解決篇が袋とじになってるのでテンションが上がる小説!?トム・ミード【死と奇術師】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど~も、バンディーです!!

今回紹介する作品はトム・ミードの本格ミステリー小説【死と奇術師】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!

解決篇が袋とじになっている何処懐かしさがある仕掛けですが、こう言った仕掛けバンディーは好きなので期待してしまう作品です!!

奇術師探偵はどのような活躍をするのか!?

概要

  • 作品名:【死と奇術師】
  • 作者:トム・ミード
  • 発売日:2023年4月11日(単行本)
  • 発行所:早川書房

あらすじ

読者への挑戦状付きの、解決篇袋とじの本格ミステリ

1936年、ロンドン。高名な心理学者リーズ博士が、自宅の書斎で何者かに殺されているのが発見された。現場は密室状態。凶器も見つからず、死の直前に博士を訪れた謎の男の正体もわからなかった。この不可能犯罪に、元奇術師の探偵ジョセフ・スペクターが挑む。

引用:早川書房

袋とじが楽しみ

今回紹介している作品【死と奇術師】のいちばんのオススメポイントは何と言っても解決篇が袋とじになっている事でしょうね~!!

袋とじの小説で真っ先にバンディーが頭に浮かんだのは泡坂妻夫【生者と死者】ですね~!袋とじを開くと短編小説が消えて長編小説になる仕掛けを改めて凄いと感じました!

他にも折原一【タイムカプセル】【倒錯の帰結】等もあるので是非とも袋とじが好きな方は読んで頂きたいです!そして今作【死と奇術師】はいったいどんなワクワクが訪れるのか楽しみですね~!

1930年代のロンドンが舞台

今作【死と奇術師】の舞台は1930年代のロンドンが舞台です!この時代の小説はあまり読んだ事が無かったので新鮮でしたが、やっぱりまだ海外作品は日本の小説に比べたら頭の中でイメージしにくいので読むスピードは相変わらず遅かったですが(笑)

元奇術師の私立探偵ジョセフ・スペクターが本作の主人公で元奇術師っていうのが普通の探偵とは違い鮮やかな推理をしてくれそうな予感がしますね~!

物語は心理学者が密室で亡くなっており、その事件を警察から依頼私立探偵のスペクターが捜査をしていくのですが、その最中新たな殺人事件が起こる王道展開となっております!

思ったより内容は・・・

実際に事件がおきてスペクターが捜査していくのですが、あらかじめ言っておきますが読む前にバンディーが期待していたよりも内容は思ったより普通でした・・・

目新しいトリックやとんでもないどんでん返しがある訳ではございません、終盤驚きの真相は確かにありますがある程度ミステリー小説を読み慣れている方にはそんなに響かないトリックかも知れませんね~!

しかし、作品の内容自体は決してつまらない訳ではありませんが、しいて言うなら今作【死と奇術師】は堅実な優等生的な立ち位置の作品でした、トリックや内容も含めて読み終わってそう感じました!

元奇術師なので騙されるような快感を味わえるかと思いましたが残念ながら綾辻行人【十角館の殺人】我孫子武丸【殺戮にいたる病】のような驚きは無いのであしからず・・・。

肝心の袋とじは?

タイトルにも書いていますが今作【死と奇術師】の最大の特徴は解決篇が袋とじになっている事です!読者への挑戦状になっておりワクワクしながら袋とじを開きましたので

そして実際にバンディーも袋とじを開いて中身を読みましたが、残念ながら作品同様袋とじも堅実な真相でした・・・

かなり期待しながら袋とじを開きましたが、正直に感想を書くとバンディーはガッカリしました!1番のピークは内容よりも袋とじを開ける作業が1番良かった(笑)

何なら今作【死と奇術師】はわざわざラストを袋とじにする意味が無いと思いましたし、袋とじ無しで十分の内容でした!

しかも主人公スペクターは元奇術師なので華麗に読者を騙してくれると思ったらそうでは無かったのは非常に残念でした。作中にスペクターが手品を少し披露するぐらいだったのが非常な残念でしたね~!

バンディー的に今作【死と奇術師】のピークは袋とじを開ける時が1番ワクワクしました!以前紹介した他の海外の作者アレックス・パヴェージ【第八の探偵】の方が内容仕掛け共に楽しめました!

【死と奇術師】

バンディー的オススメ度

★★★★☆☆☆☆☆☆

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