ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品は貫井徳郎のミステリー小説【龍の墓】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
本格ミステリーですが、VRゲームと警察小説の要素を組み合わせた珍しい本格ミステリーです!
気になる内容は果たして面白かったのでしょうか!?
バーチャルと現実が交わる時に真相は浮かび上がるのか!?
概要
- 作品名:【龍の墓】
- 作者:貫井徳郎
- 発売日:2023年11月22日(単行本)
- 発行所:双葉社
あらすじ
業火に焼かれた骸、凶器なき刺殺体、密室殺人――
引用:双葉社
VRゲームの連続殺人を模して、犯人はなぜ殺人を繰り返すのか!?
東京都町田市郊外で発見された身許不明の焼死体。町田署の女刑事・保田真萩は、警視庁捜査一課の南条とコンビを組んで聞き込みを開始するが、事件解決に繋がる有力な手がかりを掴めずにいた。
そんな中、荒川区内で女性の変死体が発見される。その殺害状況が公表されるや、ネット上である噂が囁かれはじめた。〈町田と荒川の殺人は、人気VRゲーム《ドラゴンズ・グレイブ》の中で発生する連続殺人の見立てではないのか?〉一見、何の繋がりもないように思えた二つの事件だったが、やがてその噂を看過できなくなるような事態へと発展していく――。
名作本格ミステリー【慟哭】より面白いのか!?
今作【龍の墓】を紹介する前に貫井徳郎の代表作【慟哭】についても書いておきます!
以前にも紹介してるのですが、【慟哭】は貫井徳郎のデビュー作です。
初めてバンディーがこの作品を読んだ時衝撃を受け、やっぱりミステリーは面白いと思いました!!
今作【龍の墓】と同じく警察小説となっており共通の要素があるものの、衝撃度は【慟哭】の方が勝ります!!
ミステリー読み始めの方にこそ読んでいただきたいし、今作【龍の墓】が満足出来なかった方も【慟哭】にチャレンジしていただきたいですね〜!
【慟哭】の壁は高かった!!
VRゲームが面白そう!
【龍の墓】は何度も書いているようにVRゲームを扱った作品です。
VRゲームと言っても今どきのようなタイプではなく、ゴーグルをかけてコントローラーの手袋を装着してプレイする、没入体験型のRPGで近未来のゲームになんですね〜!
読んでいて本当に実現したら嬉しいし、ゲームをプレイしてみたくなりました。例を挙げれば名作オープンワールドゲーム【スカイリム】を自分自身がその世界に入りプレイ出来ると考えたら最高ですね!
このVRゲームが今回紹介している【龍の墓】の重要な要素で、現実世界で起こる殺人事件がVRゲーム内で起こる殺人事件を模倣している疑惑が浮かんできます。
この要素がどのように関わってくるのか?最初は全く想像出来ないのでワクワクしながら読み進めて行きました。
現実世界の事件
今作【龍の墓】の主人公は元警官で今は引きこもってVRゲームに夢中になってる人物です。
瀧川は何故『元』警官なのか理由が語られますが、何かありそうでその後が詳しく描かれなかったのが残念でしたね〜。
現実世界では連続殺人事件の捜査で瀧川の同期真萩と捜査一課の南条がバディとなり捜査していきます。
この南条が結構いいキャラでバンディーは気に入りました。
この2人が事件を捜査していき、やがてVRゲームと関係性がある事が判明してバーチャルと現実で捜査していく展開は面白かったですね〜!
もう一押し展開が欲しかった・・・
VRゲームと現実世界の連続殺人事件が交差していく展開は面白かったですが、本音を言えばもう少し展開が欲しかったです・・・
特殊設定を活かした内容で面白かったですが、意外に呆気なく終わったのが残念でしたね〜!
まだ何かあるかも?って予想してたので、あと一押しあればまた評価も変わったかも!?
同じようにVRゲームを扱ったミステリーで以前紹介したのは、紺野天龍【ソードアート・オンライン オルタナティブ ミステリ・ラビリンス 迷宮館の殺人】は良く出来てました?
実在するゲーム『ソードアート・オンライン』を上手くミステリーに落とし込めていたので、気になる方は是非こちらもチェックしてみて下さい!
今作【龍の墓】を読み終えて感じたのは、デビュー作にして代表作の【慟哭】が凄すぎたと改めて実感しましたね〜!!
【龍の墓】
バンディー的オススメ度
★★★★☆☆☆☆☆☆