まだそんな仕掛けがあったか!と感心させられた小説!ミシェル・ビュッシ【恐るべき太陽】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど~も、バンディーです!!

今回紹介する作品はミシェル・ビュッシの海外ミステリー小説【恐るべき太陽】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!

日本の作家先生達の今作【恐るべき太陽】への評価良好だったので気になって読んでみましたが読んで正解の作品でした!!

作品のトリックを理解した時には驚愕した!?

概要

  • 作品名:【恐るべき太陽】
  • 作者:ミシェル・ビュッシ
  • 発売日:2023年5月19日(文庫本)
  • 発行所:集英社

あらすじ

創作セミナーのために南の島に集まったカリスマ人気作家と作家志望の女性5名。ところが彼らは次々に死体となって発見され……

画家ゴーギャンや歌手ジャック・ブレルが愛した南太平洋仏領ポリネシアのヒバオア島。謎めいた石像ティキたちが見守るこの島に、人気ベストセラー作家と、彼の熱烈なファンでもある作家志望の女性5人が〈創作アトリエ〉のために集まった。だが作家は失踪、彼女らは次々に死体となって発見され……。最後に残るのは、誰? 叙述ミステリーの巨匠ビュッシが満を持して放つクリスティーへの挑戦作。

引用:集英社

南国の島が舞台の作品

今回紹介しているミシェル・ビュッシの海外ミステリー【恐るべき太陽】は南国の島が舞台の作品で文庫本の表紙も作品の雰囲気を表しておりgoodです!

ミシェル・ビュッシは初めて読む作家ですが今作【恐るべき太陽】を読んで他の作品読んでみたいと思える程良くできた作品でした!

カリスマ作家と共に作家志望の女性5人が南国の島に集まり創作セミナーで作品を創作していきますがそこで事件が起き始めます・・・。

作品紹介にも『クリスティーへの挑戦作』って書いていますがバンディーは【アクロイド殺し】しか読んだことないですし、今作【恐るべき太陽】の作中にも出てくる【そして誰もいなくなった】は読んで無いですが問題無く読めるのでアガサ・クリスティー読んだ事無い方も読めると思います!

1人1人が小説を創作する

今回紹介している作品【恐るべき太陽】は将来小説を出したい5人が選ばれ1人1人創作を始めます。全員が小説家ではなく職業は様々な人達が集まりしかも全員女性って所が面白いですね!

もちろん主なキャラクターは女性ですが登場人物のなかには男性もいます、そして創作メンバーの夫と別のメンバーの娘(マイマ)が主に事件を捜査するために活躍します!

『死ぬまでにしたいこと』と決められたお題にそって五人が各々書いていったり、他にも思い思いのそれぞれ違った作品を書いていきます、それらが上手く作品に活かされてるのも良かった!

途中は読むのダレるかも?

今作【恐るべき太陽】は1人また1人と殺され徐々に人数が減っていきアガサ・クリスティー【そして誰もいなくなった】のオマージュもあります。

事件の内容自体は特筆すべきポイントは無く、ぶっ飛んだ事件でもありません、ただやっぱり海外ミステリー小説だとどうしても読むスピードが遅くなってしまいます、読み終わるまでに結構かかりましたね~!

サクサク進む内容でもないので読み始めてから慣れるまではかなり苦痛で投げ出しそうでした(笑)多分海外ミステリー読んだこと無い方はかなり苦戦するかも!?ただそれも物語終盤でそんな気持ち一気に吹き飛びました!

かなり驚いた仕掛け!

先ほど書いてましたが物語終盤で読者は頭を殴られたような衝撃を受け、それまで退屈だったのも忘れるぐらい驚愕するでしょう!

バンディーも今まで色々なミステリー小説を読み最近紹介した杉井光【世界でいちばん透きとおった物語】、不朽の名作歌野正午【葉桜の季節に君を想うということ】でとんでもない仕掛けを味わってきましたが、まだこんなやり方もあるのと感心しました!

今作【恐るべき太陽】の仕掛けは絶対にネタバレ出来ないしするつもりもありませんが、バンディーも真実が判明してから作品を見返してしまいました!多分皆様め同じ事をすると思います!

読んでいる時は全く気付かなかったし、こんな大技をやってのける作者ミシェル・ビュッシに脱帽です!海外ミステリーでこんなに体験出来るとは!

今作【恐るべき太陽】のこの仕掛けだけでも読む価値ありです!バンディーの中でも海外ミステリーの中でもかなり上位に入る作品ですし、年末のミステリーランキングに必ず入ってくるでしょうね~!!

【恐るべき太陽】

バンディー的オススメ度

★★★★★★★★☆☆

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