2つの物語が終盤で繋がる作品【眠りの牢獄】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど~も、バンディーです!

今回紹介する作品は浦賀和宏のミステリー小説【眠りの牢獄】をネタバレ無しで紹介していきます!

一体誰が彼女を突き落としたのか!?

概要

  • 作品名:【眠りの牢獄】
  • 作者:浦賀和宏
  • 発売日:2001年5月9日(単行本)
  •             :2013年2月15日(文庫本)
  • 発行所:講談社

あらすじ

階段から落ちて昏睡状態になってしまった女性をめぐり集められた3人の青年。3人は核シェルターに閉じ込められ、そこから出る条件は彼女を突き落としたのは誰なのか告白することだった。同時に外では完全犯罪の計画がメール交換で進行。ラストで明らかになるあまりにも異常な「切断の理由」。そして……!!

引用:講談社BOOK倶楽部

浦賀和宏とは

今回紹介する【眠りの牢獄】の作者浦賀和宏は【彼女は存在しない】の文庫本がヒットしそれでバンディーも存在を知りました!

知る人ぞ知る作家ではあったものの、どちらかと言えば遅咲きの作者かもしれません、そんな浦賀和宏は2020年に41歳という若さで亡くなってしまっています。

新刊は残念ながら出ないですが、残された作品は世に残り続けるので色々な方に読まれ継がれることを願います。

冒頭で事件が起こる

主人公浦賀と恋人亜矢子一緒にいるところに何者かが亜矢子を押した?事により二人とも階段から落ちて意識を失う所から物語が始まります。

浦賀は1日意識を失って目覚めましたが、亜矢子はずっと意識を失ったままでそこから5年経った所でまた別の人物の視点での話が出てきます。

体誰が亜矢子を突き落としたのか?その謎は終盤までは明かされません。

交換殺人

浦賀の話とは別の所で彼氏にひどいフラれかたをして罵詈雑言をネットに書き込んでいた冴子はネット上で知り合った女性も同じように憎むべき相手がおりお互いが『交換殺人』を実行しようと持ちかけられます!

ちなみにネタバレではないので書いておきますが、この本筋とは全く無縁に思える話ですが、全く関係ない話を作者が入れるはずもなく(笑)後に浦賀の話に最後の方に上手く交差して読者を驚かしてくれるんですね~!バンディーも気をつけて読んでましたが物語が交差した時『上手に話を持って来たな~』と感心しました!

ラストで色々驚かされる!?

浦賀達にもある出来事が起きて、あらすじにも書いてますが、『切断の理由』は確かに驚愕でした!作者は結構今までの作品でもタブーな出来事を話に盛り込んでおり今作【眠りの牢獄】も例外ではなかったです(笑)

そういった描写やタブーが苦手な方は嫌悪感を抱くかもしれませんが話に密室に関係しているので頑張って読み進めて下さい!我孫子武丸【殺戮にいたる病】ほどグロくはないのでご安心を!

亜矢子を押した犯人が判明する時や、全く関係の無い話が交わる時に物語の真相が浮かび上がった時はあなたはきっと驚愕するはず!?でしょう。

ただバンディーは早い内に作者の企みの1つに作中の違和感があったので気付いてしまったのですが、それでも残りの企みには見事にハマってしまいました(笑)【眠りの牢獄】はページ数も少ない割にはしっかり驚かしてくれる所は良かったです!無駄に長いだけで微妙な作品もありますからね~!

【眠りの牢獄】を読み終わった後以前紹介した海外の小説で、海外の賞を4つ受賞した作品【悲しみのイレーヌ】を読んだ時と同じ様な匂いがしました、根本的には違いますが似ている部分もあるので読んだ方は分かって下さると思います!海外の小説苦手な方もいるかとは思いますが是非チャレンジしてみて下さい!!

物語の途中で描かれる浦賀が目覚める場面とラストで描かれる場面を読んだ時は貴方は何を感じますか!?

【眠りの牢獄】

バンディー的オススメ度

★★★★★★★☆☆☆

-