ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は麻耶雄嵩の連作短編ミステリー【化石少女と七つの冒険】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
今作は以前紹介した【化石少女】の続編です!【化石少女と七つの冒険】を読む前に必ず前作を読んでおく事をオススメします!
前作と似てるようで何処か違う・・・
概要
- 作品名:【化石少女と七つの冒険】
- 作者:麻耶雄嵩
- 発売日:2023年3月1日(単行本)
- 発行所:徳間書店
あらすじ
この学園は呪われている!?
白雪にまみれ
赤い紐で手首を結び合った三人の死体、
男子の制服を着て死んでいた女子生徒、
殺され焼かれた書道教師……
良家の子女が集う京都の名門高校で、
またまた相次ぐ怪事件に、
名探偵まりあの血が再び騒ぐ。神舞まりあは、
自分以外の部員わずか一人という
零細古生物部を率いる化石オタクのお嬢様。
そして、誰にも認めてもらえない
女子高生探偵だ。こちらも誰にも見向きもされない古生物部に、
なぜか加入してきた怪しい一年生。
無理矢理お嬢様のワトソン役にされ続けた
男子部員が抱えた黒い秘密。その上、いかがわしい新入生探偵まで登場。
引用:徳間書店
怪しさ倍増の果てに、予測不能の結末が!
前作を読んだ方がより楽しめる!
今回紹介している【化石少女 七つの冒険】は実はシリーズ作品となっており第2弾でございます!前作【化石少女】は以前に紹介しましたがただの学園ミステリーと思って読むと驚くかも知れませんね~!
麻耶作品らしさが出ていますがまだ読みやすいので入門編にピッタリです!しかも今作は前作【化石少女】のネタバレが含まれるので時間に余裕がある方は順番通り読むことをオススメします!
前作【化石少女】のラストで驚いて欲しいのと、まりあと彰の関係性も知っておいた方がより今作【化石少女 七つの冒険】を楽しめます!!
七つの冒険
今作はタイトルからも判ると通り連作短編小説で各七章に分かれておりそれぞれ独立した事件が描かれます。
先にお伝えしておきますが、残念ながら七つのお話全てが面白いわけでは無いですがラストにある程度の驚きは用意されてるのは有難い!
前作は生徒会が関わって来ましたが今作では廃部の危機は免れていますのでマンネリ化は防げていますが、毎話読み終わった後のモヤモヤ感は健在です(笑)
学園で七回も事件が起こるのは現実世界ではありえませんがミステリー小説だからこそ許せる設定ですね!ただ前作から合わせるともっと事件は起きてます、七つの冒険の中に1つぐらいは気に入る話があるはず!?
新たな登場人物たち
主な登場人物は前作【化石少女】から1年経っていますが引き続き化石オタクの少女まりあ(探偵役)とその従僕彰(助手役)ですが、今作【化石少女 七つの冒険】からは古生部に待望の新入部員高萩と彰のクラスメイトの女の子鹿沼の存在がいいアクセントになってます!
古生部に待望の新入部員の高萩は1話ラストに加入しますが、物語を読んで貰ったら分かりますが色々と衝撃的な高萩の加入になっています!そもそも依頼者としてまりあと彰に事件を相談してきた本人なのです、1話から麻耶雄嵩節が炸裂します!!
もう一人は彰と同じクラスメイトの女の子鹿沼も見た目はかなり美少女ですが何処か神秘的で近寄りがたい雰囲気を醸し出しています、ちょくちょく毎話出てるぐらいの感覚ですが最初から存在感は抜群です!彰に絡んできますが今まで彰にこんな風に絡んで来る子は居なかったのでこの点からも前作とは少し変わっています。
物語終盤になると鹿沼と彰の関係は最初思っていたより仲が深まる?のですがこの二人のやり取りはまりあとよりバンディー的には気に入りました!鹿沼と高萩の加入が前作【化石少女】からの違いでかなり大きく作品に良い変化を与えています!!
ラストで全て持っていく!?
前作【化石少女】のラストにも驚かされましたが、今作【化石少女 七つの冒険】はさらに驚かされる事になるとは・・・。
率直に書くと一つ一つの話はそこまで驚かされる事はないのです、ラスト二話で一気にアクセルがかかった気がします!もちろんまりあと彰の関係性の変化が効いてきますがそれも全作を読んでるから活きてきます、それに先ほど書いた高萩と鹿沼が加わる事で作品に厚みが増しました!!
今作は前作以上にラストが印象的でもちろんバッチリ麻耶雄嵩節炸裂しています!全く予想していない角度からの展開だったので久しぶりに驚きました!!今迄にもあった手法ですがやっぱりそれまでのまりあと彰の関係性と前作を読んでいたからこその衝撃でした!!お見事!!
【化石少女 七つの冒険】
バンディー的オススメ度
★★★★★★★☆☆☆