ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品は吉田恭教のミステリー小説【凶眼の魔女】をネタバレ無しで紹介して行きたいと思います!!
タイトルから内容予測したがバンディーの予測の斜め上を行く作品でした。
生々しい描写が恐ろしい・・・。

概要
- 作品名:【凶眼の魔女】
- 作者:吉田恭教
- 発売日:2018年10月4日(文庫本)
- 発行所:日本実業出版社
あらすじ
目を背けたくなるほど悍おぞましい幽霊画
その「作者を探してほしい」という依頼をうけた探偵の槙野康平は島根県へ向かう。
作者・秋田と会えたが、なぜか怒りを買い追い返されてしまう。
それから一年後、秋田は神奈川県で自殺。
疑問を持った槙野は調査に乗り出すが、連続猟奇殺人事件に巻き込まれ……
恐怖の本格ミステリー!引用:日本実業出版社
幽霊画
今回紹介している【凶眼の魔女】は主人公で探偵の槙野が依頼人から幽霊画の作者を見つけて欲しいという依頼を受けます。
冒頭からこの幽霊画について触れられており、槙野は実際に幽霊画を目にし悪夢にうなされるようになります。
いわゆるいわく付きの絵で見た人に何かしらの悪影響を与えてきます。
昔からよく聞く怖い話で幽霊画とかは絶対怖いし何かあると想像がつきますよね〜!
ただこの幽霊画によって巻き起こった事件は思いも寄らない方向へと向かっていきます。
元刑事と刑事
今作【凶眼の魔女】は探偵の槙野が主人公と先ほど書きましたが、槙野は過去に刑事をしていましたがある事件をきっかけに辞めることになり、警察の裏切り者のレッテルを貼られます。
槙野自身が起こした事件で身から出た錆なので自業自得ですが、まだ警察に未練がある描写がありその葛藤も読んでて面白い部分でした!
そして、もう1人の主人公的な立ち位置の女性刑事である有紀も印象に残りました。
ネタバレでは無いので書きますが、有紀は性同一性障害で身体は女性だが心は男である、その部分は読んでいても凄く伝わってくる。
何事にも動じないがそれは昔に姉が殺された事件の影響で、大人になった今でもどんな死体に遭遇しても何も感じないでいます。
槙野と有紀がいずれ交わる所から面白くなってきます!調べてみたら槙野と有紀2人が主人公でシリーズ化されてるみたいで、シリーズ化には納得のコンビでした。
今作【凶眼の魔女】がシリーズ第一作目なので、機会があれば次作以降も読んでみたい気になりました!
ホラーミステリーだと思ったが
今作【凶眼の魔女】はあらすじとかを見たらホラーミステリーかと思ってましたが、実際に読み進めると全く違いました(笑)
幽霊画の作者が謎の死を遂げ、自殺扱いになってますが調べていくうちに思いも寄らない事件へと発展していきます。
槙野は幽霊画の作者の死を調べていき、有紀は連続猟奇殺人を調べていくうちにいずれ交わってきます。
ここからが面白くなってくるところですが、それ以上にもっと別の部分がバンディーには印象に残りました。
それは猟奇殺人犯が起こした事件の内容がグロすぎる所ですね~。確かに強烈なインパクトは残すがバンディー的には今作はマイナスポイントでしか、無かったです・・・。
かなり読む人を選ぶ作品ですし、グロイの苦手な方は覚悟して読むべし!
最後に
今回紹介した【凶眼の魔女】終盤は確かに驚きやミステリー要素もあり良かったが、それ以上にグロさが勝り最後は素直に面白いと思えませんでした。
他にも有紀が性同一性障害である理由が読んでいて、バンディーはそこまで必要無かったとおもいます。近年の多様性を無理に盛り込んだだけ!?
ただ槙野・有紀のシリーズ読んでみて判断はしたいです!
【凶眼の魔女】
バンディー的オススメ度
★★★☆☆☆☆☆☆☆
