ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は潮谷験のタイムループ小説?【時空犯】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
タイムループ小説や映画は数多くありますが、今作【時空犯】は果たして面白いのでしょうか!?
やっぱり途中からとんでも展開が待ち受ける!?
概要
- 作品名:【時空犯】
- 作者:潮谷験
- 発売日:2021年8月19日(単行本)
- :2023年1月17日(文庫本)
- 発行所:講談社
あらすじ
私立探偵、姫崎智弘の元に、報酬一千万円という破格の依頼が舞い込んだ。依頼主は情報工学の権威、北神伊織博士。なんと依頼日である今日、2018年6月1日は、すでに千回近くも巻き戻されているという。原因を突き止めるため、姫崎を含めたメンバーは、巻き戻しを認識することができるという薬剤を口にする。再び6月1日が訪れた直後、博士が他殺死体で発見された……。
引用:講談社BOOK倶楽部
独特の世界観の作者
今回紹介している【時空犯】の作者潮谷験の作品は独特の世界観があり、以前紹介した【スイッチ 悪意の実験】もやっぱりクセが強い作品でした!
【スイッチ 悪意の実験】の時もありきたりな設定ながら前半はワクワクしたのですが、途中から独特な世界観が加わり驚きました!この点が潮谷験の作品に対して好き嫌いが別れそうですが量産型の作家よりはいいかも知れませんね!?
今作【時空犯】も潮谷験節が炸裂してますのでお楽しみに!!
キャラクター設定は良し
今作【時空犯】の物語は情報工学の権威北神博士から6月1日が千回近く繰り返されている原因を突き止めて欲しいために8名の人達が集められる。
主人公は私立探偵の姫崎で他にもアイドルや典型的なおばちゃんや刑事、元大物政治家等様々な職種の人達が集められていますが、このキャラクターは思いの外いい味を出している人物達ばかりでキャラクター設定は良かったです!
キャラクター設定って大事で愛着無いキャラクター登場しても作品にも思い入れが湧かないので今作【時空犯】はそんな事が無くホッとしました!登場人物同士のやり取りもいい塩梅でした!
特に主人公姫崎とアイドル麻緒の関係性は特別で昔からの知り合いですが仲が良い以上の関係性があり、姫崎が麻緒に対して複雑な感情を抱えている事が読み進めていくと判明してきます!ミステリー部分も良いですがバンディー的にはこの2人の関係の話も面白かったです(周りの登場人物達が2人を囃し立てるのも含めて)
タイムループの原因を突き止めろ!
肝心の話の中心はやはり6月1日が千回近く繰り返している原因を探る所で、北神博士が開発した特殊な薬のお陰で参加者達もタイムループを体験できるようになりますが、下手したらずっと6月1日に囚われてしまうかも知れないと言う危険性もあります!その為に破格の報酬一千万円にも納得です!
実際に集められた人物達はタイムループを体験することになるのですがそこで北神博士タイムリープを起こしている張本人『時空犯』に殺される事件が起こります!そこから様々な事件が起こっていくのでした・・・。
ミステリー要素もありますが、作中で時空犯が『人の顔を認識出来なくなる』薬を登場人物達に吹き付ける事により犯人が誰か分からなくなるという設定はありそうでなかったので興味深かったです!
終盤に犯人と真相が判明しますが、バンディーが考えていた真相とは違いましたが良い意味で裏切られました!
やっぱり独特な世界観
今作【時空犯】を全て読み終わりましたがやっぱり前作【スイッチ 悪意の実験】と同じく独特な世界観の作品でしたね~!
前作【スイッチ 悪意の実験】の時もそうでしたが途中まではワクワクしながら読んでいたのですがら途中からいきなりとんでも展開が訪れて驚きました!もしかしてと思いましたが今作【時空犯】も同じ展開になってしまいました・・・。
いきなり非現実的な展開が訪れて驚きましたが、タイムループ自体非現実的な内容でしたがそれ以上の衝撃でした!!かなりこの点で好き嫌いが別れると思います!
SF要素が強い作品となっており先ほど書いたとんでも展開もありますが内容にきちんと結びついているのでバンディーはそんなに嫌にはなりませんでした。前作【スイッチ 悪意の実験】の方があいませんでした!
タイムリープ作品で個人的に好きな作品は高畑京一朗【タイム・リープ あしたはきのう】がピカ一なので未読な方は是非読んで欲しいのと、今作【時空犯】の終わり方もバンディーは好きでしたので前作よりも面白くなってるので潮谷験の次回作に期待です!!
【時空犯】
バンディー的オススメ度
★★★★★☆☆☆☆☆