ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品は阿津川辰海のミステリー小説【バーニング・ダンサー】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
阿津川辰海作品は今まで色々読みましたが、今作のように様々な要素が組み合わさった作品は初めてなので楽しみですね〜!!
これは是非ともドラマ化して欲しい!!
概要
- 作品名:【バーニング・ダンサー】
- 作者:阿津川辰海
- 発売日:2024年7月26日(単行本)
- 発行所:角川
あらすじ
大衆を煽動する殺人犯vs. “猟犬”と呼ばれる元捜査一課刑事
「あの、私も妹も、交通総務課から来ました」。そう聞いて、永嶺スバルは絶句した。犯人を挙げるため違法捜査も厭わなかった捜査一課での職務を失い、異動した先での初日。やって来たのは、仲良し姉妹、田舎の駐在所から来た好々爺、机の下に隠れて怯える女性、民間人を誤認逮捕しかけても悪びれない金髪男だった。着任早々、異様な事件の報告が入る。全身の血液が沸騰した死体と、炭化するほど燃やされた死体。相棒を失った心の傷が癒えぬ永嶺は、この「警視庁公安部公安第五課 コトダマ犯罪調査課」のメンバーと捜査を開始する。彼らの共通点はただ一つ。ある能力を保持していることだった――。
「すべての始まり」から、犯人の嘘は仕込まれている。引用:角川
安定の阿津川作品
今回紹介している作者阿津川辰海は著書に様々なミステリー小説があります!
バンディーが初めて読んだこと作品は【紅蓮館の殺人】でかなり面白い作品を書く作者が現れた!と驚いたのを覚えています。
【紅蓮館の殺人】を含む『館四重奏シリーズ』がかなり好きで、他の【蒼海館の殺人】と【黄土館の殺人】は全て読んでおりどれも面白い!
最後の館が何になるのか楽しみで仕方がない!!
他にも【透明人間は密室に潜む】もありこちらも短編小説ですがオススメです。
どの作品も面白く安定感があるのが魅力ですね〜!まだ阿津川辰海作品未読の方は是非ともチェックしてみて下さい!
色々なジャンルを組み合わせた作品
今回紹介する作品【バーニング・ダンサー】はミステリー小説ですがただのミステリー小説では無いんですね〜!
特殊能力と警察小説の要素が組み合わさった作品で今までありそうで無かったので楽しみにしてました!
『コトダマ』と言われる特殊能力が使えるようになった世界で、全員が使える訳では無く限られた人間にしか発現していません。
面白いのがまだ完全に『コトダマ』を把握している訳では無く研究施設があるぐらいで日々解析が進んでいます。
能力発動には条件やルールがあったりするので、万能ではないのが面白いしだからこそ相手の条件を考えたりする頭脳戦もいいスパイスになってるんですね〜!
今までにありそうで無かったジャンルを組み入れた警察小説になっており、分かりやすくドラマで例を挙げると【SPEC】や【全領域異常解決室】がかなり近く、バンディーはどちらも好きなので今作【バーニング・ダンサー】はどストライクな作品でした!
コトダマ犯罪調査課
今作の主人公はコトダマが使える刑事永嶺でもともとは捜査一課で働いていたがある出来事があり捜査一課には勤務しなくなったが、『コトダマ犯罪調査課』が発足したことによりこちらで班長として勤務する事になる。
永嶺の他にもコトダマが扱える人物が配属されるが、何と警察関係者もいるば一般人もおり驚く事になるのであった。
普通では考えられないが、コトダマを悪用する犯罪者に立ち向かうのには一般人でもコトダマが使えた人物の方が向いてるんでしょうね〜。
メンバーは色々な人達がいて読んでいて楽しかった!チャラくて腕っぷしがたつ桐山や見た目は温厚そうな駐在所勤務していた元刑事坂東など他にも魅力的なメンバーばかりでした!
コトダマ犯罪調査課を発足した三笠女史は仕事が出来る有能な人物でカリスマ性がかなりあるリーダーです!
中でもバンディーは坂東がお気に入りで『放つ』のコトダマが使えその能力も好きだが、それ以上に何か謎めいた部分が良かったですね~!
連続殺人犯
今作【バーニング・ダンサー】は連続放火殺人犯を追い詰めていく内容になっており、お互いの攻防が手に汗握る展開が繰り広げられます!
最初は全く尻尾が掴めなかったがコトダマを使い捜査して情報を集めていく所は警察小説だし、コトダマを使い対決する所は異能バトルで1冊で色々と味わえるお得な作品です(笑)
犯人の動機が全く分からずどのように着地するか分からなかったが、犯人の正体と共に真相が明らかになる部分は驚いた!
ただ今作【バーニング・ダンサー】は帯にも書いてある通りどんでん返しがあるのでまだ未読の方はもっと驚く事になるでしょう!?
連続ドラマ化希望
今回紹介した【バーニング・ダンサー】を呼んでバンディーは連続ドラマ化を熱烈に希望します!
読んでいて頭の中ではやはり【SPEC】と【全領域異常解決室】でイメージしながら読んだし、絶対にドラマ化したら面白い!!
読み終わったあとは皆そう感じると思います!
ただストーリーは放火犯1人を追い続けるのでは無く、連作短編小説のように1章事に色々な犯人を捕まえ、コトダマ犯罪調査課の皆の能力が分かっていくと思ってたのでその点は少し残念でした・・・。
ただ読み終わったらそのストーリー構成の意図にも納得しました!
シリーズ化希望の面白い作品でした!
【バーニング・ダンサー】
バンディー的オススメ度
★★★★★★★★☆☆