ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回は前回紹介した隠蔽捜査シリーズ第3弾【疑心】の続編、隠蔽捜査シリーズの第3.5弾【初陣】を紹介していきます!!
隠蔽捜査シリーズ初のスピンオフ短編小説!主人公は何と・・・
概要
- 作品:【初陣 隠蔽捜査3.5】
- 著者:今野敏
- 発売日:2010年5月1日(単行本)
- :2013年1月28日(文庫本)
- 発行所:新潮社
あらすじ
警視庁刑事部長・伊丹俊太郎と大森署長・竜崎伸也。幼馴染にして同期のキャリア二人の絶妙なやり取りが、難事件を解決に導く――竜崎に敵対する野間崎方面本部管理官、大森署の貝沼副署長と斎藤警務課長、女性キャリアの畠山美奈子など、おなじみのメンバーが登場。「隠蔽捜査」シリーズの舞台裏を描いた特別短編8話を収録。
引用:新潮社
隠蔽捜査シリーズとは?
まだ隠蔽捜査シリーズ未読の方に簡単に説明しておきます!
警察小説の新たな可能性を切り開いたのが【隠蔽捜査】シリーズです!!警察官のキャリアが主人公の今までになかった設定でキャラクター、物語も面白くバンディーは分かりやすく警察小説版【半沢直樹】って説明しています(笑)
現在シリーズは第8弾まで出ており(2021年1月時点)もし時間に余裕がある方は是非シリーズ第1弾【隠蔽捜査】から読んで頂きたいですね!!
数珠玉揃いの短編集!!
【初陣】は隠蔽捜査シリーズ初の短編小説ですが、さらにスピンオフ作品になっています。今回の主人公は隠蔽捜査シリーズ通しての主人公は竜崎ではなく、竜崎と同期でさらに小学校からの幼馴染である伊丹が主人公です!
スピンオフ作品で主人公が伊丹で大丈夫か?と思われますが全く問題ありませんでした!それよりもスピンオフ作品とは思えないほど面白かったです!!
ただ今作【初陣】は隠蔽捜査シリーズをより楽しむための作品なので【隠蔽捜査】・【果断】・【疑心】まで読んでいた方がより楽しめますよ!!
刑事部長の伊丹の視点で描かれる【隠蔽捜査】シリーズは新鮮でさらに前作3作品の裏側も描かれているので、より深く【隠蔽捜査】シリーズを楽しめる作品にもなっています!!
ドラマ化して欲しいな・・・
【初陣】は全8章から構成されており、現在は警視庁刑事部長ですが、そこの役職に就くまでの話が第1章で明らかになります、そこから【隠蔽捜査】に繋がっていきます。今作から読んでも十分面白いですが、やはり先ほどお伝えしたようにシリーズの裏側も描かれている作品なので前作までを読んでからの方が面白さは倍増します!!
すべて1章から8章まで時系列順になっているのでシリーズの裏側が明かされていきながら楽しめますし、物語1つ1つの出来もいいので全章満足して読めました!
伊丹と言うキャラクターの裏側も掘り下げられて描かれていますのでさらに伊丹を好きになってしまいました!もう一人の主人公って言っても過言では無いですね!!
ドラマ化はあのテレビの制作スタッフで!
以前も【隠蔽捜査】シリーズは何回かドラマ化されていますが、バンディーは是非今だからこそもう一度ドラマ化して欲しいと願っています!!
しかも、制作スタッフも希望があり、もちろん【半沢直樹】の制作スタッフに制作してもらえればきっと【隠蔽捜査】素敵なドラマになると思っています!!
少し気になった点
1つだけ【初陣】を読み終えて少し残念だと感じたポイントがあります!
全章通してお決まりのパターンが出来上がってしまっており、水戸黄門のような展開になってしまっています(笑)そのポイントが物語を面白くなくさせているのではないので問題はないですが、展開が読めてしまい各章ごとの目新しさは無かった所だけですね・・・
ただ竜崎と伊丹の関係性を描く上では外せないポイントなので難しい点ではあります。実際に読んでみて確かめて頂ければと思いますが、ほんの些細な点なので十分【初陣】は楽しめますのでご心配なく!!
評価
【初陣 隠蔽捜査3.5】
バンディー的オススメ度
★★★★★★★★☆☆