予想の斜め上をいきついて行けなかった作品!?原浩 小説【火喰鳥を、喰う】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど~も、バンディーです!!

今回紹介する作品は原浩ホラーミステリー小説【火喰鳥を、喰う】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!

まずタイトルから目を惹く作品ですが、内容も負けず劣らず色々な意味でぶっ飛んでますので、これから読もうと思う方は気合いを入れて読んでください!(笑)

なかなか理解するのが難しい作品だった・・・

動物

概要

  • 作品名:【火喰鳥を、喰う】
  • 作者:原浩
  • 発売日:2020年12月11日(単行本)
  • :2022年11月22日(文庫本)
  • 発行所:角川

あらすじ

信州で暮らす久喜雄司に起きた二つの出来事。ひとつは久喜家代々の墓石が、何者かによって破壊されたこと。もうひとつは、死者の日記が届いたことだった。久喜家に届けられた日記は、太平洋戦争末期に戦死した雄司の大伯父・久喜貞市の遺品で、そこには異様なほどの生への執着が記されていた。そして日記が届いた日を境に、久喜家の周辺では不可解な出来事が起こり始める。貞市と共に従軍し戦後復員した藤村の家の消失、日記を発見した新聞記者の狂乱、雄司の祖父・保の失踪。さらに日記には、誰も書いた覚えのない文章が出現していた。「ヒクイドリヲクウ ビミナリ」雄司は妻の夕里子とともに超常現象に造詣のある北斗総一郎に頼ることにするが……。

引用:角川

横溝正史ミステリー&ホラー大賞受賞作

この『横溝正史ミステリー&ホラー大賞』はもともと『横溝正史ミステリー大賞』『日本ホラー大賞』2つあったものが統合され新たに誕生した賞なんですね~!

『横溝正史ミステリー大賞』は以前紹介した川崎草志【長い腕】染井為人【悪い夏】が該当し、『日本ホラー大賞』【予言の島】で紹介した澤村伊智【ぼぎわん】が受賞しています!

小説を読み始めた頃は角川ホラー文庫をよく読み、中でも特に赤川次郎を読み漁ったのはいい思い出ですね~。そんな思い入れのある大賞が統合され新たな新人文学賞が生まれたのは良いことだと思います!

前起きが長くなりましたが、今回紹介する原浩【人喰鳥を、喰う】は新たに誕生した『横溝正史ミステリー&ホラー大賞』を受賞した作品で当時は気になってましたが文庫化されたタイミングで読み事を決めた作品でした。

怖くはない

今作【火喰鳥を、喰う】『横溝正史ミステリー&ホラー大賞』を受賞しておりホラー要素も強いかな?と思ってましたがそこまでホラー要素は強くないので怖いのが苦手な方でも読めます!

どちらかと言えばSF要素の方が強いかなと読み終わった後に思いましたね~!ただそのSF要素についてあまり詳しく感想を書くとネタバレになるので、そのSF部分に関しては実際に読んで確かめて下さい!

別の意味で怖いので、皆さんも多分びっくりするかと思います!バンディーは悪い意味ででしたが・・・。

掴みは良かった

今回紹介した【火喰鳥を、喰う】はまずタイトルと本の表紙が読者の心を惹き付けると思います!タイトルの【火喰鳥を、喰う】だけでも意味が分からない、表紙はそのヒクイドリがいますからねこれだけでは全く内容が想像できませんね(笑)

ただバンディーは内容が予測出来る作品より今作【火喰鳥を、喰う】みたいな全く内容が分からない作品の方がワクワクしてしまいます!ハードルも上がりきらない分面白かった時の反動は大きくなり大抵満足出来る内容になってます。

今作【火喰鳥を、喰う】も掴みはOKで内容が気になりましたが、先ほど内容分からない作品もアリとは書きましたがそれは内容が面白い時に限ってです!!

死者の日記

主人公久喜雄司の久喜家の墓が何者かに破壊され、さらに戦死した雄司の大叔父の日記が発見される所から物語は始まります。

その日記を発見してから次々と不可解な出来事が起こり始めます、この部分は確かにホラー要素がありますがここら辺がホラー要素のピークです。

そして日記に誰が書いたのか記憶にない『ヒクイドリヲクウ ビミナリ』ここから関係者が不可解な怪異に巻き込まれていきとんでもない方向に物語は突き進みます!

終盤はついて行けなかった・・・

物語終盤はバンディーの予想の遥か斜め上をいく展開に発展していきます!ここがホラー要素よりSF要素が強いと思う部分になるのですが、かなり難解な物語になるんですね~。

確かにミステリー要素もありジャンル的にホラーミステリーに当たりますが、読み終わったらSFメインのホラーミステリーになります。

今作【火喰鳥を、喰う】はかなり人を選ぶ作品になってますし、考察しがいはありますが難解で最初読み終わった時は頭の中に『????』が浮かびました。

読み終わったあと色々考察してみましたが、考察しがいより難解さが勝り申し訳ありませんが素直に楽しめませんでした・・・。物語があまりにも急展開になるのでついていくのに精一杯でした。

SF好きな方や一筋縄にはいかない作品、考察好きな方にはピッタリかも知れませんが、かなり読むのに覚悟がいるのであしからず!!

【火喰鳥を、喰う】

バンディー的オススメ度

★★☆☆☆☆☆☆☆☆

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