大泉洋主演で映画化もされる小説【騙し絵の牙】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど~も、バンディーです!!

今回は大泉洋をあてがきし(あらかじめ役をきめ脚本を書く事)、さらには主演を大泉洋で映画化も決まった小説【騙し絵の牙】を紹介していきます!

最初から映画化も視野に入れたエンタメ作品!!

概要

  • 作品:【騙し絵の牙】
  • 著者:塩田武士
  • 発売日:2017年8月17日(単行本)
  •    :2019年11月21日(文庫本)
  • 発行所:角川

あらすじ

主人公は出版大手の薫風社で、カルチャー誌「トリニティ」の編集長を務める速水輝也。40代半ばの彼は、同期いわく「天性の人たらし」だ。周囲の緊張をほぐす笑顔とユーモア、コミュニケーション能力の持ち主。部下からの信頼も厚いが、苦手な上司・相沢から廃刊の可能性を突きつけられ、黒字化のための新企画を探る。芸能人の作家デビュー、大物作家の大型連載、映像化、企業タイアップ……。

 編集部内の力関係を巡る抗争やきな臭い接待の現場、出版業界に関する深い議論のさなかでも、ひとたび速水が笑顔を繰り出せば硬い空気がふっとやわらぐ。ひょうひょうとした速水の語りを発端とする登場人物たちの掛け合いがいちいち楽しい。相手も面白くさせてしまう魔法の話術は、誰かに似ている。大泉洋だ。「速水=大泉」の公式は、表紙や扉ページの写真以外に、会話の中からも強烈なリアリティが溢れ出している。

 しかし、速水のそれは高い確率で「つくり笑い」であることを、文中から察することができる。どこまでが演技で、どこからが素顔なのか? 速水は何故ここまで雑誌と小説とを愛し、自らが編集者であることにこだわるのか。やがて、図地反転のサプライズが発動する。「速水=大泉」に必ず、まんまと騙される。

引用:角川

数々のランキングにノミネートされ、賞も受賞した作品!!

【騙し絵の牙】の作者塩田武士は以前に社会派ミステリー作品【罪の声】がありこちらは実際に起こった昭和最大の未解決事件をベースに描かれており、ミステリーランキングにもランクインし山田風太郎賞を受賞しさらに映画化までされた評価の高い作品です!

今作【騙し絵の牙】【罪の声】とはうって変わり、出版業界を舞台にしたエンタメ作品になっています!タイトルにあるとおりどんでん返しが待ち受ける作品です!

出版業界を舞台にした作品!

【騙し絵の牙】は出版業界が舞台となっている作品です、バンディーは今まで出版業界の舞台の小説は読んだことがなかったので楽しみでした!

あまり、小説の題材に扱われない作品を読むのは毎回新鮮味があっていいですね~!

最近読んだのでは、タイトルが直球すぎる早見和真【店長がバカすぎて】こちらは書店員が主人公で本屋が舞台の小説でコメディ要素ありどんでん返しありの非常に読みやすくとても良い作品でした!

もうひとつ思い浮かぶのは、浅葉なつ【どうかこの声が、あなたに届きますように】こちらは元地下アイドルの主人公がラジオパーソナリティーとなり紆余曲折を経ながら成長する物語ですが、ラジオの魅力が詰まっており変な表現ですが本当に『ラジオを読んでいる』ような錯覚に陥りました!!バンディーは職場で休みの日以外は大阪のラジオ『FM802』を聴いているので余計にイメージがしやすかったですね!普段ラジオを聞かない人にも是非読んで貰いたい作品です。

そんな様々な業種の小説がありますが、今作【騙し絵の牙】は一体どんな作品だったのか・・・?

タイトル【騙し絵の牙】の意味とは・・・!?

バンディーは大泉洋は名作『水曜どうでしょう』が好きで毎回笑わせて貰っていました!最初はお笑い芸人の人かな?って思っていたのですが、俳優が本業って知って驚きました!まさにマルチな才能の持ち主で憧れの存在でもあります(笑)

そんな大泉洋を最初から主人公に設定し物語を書き上げた今作は大変興味深く気になっていましたが、映画が公開される前に一気に読んでから映画もその流れで観てしまおうというミーハー心丸出しで読み始めました!大泉洋のファンなら本が販売されたらすぐに読めって話ですが・・・(笑)

バンディーは小説が好きなので出版業界の話はもともと興味があったので気になりながら読み始めましたが、そこに主人公相沢が編集長を務める雑誌『トリニティ』が廃刊の可能性を突きつけられ、回避するために奮闘しますが、会社の派閥の内乱や様々な人物の思惑が入り乱れ最後には・・・

タイトルの【騙し絵の牙】にある通り物語に『騙し=どんでん返し』が待ち受けているとバンディーは勝手に想像していました、しかも【騙し絵の牙】のタイトルをみて以前紹介した伊坂幸太郎【ラッシュライフ】のようなエッシャーの騙し絵のようなどんでん返しを期待していました・・・

【ラッシュライフ】の感想記事はこちら

しかし、いざ蓋を開けてみれば想像していた結末が待っていました!(もちろんいい意味です!)

最後にはどんでん返しが待ち受けていますが、それまでは大きな波は無く最後のどんでん返しの為の伏線であったのかなって勝手に解釈しました(笑)めげずに物語をしっかり読む事で最後のどんでん返しが効果的に効いて来る筈・・・

映画【騙し絵の牙】

映画も本来は2020年公開予定でしたが、コロナの影響で2021年3月26日公開に延期になりました。

原作とは物語や配役が異なってはいますが、監督は【桐島、部活やめるってよ】吉田大八監督なのでおそらくおかしな作品には仕上がらないって勝手に祈っています(笑)しかし、なんと言っても主演が大泉洋なので、小説で読んでいた時も頭の中では想像しながら読みましたが、実際に映像として演じているのを観るとまた新しい気持ちで観れるので楽しみですね!そして原作とどのぐらい違いがあるのかを考えながら観るのもまた楽しみのひとつですね!!

【騙し絵の牙】

バンディー的オススメ度

★★★★★★☆☆☆☆

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