ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品はエヴァ・ドーランの小説【終着点】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!
今作【終着点】はバンディーが好きな時間軸を上手く組み替えた作品なので楽しみですね~!!
時間軸の構成は良いのだが・・・
概要
- 作品名:【終着点】
- 作者:エヴァ・ドーラン
- 発売日:2024年8月23日(文庫本)
- 発行所:東京創元社
あらすじ
ここはロンドンの集合住宅の一室。女性がひとり。死体がひとつ。見知らぬ男に襲われ、身を守ろうとして殺してしまったと女性は語る。死体は名も明かされぬまま、古びたエレベーターシャフトに隠された……謎に満ちた事件が冒頭で描かれたのち、過去へ遡(さかのぼ)る章と未来へ進む章が交互し、物語はその「始まり」と「終わり」に向けて疾走する!
引用:東京創元社
色んな時間軸入れ替え作品
今回紹介する作品【終着点】の1番の魅力は時間軸を入れ替えてるところです!
これまでにも時間軸を入れ替えた作品は沢山ありますね〜!
なかでもバンディーがオススメするのが時間軸入れ替え作品で1番衝撃を受けた、クリストファー・ノーラン映画【メメント】です。同じノーラン作品の【テネット】も良かった!
小説ではジェフリー・ディーヴァーの【オクトーバーリスト】がイチオシですね〜!
気になった方は是非チェックしてみてください。
【メメント】は終わりから始まり時間が逆行しながら物語のスタートに立ち戻り真実が分かる仕組みになってます、主人公が記憶を保てないのも良いスパイスになってます。
【テネット】も時間逆行を扱ってますがより複雑で奥が深く、映像美も素晴らしい作品でした!
小説【オクトーバーリスト】も物語が過去に遡っていき真実が見えてくる作品ですが、映像作品と違い小説ならではの面白さがありました。
始まりと終わり
いよいよ今作【終着点】について感想を書きます。
今作もちろん時間軸を扱った作品ですが、面白いのは始まりと終わりに交互に物語が進んでいくところです!
事の発端はエラの部屋に見知らぬ男性の死体がありその死体をモリーに助けを求め死体の処理をします。
そこからエラの『現在パート』とモリー『過去パート』に分かれていきます、現在パートは事件以降エラの視点で語られていき、過去パートは事件以前の物語をモリー視点で語られていく。
それぞれ交互に語られていくが全く最初はどんな物語になってるのは分かりません(笑)しかし、徐々に物語や登場人物の詳細が分かり始め色んな真実が浮かび上がってきます。
物語終盤の畳みかける展開と終わり方で一気に面白くなるのでお楽しみに!!
気になった点
今回紹介した【終着点】は時間軸の入れ替えで始まりと終わりに向かう展開は先が気になり、読んでみたいと思う方多いと思います!!
ただ!バンディー的には申し訳無いですが、気になり部分があり忖度なしで書いていくのでこれから読む方は参考にしてみて下さい。
まず小説によくあり登場人物一覧がないのがやっぱりしんどかった!色んな人物が出てくるのであればより物語に没頭できたかも!?
内容もエラとモリーが活動家なのでその事について書かれてますが、活動家の行動について勉強不足で申し訳ないですが話に共感できず分かりづらかったですね〜!
先ほども書いた通り物語終盤は確かに一気に面白くなりますが、逆を言えばそれまではバンディー非常に退屈で結構苦痛でした・・・。
今作【終着点】をミステリー小説として思い読み始めると肩透かしを喰らうのでご注意を!どちらかと言えばミステリー要素のあるサスペンス作品の方がしっくりきます!
今作【終着点】も時間軸を扱った作品ですがこの要素自体は凄く面白いので、これからも時間軸を扱った作品は追っかけていきたいと思います!!
【終着点】
バンディー的オススメ度
★★☆☆☆☆☆☆☆☆