ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回もお気に入り作家の伊坂幸太郎の作品です!
今回は殺し屋が主人公の小説【AX アックス】を紹介していきます!
以前は【死神の精度】を紹介しました!
この小説は家族の物語だ・・・
概要
作品:【AX アックス】
著者:伊坂幸太郎
発行日:2017年7月28日(単行本)
:2020年2月21日(文庫本)
発行所:角川
あらすじ
最強の殺し屋は――恐妻家。
物騒な奴がまた現れた!
新たなエンタメの可能性を切り開く、娯楽小説の最高峰!
「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。
一人息子の克巳もあきれるほどだ。
兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。
引退に必要な金を稼ぐため、仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。
こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。引用:KADOKAWA
掴みの序盤
【AX アックス】は【グラスホッパー】・【マリアビートル】に続く殺し屋シリーズの第三弾ですが、シリーズ物だから最初から読んだ方がいい!?と心配に思われるかも知れませんが、それぞれ独立した物語なので今作から初めて読んでも問題ないデス!!
しかし、伊坂作品の特徴の作品間のリンクが少しあるので、以前のシリーズを読んでおけばより楽しめるかも知れませんね!
【AX アックス】は殺し屋が主人公ですが映画にあるような、ゴリゴリの殺しの場面やハードな殺し合いはありません。
どちらかと言えば前半はコミカルな要素があるので読みやすく、物語に引き込まれると思います。
もちろん伏線は張り巡らされていますよ!
主人公兜は超一流の殺し屋なのに、妻には頭が上がらず、普段は普通の仕事をしており、家族が兜が殺し屋だという事を知らないと言う設定が面白いですよね(笑)
殺し屋って言えば一匹オオカミで、クールで冷淡なイメージがあったので。
シリアスな後半
前半と打って変わり後半では一気に物語はシリアスになります!!
兜が殺し屋を辞めたがっている事も関わってくるのですが、意外な事実や驚きが待っており終わりまで一気に駆け巡っていきます!!
それまでの伏線までが見事に回収され収束していくのですが、さすが伊坂作品!!と言った感じです、作者らしさの伏線の回収の仕方でしたね~!
最後にはかなり切ない展開が待ち受けていますが、兜が家族に対しての思いや家族の絆等が伝わり全体を通して悲しくも温かい物語でした!!
久しぶりに読後良い余韻に浸れました(笑)!!
バンディー的感想
【AX アックス】を読んで見て、バンディーは勝手に以前紹介した【レッドデッドリデンプション2】を思い出してしまいました!
オープンワールドゲームですが家族(ギャングのファミリー)の絆や親子の絆を同じように感じました!!
あと個人的に伊坂作品が好きな点によく小説の各章の冒頭にキャラクターの挿絵が入っている所が好きなんですよね~!
キャラクターって言ってもそこから始まる章のキャラクターの挿絵なんで意味はあるんですよ!!
伊坂作品はどの作品も読みやすいですが、今作【AX アックス】はどんでん返しもあり、物語にも起伏があるので色々な方が楽しめると思います!!
特にお子さんがいる父親の方にはものすごく刺さる話だと思います!!
【AX アックス】
バンディー的オススメ度
★★★★★★★☆☆☆