ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は叙述トリックの名手!折原一のどんでん返し作品【倒錯のロンド】を紹介していきます!!
バンディーがミステリーを読み始めた頃に【倒錯のロンド】を一度読んだ事ありますが、驚かされた作品として覚えてはいましたが詳細はすっかり抜け落ちていましたがこの度【完全版】が出たタイミングでいい機会だったので久しぶりに読み返して見ました!!
今読んでも驚かされる作品!!
概要
- 作品名:【倒錯のロンド 完全版】
- 作者:折原一
- 発売日:1989年7月6日(単行本)
- :1992年8月3日(文庫本)
- :2021年1月15日(文庫本 完全版)
- 発行所:講談社
あらすじ
”原作者”と”盗作者”の緊迫する駆け引きに息を呑む。受賞間違いなし、と自信を持って推理小説新人賞に応募しようとした作品が、何者かに盗まれてしまった! そして同タイトルの作品が受賞作に。時代の寵児になったのは、白鳥翔。山本安雄がいくら盗作を主張しても誰も信じてくれない。原作者は執念で盗作者を追いつめる。巧緻極まる仕掛けが全編に張り巡らされ、その謎が解き明かされていく衝撃、そして連続する衝撃! 叙述トリックの名手・折原一の”原点”に位置づけられる名作、32年越しの改訂が加わった新装完成版。
引用:講談社BOOK倶楽部
今は完全版を読んどけばOK
今作【倒錯のロンド 完全版】って書いてある通り元の作品【倒錯のロンド】は1989年に発売されており約30年前の作品です!そんな【倒錯のロンド】を作者折原一が加筆修正され【倒錯のロンド 完全版】として販売されたので今から読む方はよほどこだわりがない限りは今作【倒錯のロンド 完全版】を読むのがおススメです!!
バンディー自身元の【倒錯のロンド】をあまり覚えていないのですが今作【完全版】は構成も第3部までありそこからさらに分かれていて読み易くなっていましたね~!なので以前のバージョンもこれから初めて読む方も十分楽しめる作品になっています!!ただ1989年に販売されたので設定は30年前ですが今読んでも大きな問題は無かったです!!
倒錯?盗作?
盗作とは:逆さまになる事。盗作とは:他人の作品を無断で使う行為。
今作【倒錯のロンド】は上記の『倒錯と倒錯』が非常に重要な意味合いを持つ作品です!主人公の山本安雄が推理小説新人賞に応募しようとした『幻の女』が白鳥翔という人物がそっくりそのまま盗作し新人賞を受賞してしまうとこからどんどん物語は動き始めます!!
他人の作品を盗作するっていう設定は多そうですが、今作が1989年に発表されたと考えたらもしも当時リアルタイムで読めたのならかなりの衝撃を受けたと思います!!
一体白鳥はどのようにして安雄の『幻の女』を盗作したのか?そして安雄の友人の死、ここから原作者と倒錯者の攻防が始まります!!
著者解説まで目が離せない作品!!
今作【倒錯のロンド 完全版】は原作者と盗作者の攻防が始まり第一部・第二部を読んで行き段々と常軌を逸するようになりついに『ある事件』が発生しバンディーはこの先一体どうなるのか?ワクワクしながら読み進めました!
そして第三部になって読み進めて行くと驚愕の真実が判明します!バンディーは真相が判明した時頭の中は『????』って状態になりました(笑)さすが叙述の名手折原一と痛感したと同時に脱帽しました!!何か作者折原一が読者に仕掛けてくるだろうなと身構えていましたが完敗でした、真相の前に作者から『この小説のからくりに気付きましたか?』とあった通り読者に対してフェアなので気づく方は気づかれると思いますが騙される方が読みがいがありますね!!
真相が判明してから読み返したら仕掛けに気付きましたがさらに読み進めて行くともう一撃待ち受けて言いました!油断していた分ダメージは大きかったですね~(笑)嬉しい誤算でしたが!!さらに今作【倒錯のロンド 完全版】の著者解説までしっかり目を通してくださいね!!ここまで嬉しい仕掛けをしてくれる折原一には本当に脱帽です!素敵な遊び心は大歓迎です!!
最後に
今作【倒錯のロンド 完全版】を紹介しましたが作者自身が完全版として手を加えたのも英断だと思いましたし、破綻することなく以前の作品よりいい方向に仕上がっているので大成功だと思います!!
改めて思ったのは今から約30年前の作品でも面白い作品は『面白い!!』って事が分かりました!バンディーは最近の作品ばかり何で昔の名作を読んでみるのも新たな発見に繋がるのかな~!?
【倒錯のロンド 完全版】
バンディー的オススメ度
★★★★★★★☆☆☆