ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は増田忠則のデビュー作品【悪意】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
読み進めていくのが嫌になるがクセになる小説!?
概要
- 作品名:【悪意】:単行本 【三つの悪夢と階段室の女王】
- 作者:増田忠則
- 発売日:2017年5月19日(単行本)
- :2023年2月15日(文庫本)
- 発行所:双葉社
あらすじ
行政書士の斉木のもとに不穏な電話が。男は娘を誘拐したと告げ、返してほしければ指定場所に来るよう命じる。現地を訪ねた斉木は、男がビルの屋上から飛び降りようとしているのを目撃した。その場で斉木に突きつけられた思いがけない要求とは――?
引用:双葉社
デビュー作品
今回紹介している【悪意】は増田忠則のデビュー作であります!単行本の時は【三つの悪夢と階段室の女王】というタイトルでしたが文庫化にともない【悪意】に変更になっています。
文庫化にともないタイトル変更になることはありますが、バンディーはシンプルなタイトル【悪意】も悪くありませんが単行本の【三つの悪夢と階段室の女王】の方が読み終わってタイトルがしっくりきて好みでした!
デビュー作ですが全くデビュー作とは思えない出来に驚きましたが、久しぶりに読んでいてしっかり嫌な気持ちに出会いました!イヤミス好きな方はたまらない作品になっています!
短編小説
今作【悪意】は勝手に長編ミステリーと勘違いしてしまいましたが、短編小説作品だと知ったのは第1話を読み終わってからでした(笑)
簡単に話を説明すると、全部で4つのお話で構成されており、第1話:集団心理の恐ろしさを描いた『マグノリア通り、曇り』、第2話:勘違いした正義程怖いものはない『夜にめざめて』、第3話:過去のいじめの因果応報『復讐の花は枯れない』、第4話:階段の踊場で起こった悲劇『階段室の女王』以上の4話でございます!
どの話も本当に嫌な話が続きます(笑)久しぶりに読むのに体力を使いました!嫌なだけでは無く、二転三転する展開や意外な真相が待ち受けているので何とも不思議な読者感でした!
個人的に好きな話は
この4話の中でバンディー的に1番好きな話は『復讐の花は枯れない』ですね~!過去のいじめの復讐の話ですが思いもよらない展開になっていきます!
ハラハラしながらどうなるか読んでいきましたが、まさかああいった展開になるとは思いませんでしたし終わりかたも・・・。
『復讐の花は枯れない』を読んで思い出したのは映画【SAWシリーズ】のような展開で特にラスト付近はハラハラしっぱなしでしたので【SAWシリーズ】好き方にはピッタリな話です!
連作短編小説の方が良かった・・・
今作【悪意】バンディー的には短編小説よりは連作短編小説にした方がもっと面白くなると感じました!
1つ1つの話は面白いのですがイマイチ強烈な印象は残さないので、全ての話が絡みあい真相が浮かびあがるような構成の方がさらに面白くなるのに~!
イメージ的には伊坂幸太郎の【ラッシュライフ】のような作風ならまた違った面白さがあったはず!久しぶりに強烈なイヤミスは出会いましたが・・・。
【悪意】
バンディー的オススメ度
★★★★☆☆☆☆☆☆