ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は殊能将之のどんでん返しミステリー小説!【鏡の中は日曜日】をネタバレ無しで紹介していきます!!
探偵が序盤で○○する問題作!?
概要
- 作品名:【鏡の中は日曜日】
- 作者:殊能将之
- 発売日:2001年12月6日(単行本)
- :2005年6月15日(文庫本)
- 発行所:講談社
あらすじ
梵貝荘(ぼんばいそう)と呼ばれる法螺貝(ほらがい)様の異形の館。マラルメを研究する館の主・瑞門龍司郎(ずいもんりゅうしろう)が主催する「火曜会」の夜、奇妙な殺人事件が発生する。事件は、名探偵の活躍により解決するが、年を経た後、再調査が現代の名探偵・石動戯作に持ち込まれる。時間を超え交錯する謎。まさに完璧な本格ミステリ。続編「樒(しきみ)/榁(むろ)」を同時収録。
引用:講談社BOOK倶楽部
面白いが殊能作品は波がある・・・!?
殊能将之作品は以前にもこのバンディーブログでも紹介しました、【ハサミ男】と【黒い仏】を紹介しましたが【ハサミ男】はどんでん返しの面白さに気付かしてくれた作品の一つで名作!ですが、【黒い仏】は前作【ハサミ男】が名作だった為ハードルが上がっているとは言えそれを取り払っても万人受けする作品では無かったです・・・
毎作品名作を生み出せるのは簡単ではなく難しいのは十分承知していますが、それでもここまで作品によって評価が両極端な作者だと感じました(笑)そんな殊能作品の【鏡の中の日曜日】は・・・!?
まんまと騙された良作でした!
波がある殊能作品!?今作紹介する【鏡の中の日曜日】は結果から書くと十分面白い作品でした!!今作は14年前に梵貝荘で起きた事件と2001年の出来事が行ったり来たりしながら物語が進んで行き、全部3章で構成されています!
主人公の名探偵石動戯作シリーズの作品で【黒い仏】にも登場しているのですが、今作【鏡の中の日曜日】で石動は序盤で衝撃的な登場をします!何と石動は序盤の第1章で○○○○しまいます・・・
読んできてバンディーも驚きこの先どうなるのかいきなり不安になりながら読み進めて行きましたが、終盤で驚きの連続が起こることも知らずに・・・
作者の見事な企み
殊能将之の【ハサミ男】も度肝を抜かれた作品でしたが、今作【鏡の中の日曜日】はそちらにも負けないぐらいの衝撃的な事実が待ち受けていました、【黒い仏】がひどかったので今回は嬉しかったですね~(笑)
【鏡の中の日曜日】の巻末の参考・引用にも書かれていますが?、以前にも紹介した【黒猫館の殺人】の綾辻作品『館シリーズ』の引用や参考にしているようなのですが?、作品の中で起きた館での真実にはバンディーは残念ですがあまり興奮はしなかったです。
それよりもやはり作者殊能将之が作中に忍び込ませた仕掛けの真実を知った時の方が大変驚きました!ただ色々などんでん返し作品を読んできても驚きが得れたのでミステリーやどんでん返し初心者の方はもっと衝撃的に感じる筈!!羨ましい~!!
文庫版がおススメ!!
今作【鏡の中の日曜日】は文庫版で読んだのですがまだ未読の方は文庫版で読む事をおススメします!多分文庫版しか今はないかと思いますが。
何故かと言いますと文庫版の【鏡の中の日曜日】には今作の続編【樒/榁】が収録されているからなんですね~!!1冊で2度3度?美味しいので得した気分になります(笑)しかもしっかり時系列的にも繋がっているので順番通りに読んで行ってくださいね!
【樒/榁】 も樒では過去の名探偵水城が登場して物語が進んで行きますし、榁では【鏡の中の日曜日】と樒を読んでいるからこそ分かる仕掛けがあるので、その点を楽しんで読んで頂ければさらに面白く感じるはずです!!
最後に
【ハサミ男】や【黒い仏】、今作【鏡の中の日曜日】等数少ない作品を残してきた殊能将之は2013年に亡くなってしまいます・・・バンディーな勝手な妄想にはなってしまいますがこのままご存命だったら【ハサミ男】を超える名作が産まれたのかもしれないと思わずにはいられない今日この頃です・・・
【鏡の中の日曜日】
バンディー的オススメ度
★★★★★★★☆☆☆