ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は綾辻行人の人気シリーズ、『館シリーズ』の6番目の作品【黒猫館の殺人】をネタバレ無しで紹介していきます!
大胆なトリックに驚かされた館シリーズ第6作
概要
- 作品名:【黒猫館の殺人】
- 作者:綾辻行人
- 発売日:1992年4月7日(単行本)
- :1996年6月13日(文庫本)
- 発行所:講談社
あらすじ
大いなる謎を秘めた館、黒猫館。火災で重傷を負い、記憶を失った老人・鮎田冬馬(あゆたとうま)の奇妙な依頼を受け、推理作家・鹿谷門実(ししやかどみ)と江南孝明(かわみなみたかあき)は、東京から札幌、そして阿寒へと向かう。深い森の中に建つその館で待ち受ける、“世界”が揺らぐような真実とは!? シリーズ屈指の大仕掛けを、読者(あなた)は見破ることができるか?
引用:講談社BOOK倶楽部
綾辻行人の館シリーズは【十角館の殺人】・【迷路館の殺人】・【時計館の殺人】は読んだ事があり毎回トリックやどんでん返しに驚かされて楽しみにしているシリーズの1つです!
シリーズ物ですが、『館シリーズ』は順番に読まず気になった作品から順番関係なしに読んでますが今の所は問題なく読めています(笑)どれも面白いですが、やはり第1作目の【十角館の殺人】が衝撃すぎて記憶に焼き付いています!
まだ『館シリーズ』未読の方は先ほど挙げた【十角館の殺人】だけでも絶対に読んでおいた方がいいですよ~!!
ある男性の手記と現在のパートで描かれる
今作【黒猫館の殺人】 は黒猫館の管理人であった老人鮎田冬馬から依頼を受ける所から始まりますが、この鮎田老人は火災で重症を負ってしまい記憶喪失になってしまっています。その鮎田の手記には『黒猫館』で起こった驚くべき内容が書かれており記憶を失っている鮎田はその内容が真実か妄想かを確かめる為に、本作の主人公推理作家の鹿谷に依頼するのであった。
鮎田の手記(過去)と記憶を失った鮎田と鹿谷たちが黒猫館を探し出す(現在)の2パートで本作は描かれていきます。過去の手記は鮎田自身が黒猫館の持ち主の息子たちのグループが滞在した時に起こった事件の詳細が鮎田の視点から描かれています、その中に不可解な事件の謎を提示してきます。
現在のパートでは鹿谷が鮎田の手記の真偽の調査と黒猫館を探し出す所が描かれています、手記だけでは実際の事件が詳細が分からないので黒猫館を見つけ出すためにわずかな手掛かりから探し出し黒猫館に到着し、そこから『黒猫館』で起こった真実が判明します!!その真実(トリック)がかなり大掛かりで驚きました!!
とんでもないトリック!?
毎回『館シリーズ』のトリックには驚かされましたが、今回【黒猫館の殺人】のトリックはかなり大掛かりなトリックでバンディーも今まで出会った事無い物だったので驚かされましたね~!『そんなトリックがあったとは・・・』感心してしまいました(笑)ミステリー小説の喜びは毎回色々な驚かされるトリック(謎)に出会えるのが幸せですよね~!
【黒猫館の殺人】 では小さいトリックからそこから派生してさらに大きなトリックに繋がっていくのですが、自分がある程度予想していたのですが、そのはるか斜め上を行くトリックで全く見抜けなかったですし、真相を分かった時には確かに伏線はきちんと張られていたのでフェアではありますが(笑)
ただ今回の大掛かりにトリックには賛否両論あるとはおもいますね~、バンディー的にはまだ許容範囲でしたがちょっと飛躍し過ぎで現実味がない気がしましたが(そもそもミステリー自体現実味は無いですが(笑))
やはりまだ『館シリーズ』ではバンディーの中では【十角館の殺人】が一番ですね~!!
様々な館を舞台にした作品
人里離れたひっそりと建つ館が舞台の作品は綾辻作品以外に数々あると思いますが、バンディー的におススメの館が舞台の作品を最後に挙げておきます!!
現在はバンディーおススメの館作品は阿津川辰海の館シリーズですね!
こちらは以前紹介した【紅蓮館の殺人】は全焼まで35時間のタイムリミットがある中で生存を焼け落ちる館から逃げながらも事件の真相を解明していく、今までのバンディーの中の館を扱った作品の新たな可能性を教えてくれた作品です!!
もう1つは【蒼海館の殺人】も状況は同じく洪水が迫る館を舞台にした作品ですが、前作 【紅蓮館の殺人】 と繋がりがあるので先にそちらを読んでから読んだ方が前作の内容に触れている部分もあるのでより楽しめると思います!!
それ以外にも 阿津川辰海 の短編集【透明人間は密室に潜む】もオススメで各ミステリーランキング本でも評価が高くこれからドンドン大物になりそうな作家さんなので要チェックです!!
【黒猫館の殺人】
バンディー的オススメ度
★★★★☆☆☆☆☆☆