久しぶりにもう一度読み返した小説!【予言の島】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど~も、バンディーです!!

今回紹介する小説は澤村伊知の【予言の島】をネタバレ無しで紹介していきたいと面白います!帯に書かれた『初読はミステリー、二度目はホラー』って書かれていてかなり興味を惹かれた作品です、しかし、二度読み必須!系の煽り分はがっかりする作品も多かったので今作は一体どうなるか!?

初読はミステリー、二度目はホラーとは一体どういう意味か・・・?

概要

  • 作品名:【予言の島】
  • 作者:澤村伊知
  • 発行日:2019年3月15日(単行本)
  •             :2021年6月15日(文庫本)
  • 発行所:角川

あらすじ

瀬戸内海の霧久井島は、かつて一世を風靡した霊能者・宇津木幽子が最後の予言を残した場所。

二十年後《霊魂六つが冥府へ堕つる》という――。天宮淳は、幼馴染たちと興味本位で島を訪れるが、旅館は「ヒキタの怨霊が下りてくる」という意味不明な理由でキャンセルされていた。

そして翌朝、滞在客の一人が遺体で見つかる。しかしこれは、悲劇の序章に過ぎなかった……。すべての謎が解けた時、あなたは必ず絶叫する。

再読率100%の傑作ホラーミステリ!

引用:角川

注目の作家【澤村伊知】とは?

今作【予言の島】を紹介する前に著者の澤村伊知について軽く説明しておきます!

澤村伊知はデビュー作【ぼぎわんが、来る】第22回日本ホラー小説大賞で大賞を受賞しており、こちらの作品は以前の記事でも紹介した【渇き。】【告白】を撮った中島哲也監督で映画化もされています!

映画【渇き。】の紹介記事はこちらです!!

映画【告白】の紹介記事はこちらです!!

小説も映画もばっちりホラーに仕上がっており久しぶりに怖がらせてもらった作品です!

映画【来る】予告

【ぼぎわんが、来る】は比嘉姉妹が主人公の比嘉姉妹シリーズとしても続編が出ておりどれも楽しめたので今作【予言の島】で初めて澤村伊知を知り面白いと感じたら是非他の作品も読んでみて下さい!これからが期待の作家です!!

霊能者の予言と島の怨霊の言い伝え

霊能力者宇津木幽子が最後の予言を遺した島、霧久井島が舞台で予言の通り次々と不穏な出来事が起こり始め・・・

予言と霧久井島に伝わる言い伝えも重要に関係してきて主人公淳と友人達は無事に生きて島から帰れるのか?

霊能力者や霊能力、予言等オカルトチックな内容でバンディーはワクワクしながら読み進めましたね~、バンディーが小学生の頃は実際にテレビで宜保愛子や織田無道等の霊能力がテレビに出演しオカルト番組もよく放送されていました!今作【予言の島】もそのような内容も実際に書かれています。

予言と怨霊がどのような物語の結末を迎えるのか・・・?

【予言の島】を読んでいて思い出した作品があり、それは今村昌弘【魔眼の匣の殺人】です!

【魔眼の匣の殺人】でも人里離れた施設で予言者の老女が「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」と告げ、さらには超能力を持った少女も登場し事件が起こって驚くべき真相が判明するのですが、【予言の島】と同じ雰囲気が出ていますよね!?しかし全く違った面白さなのでこちらの【魔眼の匣の殺人】も興味が出たら是非読んで頂きたいですね~!!

小説【魔眼の匣の殺人】の感想はこちらです!!

所々に感じる違和感・・・

実際に【予言の島】をバンディーは読んでいて所々に何故か違和感がありながら読んでいました、しかし、結局違和感の正体が分からないまま最後まで一気読みしました。

作者澤村伊知自身も三津田信三の影響を受けており今作でも三津田作品を感じる部分がありました。

三津田信三はホラーと本格ミステリーを見事に融合させ作品に昇華させている作家で以前にも徐々にした【首無の如き祟るもの】は後世語り継がれる作品だとバンディーは信じているので、ホラーやミステリーが好きな方は必ず読んだ方がいい作品です!!

小説【首無の如き祟るもの】の紹介記事はこちらです!!

最後に訪れた衝撃でもう一度読み返す

結果から言いますと今作【予言の島】は帯にも『初読はミステリー、二度目はホラー』と書いて期待値を上げていましたが、久しぶりに本当に読み終わってすぐにまた初めから読み返しました!

残念な点を上げるとすると霧久井島にまつわる怨霊の言い伝えの正体がちょっと寂しい気がしました、三津田作品のようなおどろおどろしさを想像して読んでいたので若干肩透かしを喰らっちゃいました(笑)

先ほども書きましたが読んでいて違和感があったのですが、読み終わって真相が分かってから余計に違和感の意味を理解したら恐ろしく感じました・・・

もう一度読み返した時に最初読んでいて描いていた景色が一変しました、以前に紹介したまさきとしかの 【あの日、君は何をした】と同じように小説ならではの構成であった今作【予言の島】絶対に映像化は不可能な作品でしょうね!

小説【あの日、君は何をした】の紹介記事はこちらです!!

【予言の島】

バンディー的オススメ度

★★★★★★★★☆☆

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