ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品は大滝瓶太の小説【その謎を解いてはいけない】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
面白い作品の表紙は遠田志帆イラストが多く、今作も遠田志帆イラストなので期待してしまいますね〜!?
ミステリーとギャグは相性が悪い!?
概要
- 作品名:【その謎を解いてはいけない】
- 作者:大滝瓶太
- 発売日:2023年6月1日(単行本)
- 発行所:実業之日本社
あらすじ
生まれつき左眼だけ翠色、オッドアイの女子高生・小鳥遊(たかなし)唯(ゆい)は、右目に緑色のカラコン、黒いマントの二八歳独身男性、暗黒院(あんこくいん)真実(まこと)(本名・田中友治)が営む探偵事務所で助手を務めている。
引用:実業之日本社
ある日、探索中に日が落ちて山奥から帰れなくなった二人は、蛇怨館(じゃえんかん)と呼ばれる洋館に泊めてもらうが、翌朝一室で死体が見つかる。ところが探偵として推理しようとした田中が暴いたのは犯人ではなく、決して解いてはいけない謎で……。
異常本格推理?
今回紹介している【その謎を解いてはいけない】の作者大滝瓶太作品は初めてで、今作は帯に異常本格推理と書かれていて色々気になった作品です!
先ほども書きましたが、遠田志帆イラストは以前にも紹介した今村昌弘【屍人荘の殺人】や相沢沙呼【medium】や紺野天龍【ソードアート・オンライン オルタナティブ ミステリ・ラビリンス 迷宮館の殺人】などなど数々多くの面白い作品の表紙を担当しています。
今作も遠田志帆イラストでしたのでかなり期待してしまいました!ある程度の面白さの指標になるかと思いますのでご参考までに!
そして帯に書いてある『異常本格推理』とは一体どのような作品なのか気になって仕方がない!果たして面白いのか!?
連作短編小説
今作【その謎を解いてはいけない】の感想を書く前に軽く内容をネタバレ無しで触れておきます!
全4章の連作短編小説の構成で最後の章は前後半に分かれています、主人公は女子高生で左目が翠色のオッドアイの小鳥遊唯で探偵事務所で助手を務めています。
もう1人の主人公と言っても過言ではない探偵事務所を営む探偵の暗黒院真実がいます!なんとも中二病的な名前と思ったら思いっきり中二病の探偵なんですね〜(笑)!本名は田中友治でオッドアイはカラコンというイタいヤツです!
そんな不思議なコンビが事件の謎を解いていきますが、今作【その謎を解いてはいけない】は暗黒院が事件の謎ではなく関係者の『黒歴史』を解いてしまいとんでもない空気になります(笑)
特に第1章が面白くミステリーかギャグか分からなくなりましたが、すべてそういった感じで書いてくれたらまとまりがあって面白かったのに・・・。
ギャグ?ミステリー?
確かにミステリー要素があって、事件が起こり犯人を暴きますが、どちらかと言えばギャグ要素が強く唯の暗黒院に対するツッコミや暗黒院の言動などはラノベのノリなんで合わない人には合わないと思います。
バンディーも色々な小説を読んできたのでラノベの耐性がつきましたが、それでも今作【その謎を解いてはいけない】は結構読むのがしんどく途中で何を読んでるのか分からなくなりました(笑)
1章と4章はわりかしミステリー要素が強くまだ楽しめましたがそれ以外は我慢の時間かもしれません・・・。ただ最後は意外にグッとくるものがあったのでそれまでの伏線と思えばまだ我慢出来るかもしれません。
今作を読んで改めて痛感したのは『ミステリーとギャグは相性が悪い』と言うことでした!あまりにも対極にある要素なのでまとめるのが難しくお互いの良いところが打ち消されています。
ギャグ要素がある小説で面白かったのは早見和真【店長がバカすぎて】は久しぶりに小説で笑えた作品でした!ただミステリー要素はないのです。
もしかしたらギャグ要素とミステリー要素がある小説あるかも知れませんが、バンディー自身葉まだ出会ってないのでこれから出会ったら嬉しいですね〜!(もしあればすいません!!)
【その謎を解いてはいけない】
バンディー的オススメた
★★☆☆☆☆☆☆☆☆