ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は下村淳史の小説【コープス・ハント】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
ミステリーと言うよりは青春ミステリー!?
概要
- 作品名:【コープス・ハント】
- 作者:下村淳史
- 発売日:2020年1月31日(単行本)
- :2022年2月22日(文庫本)
- 発行所:角川
あらすじ
「1件は俺の犯行じゃない。“思い出の場所”に真犯人の遺体を隠した。さあ、遺体捜しのはじまりだ」8人を殺害したとして死刑判決を受けた猟奇殺人鬼・浅沼聖悟の告白は世間を震撼させた。事件に疑問を抱く刑事の折笠望美は真相解明に乗り出す。一方、引きこもりの中学生・福本宗太は動画配信仲間から誘われ「遺体捜し」に出かけるが……。2つの物語が交わる時、驚愕の真実が浮かび上がる。予測不能のサスペンス・ミステリ。
引用:角川
色々な作品を提供してくれる作家!
今作【コープス・ハント】の作者下村敦史は作品毎で様々な作風を提供してくれるので毎回新しい気持ちで読めるんですね~!
江戸川乱歩賞を受賞したデビュー作【闇に香る嘘】視覚障がい者が主人公のミステリー作品、以前バンディーも紹介した医療ミステリーの連作短編小説【黙過】等他にも作品ありますが毎回印象が違う作風なんですね~!
そして今作【コープス・ハント】も例外ではなく、休職中の刑事とYouTuber達2つの話が交わる時に最後に驚きが待ち受ける作品なのであります!!
2つのお話
先程も書きましたが今作【コープス・ハント】は2つのお話が進んでいき、よくあるパターンですが2つの話が交わる時驚きが待っています!
あらすじにも書いてるのでネタバレではないのでご安心を!それでもしっかり驚きたい方は予備知識なしで読んだ方がいいかもしれませんね~!
簡単に2つの物語のあらすじを書いておきます。
休職中の刑事
休職中の女性刑事望美は猟奇殺人鬼浅沼聖悟が『1件は自分の犯行ではなく、想い出の場所に殺害した真犯人の遺体を隠した』と法廷の場でマスコミに発言した事で一般人の『遺体捜し』が始まります。
望美は浅沼の事件の内一件の犯行は逮捕前から疑っており1人で捜査を進めていましたが、ある出来事で休職中になってしまうがそれでも捜査を続けていきます。望美のパートは刑事物作品のような読み応えがあります!そして、浅沼が言う『想い出の場所』とは一体どこなのか・・・。
YouTuberの少年達
もうひとつのパートはYouTuberの少年達がYouTubeでバズらせる為に『遺体捜し』の動画を撮りに冒険に出ると言ういかにも最近っぽいお話ですね~!
引きこもりの中学生宗太と高校生の人気YouTuberにしやん、同じく高校生で無口だが正義感の塊のセイ!この三人が夏休みに『遺体捜し』に出掛けるのですがこちらの話は青春小説を読んでるみたいでワクワクしました!
まるで名作映画【スタンド・バイ・ミー】を観ているみたいで同じく映画も少年達が『遺体捜し』にでる映画でしたし、そもそも今作のタイトル【コープス・ハント】は訳すと『遺体捜し』ですからね~!
それぞれが2つの物語を簡単に紹介しましたがこのお話が一体どのように交わって行くんでしょうね?共通点は『遺体捜し』のみに思えるが・・・!?
素直に驚けるか!?
今作【コープス・ハント】は2つの物語が終盤で交わりますが、バンディーは早い段階で違和感に気付いてしまい驚きが半減してしまいました。ミステリー小説読みなれている人は多分同じようにトリックに気付きますが、あまりミステリー小説読み馴れてない方は存分に驚かされるでしょう!!
バンディーもトリックに気付いてしまいましたが、それよりも物語終盤に訪れる何とも言えない切ない気持ちになる読後感を味わえたので良かったですが、トリックが判明してそれでおしまいになる作品で無かったのはナイスポイントでした!
1番のポイントは『ある人物』の徐々に判明していく異常性が読んでいて解る所が恐ろしくもあり今作【コープス・ハント】の面白味でした!次は一体どのような作品を我々読者に届けてくれるのか!?作者下村淳史から目が離せませんね~!!
【コープス・ハント】
バンディー的オススメ度
★★★★★☆☆☆☆☆