ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品は伊岡瞬のホラーサスペンス小説【乙霧村の七人】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
伊岡瞬作品はサスペンス色が強いのが印象的で気軽に読みにくいイメージでしたが、いざ読んでみると読まず嫌いはだめだと痛感しましたね〜。
前半はホラー?後半はサスペンス?

概要
- 作品名:【乙霧村の七人】
- 作者:伊岡瞬
- 発売日:2025年1月24日(文庫本)新装改訂版
- 発行所:角川
あらすじ
かつて乙霧村で、戸川稔という男によって一家五人惨殺事件が引き起こされた。二十二年後、事件を題材にノンフィクション作品を書いた泉蓮が顧問を務める、大学の文学サークルのメンバー六人が乙霧村を訪ねる。事件当日を思わせる豪雨の中、彼らは斧を持った大男に襲われる。閉ざされた集落で何が起きているのか、全てを見ていたのはオトギリソウの花だけだった――。
引用:角川
オトギリソウ
今作【乙霧村の七人】の感想を書く前に少し前だけ前置きがあります。
何故今作を読もうと思ったかと言うと『オトギリソウ』のワードに引っかかりました!
『オトギリソウ』で1番最初に思い浮かんだのが【弟切草】でしたね〜、長坂秀佳小説版やアドベンチャーゲームが有名ですしかも実写化される程の名作です。
全く【弟切草】とは関係無く、ただ単に『オトギリソ』繋がりなだけです(笑)
勝手に『オトギリソウ』が登場する作品は面白い!?と刷り込まれてるだけかも知れませんが、果たして今作【乙霧村の七人】は面白いのでしょうか!?
22年前の事件
今回紹介している作品【乙霧村の七人】はタイトルにある通り22年前に乙霧村で一家五人惨殺事件が起こりました。
犯人は戸川稔と言う男で斧で犯行に及んでいますはさ、斧片手に襲ってるところを想像しただけでも恐ろしいですね。
その事件を題材にしたノンフィクション作品があり、作者泉が顧問を務める、大学のサークルメンバーが乙霧村を訪れる事でまた新たな事件が起こるのでした・・・。
昔村で悲惨な事件があり、何年後に訪れる展開はバンディー的には好きで勝手に横溝正史作品を思い浮かべました。
悲劇の再来!?
大学のサークルメンバーが乙霧村に訪れますが、サークルメンバーも癖の強い人達が集まってる感じだし、何やら裏もありそうな臭いがプンプンします(笑)
主人公の友里が語り手となり話は進んでいきます。
サークル活動の一環として悲劇の乙霧村を訪れた矢先に白いカッパを被った怪しい人物に遭遇します。
ある出来事がきっかけで白いカッパの男は激昂しサークルメンバーを斧片手に追い詰めて行くのでした!まさに22年前の悲劇の再来!?
徐々に追い詰められていくメンバー、ただ逃げる事しか出来ず狩られる側なので逃げ惑う様子は読んでいてハラハラします!
ホラーサスペンスみたいですが、一応このパートはホラーパートになりそうですが、全くホラー的な怖さ無いのでホラー苦手な方はご安心を!
白いカッパの男の目的は!?果たして全員無事に生き延びれるのだろうか!?
後半の展開は良き!
第一部と第二部に分かれており、真相解明の二部のパートは良かったですね~!
ミステリー要素が強く後半で面白さが持ち直しました!
色んな伏線や驚きがありミステリー初心者の方にはピッタリな作品です!ミステリー玄人の方は既視感がありめちゃくちゃ驚く事は無いはず!?
真相の持っていきかたや構成は面白く最後は満足出来ました!ネタバレ厳禁で小説だからこそ楽しめる作品でした!?
【乙霧村の七人】
バンディー的オススメ度
★★★★★☆☆☆☆☆
