ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品はアンソニー・ホロヴィッツの海外ミステリー『ホーソン&ホロヴィッツ』シリーズの第3弾【殺しへのライン】ネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
前作【その裁きは死】も読み応え十分な作品だったので、今作にも期待感マシマシですが期待に応えてくれた作品でした!!
今回も最後まで犯人が分からない極上ミステリー!?

概要
- 作品名:【殺しへのライン】
- 作者:アンソニー・ホロヴィッツ
- 発売日:2022年9月9日(文庫本)
- 発行所:東京創元社
あらすじ
『メインテーマは殺人』の刊行まであと3ヵ月。プロモーションとして、探偵ダニエル・ホーソーンとわたし、作家のアンソニー・ホロヴィッツは、初めて開催される文芸フェスに参加するため、チャンネル諸島のオルダニー島を訪れた。どことなく不穏な雰囲気が漂っていたところ、文芸フェスの関係者のひとりが死体で発見される。椅子に手足をテープで固定されていたが、なぜか右手だけは自由なままで……。
引用:東京創元社
ヒット作を量産する作者!?
今作【殺しへのライン】を紹介する前に初めての方の為に作者アンソニー・ホロヴィッツについて少しだけ説明を。
ホロヴィッツ作品を紹介するたび毎回書いている気がしますが(笑)バンディーが今まで紹介したことがあるのは『アティカス・ピュントシリーズ』の【カササギ殺人事件】、【ヨルガオ殺人事件】と『ホーソン&ホロヴィッツシリーズ』の【メインテーマは殺人】、【その裁きは死】の4作品読んできましたが全てレベルが高い作品達で驚きました!
バンディーは海外ミステリーは苦手でしたがアンソニー・ホロヴィッツの作品は楽しめましたし、先程挙げた4作品は年末のミステリーランキング1位を獲得しており、【カササギ殺人事件】ミステリーランキング4冠を達成しています!海外ミステリーの作者が毎回1位を獲得しているだけでもいかに凄いかが分かりますね~!!
ホーソン&ホロヴィッツがまた活躍
今作【殺しへのライン】はシリーズ作品なので主人公達は代わらず『ホーソン&ホロヴィッツ』が活躍します、元刑事で今は私立探偵のホーソンと作家のホロヴィッツがコンビを組んで事件を解決していきますがまたこの2人の活躍が読めるのは素直に嬉しいですね~。
ホーソンとホロヴィッツの関係性はやはり前作【メインテーマは殺人】と【その裁きは死】を読んでおいた方がより楽しめます!ネタバレは無いものの前作に触れている箇所もあるので読んでおいた方がいいと思います!
ホーソンとホロヴィッツは仲良しコンビと言うよりはどこかよそよそしく感じますし、お互い会話が多くもないので今までみた探偵コンビの中では異色で、ホーソンに至ってはまだまだ隠された過去があるのでこの部分が徐々に明かされていく所も『ホーソン&ホロヴィッツシリーズ』の見所でもあります!
派手さは無いが堅実なミステリー作品
今作【殺しへのライン】は同じくアンソニー・ホロヴィッツ作品【カササギ殺人事件】のような驚くような展開は待ち受けていませんが、堅実な犯人当てミステリーを堪能できます!バンディーは今まで1度も『ホーソン&ホロヴィッツシリーズ』の犯人当てに正解はしていません・・・。
やっぱり物語最後まで犯人が判らないのがミステリー小説の醍醐味でもありますし、作者から読者への挑戦状でもありますよね~!奇抜なトリックで目を惹いても肝心の内容がスカスカなら意味が無いですからね!
その点では今作【殺しへのライン】は作中に伏線もヒントも散りばめられているのでしっかり読んでいれば犯人が判ったはずなので、この塩梅は流石はアンソニー・ホロヴィッツと言った所です!だからこそホロヴィッツ作品はずっと追いかけてシリーズを読んでいきたいと思える数少ない海外ミステリーの作家の1人です!
初海外ミステリーに挑戦するならホロヴィッツ作品!?
今作【殺しへのライン】は文芸フェスが舞台になっております、そもそも文芸フェスって言葉は初めて知りました!フェスって言えば音感フェスなら分かりますが(笑)
文芸フェスの関係者が椅子に縛られた状態で殺されているのが発見されますが、奇妙な事に右手だけは拘束されていない状態でした!何故右手は自由なのか?読んでいる最中は全く分かりませんでしたが真相を知った後は納得出来るんですね~!!ただ少しインパクトに欠けるのが残念でした・・・。
先ほども書きましたがアンソニー・ホロヴィッツの作品はミステリーの教科書のような作品で伏線あり謎解き、犯人当て、どんでん返し等々高い水準で満たしているオールラウンダーの作家なので、海外ミステリー初心者の方は是非とも最初はアンソニー・ホロヴィッツの作品からチャレンジする事をオススメします!
今作【殺しへのライン】も満足出来たので『ホーソン&ホロヴィッツ』のシリーズ第4弾も早く読みたいので発売が待ち遠しいです!!
【殺しへのライン】
バンディー的オススメ度
★★★★★★☆☆☆☆