ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回は以前に【透明人間は密室に潜む】を紹介しましたが、今勢いのある作家阿津川辰海の作品【紅蓮館の殺人】を紹介していきます!
【名探偵とは一体何なのか?】を考えさせられる作品
概要
- 作品:【紅蓮館の殺人】
- 著者:阿津川辰海
- 発売日:2019年9月20日
- 発行所:講談社
あらすじ
山中に隠棲した文豪に会うため、高校の合宿を抜け出した僕と友人の葛城は、落雷による山火事に遭遇。
救助を待つうち、館に住むつばさと仲良くなる。
だが翌朝、吊り天井で圧死した彼女が発見された。これは事故か、殺人か。
葛城は真相を推理しようとするが、住人や他の避難者は脱出を優先するべきだと語り――。タイムリミットは35時間。
引用:講談社
生存と真実、選ぶべきはどっちだ。
館を舞台にしたミステリー作品
初めて阿津川辰海の名前を知ったのは今作【紅蓮館の殺人】で知ったのでそれまでは全く存じ上げ無かったのです。なのでタイトルだけ見た時に名作ミステリー小説【十角館の殺人】等館シリーズでお馴染みの綾辻作品の『類似作品か!?』っていう思いが最初に見かけた時の率直な意見でした。
しかしそんな野暮な考えは読み終わった後には全くなくなり、読まない内に勝手に判断するのはいけない事だな~っと反省しました。
館が焼け落ちるまでのタイムリミットは35時間!!
今回紹介する【紅蓮館の殺人】は2020年度版のランキングで 本格ミステリでは3位、ミステリが読みたいでは5位、このミスでは6位とかなりの高評価で【館シリーズ】と勘違いしましたが(笑)読む前から期待は高まりましたね~!
そんな今作【紅蓮館の殺人】は帯にも大々的に書かれています、この作品は館が焼け落ちるまでのタイムリミットが35時間の間に様々な出来事が起こります、章の合間にも残り○○時間的な事が書かれてもいますが正直そこまでタイムリミットについては緊迫感は無かったですね~(笑)
探偵の対立
【紅蓮館の殺人】探偵が2人出てきます。一人は主人公の同級生の葛城、もう一人は飛鳥井が出てきますが、2人の考え方なので対立する事になります、読んでいる最中はどちらが正しくどのような結末を導き出すか気になりながら読んでいました。
飛鳥井は一応探偵ですが元探偵っといた方がいいかもしれません!過去にある事件で大きな出来事に巻き込まれてしまします、そこで関わってくるのが『爪』っと呼ばれているシリアルキラーです、この存在が一体どのように関わってくるのか!?
館の中で起きる惨劇犯人は一体誰なのか?そんな想像をしながら読んでいました。様々な伏線を回収し見事に騙されたバンディーは【館シリーズ】の類似品と思って読んだ事に大きく反省をいたしました(笑)
探偵とは一体・・・!?
葛城と飛鳥井2人の存在、考え方の違いそれぞれが導き出す答えは?
館で吊り天井による少女の圧死体が発見された時、葛城は事件だと言い、飛鳥井は事故だと言いお互いの意見は食い違う。
一体どちらが真実なのか?
物語終盤にある探偵の口から吐き出されて叫び
読み終わった後バンディーは『一体探偵とは?』って考えさせられる作品でした!!続編もありそうな予感ですのでこれからも楽しみな作品です!!
以前にも紹介した今村昌弘のシリーズ作品、【屍人荘の殺人】と【魔眼の匣の殺人】に何処か通じる部分があり、もしかしたらワンチャン映像化されるのではないかと密かに思っています!是非観たい気もするし原作クラッシュされかねないので観たくない気持ちもあります(笑)
【紅蓮館の殺人】
バンディー的オススメ度
★★★★★★☆☆☆☆