ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は清水杜氏彦【予感 (ある日、どこかのだれかから電話が)】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
今回紹介する作品はタイトルにも惹かれましたが、何よりも作品の構成が気になり読むことを決めた作品ですが、バンディーの直感は当たっているのか!?
久しぶりに悪い意味で騙された作品!?
概要
- 作品名:【予感 (ある日、どこかのだれかから電話が)】以下【予感】
- 作者:清水杜氏彦
- 発売日:2022年6月22日(単行本)
- 発行所:双葉社
あらすじ
●ストーリーA:「ねえ。嫌な予感がするの」少女はそう言って電話をかける。やがて、その相手と思しき女性が襲われる。●ストーリーB:「先生の新作小説、あれは先生が実際に関与した事件がもとになってるんですよね」男は作家に電話をかける。やがて、作家に男から原稿が届く。●ストーリーC:「いやな予感がするんです」男は老女に話しかける。それは、完全犯罪の始まりを告げる一言だった……。■A・B・C。3つの物語が交差するとき、思わぬ事件の真相が立ち上がる。仕掛けに満ちた長編ミステリ。
引用:双葉社
構成は気になったが・・・
今作【予感】は正式タイトル【予感 (ある日、どこかのだれかから電話が)】と少し長いですが、何か気になるタイトルでまず興味を持ったのと、作品の構成も気になり清水杜氏彦作品初めてですが読んでみる事にしました!
今作【予感】は作中で3つの話で構成されていて、それぞれ主人公と時間軸も違う話が展開していきます。最初は全くどのように交わっていくのか想像出来ませんでした!
あらすじにも書きましたが、ひとつひとつミステリアスな話が続いていき、『少女が誰かの女性に警告の電話をしている話』や『ある作家に脅迫電話がかかってくる話』や『完全犯罪が始まる予感の話』が大まかなあらすじでございます!
全く無関係そうな話が交わっていく構成はバンディー非常に好きで、バラバラの話が絡まりあって最後には収束していく素晴らしい作品!伊坂幸太郎の【ラッシュライフ】を想像していたのですが蓋を開けてみたらとんでもない事になってしまいました・・・。
複雑に見せかけてただ難解なだけ
今作【予感】は3つの話が交差した時思いもよらない真相が浮かび上がる!って公式に書いていましたがこれがいけなかった!!
3つの話の中には作中作もあるのですが、 これが全く面白く無かった!以前紹介した紺野天龍【神薙虚無最後の事件】も作中作の作品でバンディーの中では2022年の当たりだと確信している素晴らしい作品と比べたら雲泥の差がありました・・・。
1つ1つの話も盛り上がる事もなく最後を迎えましたが、思わぬ事件の真相が浮かび上がりましたがびっくりすることもなく期待していた分肩透かしを喰らいました。複雑に見せかけてただただ難解なだけの平坦な作品でした。
無意味な設定
今作【予感】は登場人物の名前はカタカナで記載していますが、最初は意味があるのだろうなと思って読んでいて海外作品だと読者に思わせたいのかな~って思って読んでいましたが全く無駄な設定でした(考察が至らなければすいません)
ネタバレになるのであまり詳しく書きたくないですが、似た作品では服部まゆみ【この闇と光】が素晴らしいのでもし今作【予感】を読んでバンディーと同じようにガッカリしたらこの作品を読んでお口直ししてみてはいかがでしょうか!?
先ほど書いた伊坂幸太郎【ラッシュライフ】のように堪らないカタルシスも得られない、期待ハズレの作品となってしまいました・・・。
ミステリー小説だと思わない事!!
今作【予感】はあらすじを見ると複雑な物語が交差してどんでん返しを味わえるような感じに書いていますが、数々のミステリー作品を読んでいる猛者ほどガッカリすると思います!!
どちらかと言えば普通の小説に気持ち程度ミステリー要素があるぐらいなので勘違いをしないように!ミステリー読み初めの方にはちょうどいいかも知れませんが、難解なのであまりオススメは出来ませんが・・・。
設定でワクワクして期待をしましたが、近年稀にみるガッカリしてしまった作品でした・・・。極力否定的な事は書きたくないなかったですが忖度無しで書かさせて頂きました。受け止め方は人それぞれなのであくまでもバンディーの個人的感想と受け止めて頂ければ幸いです・・・。
【予感 (ある日、どこかのだれかから電話が)】
バンディー的オススメ度
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆