ハイ!!ど〜も、バンディーです。
今回紹介する作品は青本雪平の連作短編小説【バールの正しい使い方】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
タイトルからは内容が全く想像出来ない作品ですが、だからこそ読みたくなりますね〜!?
バールのようなものとは・・・!?

概要
- 作品名:【バールの正しい使い方】
- 作者:青本雪平
- 発売日:2022年12月10日(単行本)
- :2024年8月9日(文庫本)
- 発行所:徳間書店
あらすじ
父の都合で転校を繰り返す小学生の礼恩。それぞれの学校で「バールの怪人」の噂がささやかれ、呼応するようにバールを用いた犯罪が起きていた。ある日礼恩は気づく。怪人の正体はもしかして……。やがて礼恩が辿り着いた「バールの正しい使い方」とは!?あ
引用:徳間書店
タイトルの重要性
今回紹介している【バールの正しい使い方】はタイトルが面白いというか気になりますよね〜!
読者に気になって手に取って読んでもらえる事は凄く大事なので如何にタイトルが大事かわかります。
以前紹介した五条紀夫のミステリー小説【町内会死者蘇生事件】もタイトルが気になり読んでみたらかなり面白かったのでオススメです!
平凡なタイトルよりは目を惹くタイトルの方が良いが、内容が面白く無ければその反動でかなりガッカリするので注意が必要ですが・・・。
皆様もジャケ買いならぬタイトル買いしてチャレンジしてみてはどうでしょうか!?
連作短編小説
今作【バールの正しい使い方】は連作短編小説です。
主人公は少年礼恩、礼恩は父親の都合で転校を繰り返していて各章ごとに転校した先でのお話が繰り広げられます。
最初は小学4年でしたが、章を読み進める事に学年が上がっいき成長を楽しめる成長物語の要素もあるのは嬉しい。
各章には日常の謎もあるので読んでいてメリハリもありますが、ガッツリとしたミステリー小説を期待すると肩透かしを喰らうのでご注意を!
最終章では連作短編小説おきまりの作品を通しての謎?を回収してるので、その点は連作短編小説の良さですね〜。
バールの怪人
今作【バールの正しい使い方】のタイトルにもなってるように作中にバールの怪人という都市伝説的な出来事がたびたび出てきます。
都市伝説的な要素なのでホラーっぽく感じてましたが、全く怖く無かったので勝手に勘違いしてました(笑)
ニュースなので良く目にする『バールのようなもの』っていうキーワードは今作でもしっかり触れらてます。
確かにバンディーもバールのようなものってなんやねん?って感じた事あるし、バールなのか?バールではないのか?モヤッとした言い回しだと感じてが、その事が小説内に出てくるとは思わなかった。
バールの怪人やバールのような物を通して読者に伝えたい事があるのは分かったが、残念ながらバンディーはきちんと理解出来ずモヤッとしたまま終わってしまいました・・・。
タイトル回収上手く出来たようで出来てない不思議な読後感でした!
2度読み必死!?
毎回思う事だが説明で2度読み必死や恐るべきどんでん返しって事を気軽に書かない方が良いと思うんですね〜。
変に期待が上がるし、大概そんなふうに書いてる作品に限って大した事なく残念な気分になるからです・・・。
今作【バールの正しい使い方】もネタバレになるので詳細は書きませんが終盤にミステリー的な展開はあるが、乾くるみ【イニシエーションラブ】のようなどんでん返しはないので、そのぐらいの驚きを期待してる方はガッカリするはず!?
ミステリーと言うよりは礼恩の成長物語として読むともっと楽しめるので、その心持ちで読んで欲しいです!!
【バールの正しい使い方】
バンディー的オススメ度
★★★☆☆☆☆☆☆☆
