ハイ!ど~もバンディです!!
あなたは小説で騙され体験してますか?本日はそんなちょっと騙されたいという方におススメの伊坂幸太郎の【ラッシュライフ】を紹介したいと思います!!
枝分かれした物語は最後に収束していく
概要
- 作品名:【ラッシュライフ】
- 作者:伊坂幸太郎
- 発売日:2002年7月30日(単行本)
- :2005年5月1日(文庫本)
- 発行所:新潮社
あらすじ
泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場――。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。
引用:新潮社
バンディー的感想
初めてこの小説を読んだ時、複雑に絡まりあったピースが全てハマった時の感動は今でも覚えています!登場人物も多いので、一回目では細かいところまで理解できていなかったので、もう一度読み返してみると、細かい伏線が張られていて、「あの時の出来事はそういうことか~、あの行動はそこに繋がるのか!」等など詳しく伝えるとネタバレになるのでこのぐらいで。まだ未読の方はまず手に取って読んでみてください!僕が言いたかった事が必ずわかると思います!!
【ラッシュライフ】どんでん返しとは作品というよりは様々なピースが集まって物語の全容が分かる作品です。どちらにせよアハ体験をすることは間違いないでしょう!!作者の伊坂幸太郎のお洒落な言い回し、ビートルズやボブディラン等のアーティストもよく作品に盛り込まれています。
しかし僕が一番お伝えしたいのはリンクさせるうまさですね!同じ作品内での出来事であったり、また自身の別の作品間でのリンクの巧みさなので伊坂幸太郎作品は別の作品を読んだ時の「あ!!ラッシュライフの時の黒澤や!!」みたいな作品の楽しさが生まれます。現にバンディーもすっかり虜になり【ラッシュライフ】以降もどっぷりファンになった一人です(笑)
【死神の精度】も見事な連作短編小説なので是非とも読んで頂きたいと思います!何なら全部伊坂幸太郎作品読んで頂きたいと思いますがバンディー的には【ゴールデンスランバー】までがおススメです!!
【ラッシュライフ】とエッシャー
この【ラッシュライフ】とエッシャーは深い関係にあります。作中にも「エッシャー展」の話が出てきますし、挿絵でエッシャーの絵も載っています。
引用:https://www.wikiart.org/en/m-c-escher/ascending-descending
作品を観てもらえばわかりますが、人が階段を上っているのか、下っているのか錯視(視覚による錯覚)を利用した作品が多いのが特徴です。まさにエッシャーの絵のようにこの【ラッシュライフ】を表すのにぴったりではないでしょうか?
僕もこの絵を見て実際にエッシャーの作品を買ってしましました。けれども自分が知らない事を小説なので知り、色々な知識や見識を知れることは素晴らしいことですね!いかがだったでしょうか?見事に騙されたい方はぜひ【ラッシュライフ】読んで見てください!!
【ラッシュライフ】
バンディー的オススメ度
★★★★★★★☆☆☆