ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品は山口未桜のデビュー作【禁忌の子】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
発売から話題沸騰で売り切れの店舗が多く、かなり期待されてる作品ですね〜!
デビュー作とは思えない面白さ!?
概要
- 作品名:【禁忌の子】
- 作者:山口未桜
- 発売日:10月11日(単行本)
- 発行所:東京創元社
あらすじ
救急医・武田の元に搬送されてきた、一体の溺死体。その身元不明の遺体「キュウキュウ十二」は、なんと武田と瓜二つであった。彼はなぜ死んだのか、そして自身との関係は何なのか、武田は旧友で医師の城崎と共に調査を始める。しかし鍵を握る人物に会おうとした矢先、相手が密室内で死体となって発見されてしまう。自らのルーツを辿った先にある、思いもよらぬ真相とは――。
引用:東京創元社
デビュー作
冒頭にも書きましたが、今回紹介している【禁忌の子】は山口未桜のデビュー作品です!
発売してから売り切れ続出してるお店が多く、バンディーもなかなか買えずやっと読むことが出来ました。
もしかしたら発売元はこんなに売れるとは思って無かったかもしれませんね〜(笑)需要と供給が釣り合ってませんがかなり期待されてるのは分かりますね!
おまけに東京創元社の新人文学賞『鮎川哲也賞』を受賞してます、この賞は新人賞ですが先が期待出来る作家が多いのが魅力です!
今村昌弘【屍人荘の殺人】や方丈貴恵【時空旅行者の砂時計】、七河迦南【七つの海を照らす星】等などがあります!
どれも面白いのでまだ読んでない方は是非!これから先も『鮎川哲也賞』は要チェックです!!
冒頭の掴みからバッチリ!!
今回紹介した【禁忌の子】は冒頭の掴みからバッチリで緊急搬送してきた溺死体が主人公の医師と瓜二つだった・・・。
今までありそうで無かった設定が興味を惹かれ今作では上手く活きてるように思います!
やっぱり読者を惹きつける導入がいかに大事か今作【禁忌の子】で改めて痛感しました!いくら内容が面白くても読みたい!と思えないと意味無いですよね!?
主人公と同じ瓜二つの顔人物は一体何者か?しかも溺死体として病院に運び込まれ同じ顔をした人物が同じ顔の溺死体を処置するという現実離れした状況!
想像してみて下さい!死んだ自分が目の前にいる状況を・・・。
展開が憎い!
今作【禁忌の子】の主人公は医師の武田です。病院に救急医として勤務しており、自分と瓜二つの溺死体と遭遇します。
瓜二つの人物が緊急搬送される確率はかなり低く現実的ではなくその点が真っ先に気になりましたが、今回は小説なので一旦おいて置きます(笑)
武田は瓜二つの人物は一体何者なのか調べ始めます、ここからミステリー的展開が待ち受けてますが1人で調べるのではなく、同じ病院で働いてる城崎と調査します。
この城崎なる人物はバンディーは気に入りました!今作では探偵的な立ち位置で事件を解決していきますが、人物的にもミステリアスでとても気になるキャラクター設定がGood!
しかも、何らかの情報を持っている病院の院長に会いに行くが・・・。これ以上書くとネタバレになるので書きませんが展開が憎い!!
自分のルーツを辿る
謎の瓜二つの溺死体は身元が分からない為に『キュウキュウ十二』と言う名称で一旦呼ばれます。
確実に自分と関係があると睨み、警察や探偵では無い武田はまず素人でも出来る事から始めます。
身元が不明な人物を調べる事は出来ないので、まずは自分のルーツを調べる事にします。生き別れた兄弟がいないかなどを調べる為に戸籍謄本を確認します。
そのように出来る事からコツコツ調べていくうちに辿り着いたのが、先ほども書いた、何らかの理由をしってる病院の院長を訪ねる展開につながります。
そして徐々に事実が判明している時に『キュウキュウ十二』の身元が遂に判るときが来るんですね〜!
飽きさせない展開でついつい先が気になってしまいます。
続編希望
今回紹介した【禁忌の子】は現在だけでは無く過去にある出来事が大きく関係しています。
ただのミステリー要素だけでは無くよくよく読んでいくと社会問題やデリケートな問題を扱ってる事に気付きます。
ただこの点は人によっては不快感を抱くし賛否両論あるかもしれせんね〜!だからこそ読んだ後に強烈な印象を残したのかもしれません。
タイトルの【禁忌の子】も読み終わった後になるほどな〜!と納得しましたし、新人離れした作品でアッパレでした!
自分自身のルーツも疑いたく?調べたく?なるような気持ちにしてくれる作品でしたし、続編が読みたいと思える作品でした!
やっぱり売り切れ続出なのには理由がありました!!
【禁忌の子】
バンディー的オススメ度
★★★★★★★☆☆☆