事件は幕を開けます!
大物弁護士が手足を折られて拷問みたいな事をされて殺されているのは異常ですし、しかも老齢の人物がそんな惨殺されるのはよっぽど恨みがないと出来ない所業です!
ただ惨殺されていますが描写は我孫子武丸の問題作だが名作ミステリー小説【殺戮にいたる病】程ではないのでグロいのが苦手な方も普通に読めるのでご安心を!
ただの弁護士殺害事件かと思ったが読んで行けばいくほど事件は複雑で闇が深かった・・・。
気になる設定だが・・・
実際にバンディーが今作【検察捜査】を読んでみて感じたのは設定は良かったのですが、申し訳ないですがあまり印象に残らない作品でした・・・。
ただの殺人事件の裏に隠された大きな闇や陰謀を期待していたのですが、思ってたようには盛り上がりに欠けており平坦なまま終わってしまいました(笑)バンディー的には伊坂幸太郎の【ゴールデンスランバー】ぐらい陰謀や逆らえない大きな力を感じる作品でも良いくらいでした。
基本的に内容も検察官が主人公だからか法律?系の内容が多くそんなに賢くないバンディーは理解するのに一苦労でなかなか肝心の内容が頭に入ってこず終始こんな感じでした(笑)
検察官のリアルな問題点な検察官と弁護士の関係性等が色々と知ることが出来ましたがそれとミステリーが上手く融合出来てるかと言ったらそれはまた別の話なんですね~。今作を読んで改めて思いましたがミステリーを含む小説全般はやはり読みやすさと物語に読者も引き込む力が強い作品は面白い作品が多い気がします!
最後に
今作【検察捜査】は陰謀色が強い作品だと思っていましたが肩透かしを喰らってしまいました。黒木瞳でドラマ化もしたみたいでさらに十数年ぶりに続編が出たみたいですが残念ながら読む事は無いと思います・・・。
もっとバンディーに法律などの知識や興味があれば良かったですが、これからもめげずにリーガルミステリーは読んでいきたいと思います!!江戸川乱歩賞を受賞したからといって全てが名作ではないし人に合う合わない作品もあるのだと感じました!
【検察捜査】
バンディー的オススメ度
★★☆☆☆☆☆☆☆☆